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Entry 2021/04/30
Update

映画キラメイジャーVSリュウソウジャー|ネタバレ感想とラスト結末あらすじ。DVD発売前に新“元ネタ”を深掘り解説【邦画特撮大全88】

  • Writer :
  • 森谷秀

連載コラム「邦画特撮大全」第88章

今回の邦画特撮大全は、2021年4月29日(木)より期間限定上映(一部地域では公開延期)を迎えたVシネクスト『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』(2021)をご紹介。

毎年恒例となった新旧戦隊によるクロスオーバー作品です。

TVシリーズの最終回からおよそ2カ月ぶりに帰ってきた魔進戦隊キラメイジャー。そんなキラメイジャーたちがリュウソウジャーと一緒に、どんな勇姿を見せたか紹介していきます。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』の作品情報


(C)2021 東映ビデオ・東映AG・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映

【公開】
2021年(日本映画)

【原作】
八手三郎

【監督・アクション監督】
坂本浩一

【脚本】
下亜友美

【キャスト】
小宮璃央、木原瑠生、新條由芽、水石亜飛夢、工藤美桜、庄司浩平、一之瀬颯、綱啓永、尾碕真花、小原唯和、岸田タツヤ、兵頭功海、田牧そら、桃月なしこ、古坂大魔王、鈴村健一、岩田光央、赤羽根健治、大河元気、長久友紀、水瀬いのり、白石涼子、中村悠一、高戸靖広、武内駿輔、水島裕

【作品概要】
2020年度のスーパー戦隊『魔進戦隊キラメイジャー』と、2019年度のスーパー戦隊『騎士竜戦隊リュウソウジャー』が共演するクロスオーバー作品。両作品のスーパー戦隊総勢12人が集結します。

監督・アクション監督は両作品に参加していた『ウルトラマンジード』(2017)の坂本浩一。脚本は同じく両作品に参加していたTVドラマ『社内マリッジハニー』(2020)などを手がける下亜友美。

『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』のあらすじとネタバレ


(C)2021 東映ビデオ・東映AG・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映

街に出来た変な映画館に入った人々が姿を消すという怪事件が続発していました。熱田充瑠/キラメイレッドを除く4人のキラメイジャーはその映画館へ向かいます。

一方、絵画コンクールへ出展しようと絵を描いていた充瑠ですが、上手くいかず少しスランプ気味。そんな充瑠の目の前に現れたのが、世界を廻る旅から日本へ戻って来たコウ/リュウソウレッドです。

2人は初対面でも意気投合。コウは充瑠の道案内のもと、他のリュウソウジャーとの待ち合わせに向かいました。

その先で充瑠とコウはキラメイジャーに合流。変な映画館はヨドン軍の罠だったのです。邪面師・ムービー邪面に闇映画を製作させ、映画を見た人間から発生する闇エナジーで一気に地球を手に入れようというのが、今回のヨドン軍の作戦だったのです。

映画館からとび出してきたクリスタリア宝路/キラメイシルバー。なんとマブシーナは映画の中に吸い込まれていたのです。さらにリュウソウジャーのメンバーも映画の中に吸い込まれていました。

キラメイジャーとコウが映画館の中へ踏み込むと、6人もスクリーンの中に吸い込まれてしまいます。宝路と待ち合わせに遅れたカナロ/リュウソウゴールドの2人を現実世界に残して……。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』ネタバレ・結末の記載がございます。『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2021 東映ビデオ・東映AG・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映

闇映画の総監督・ムービー邪面の撮影する映画の世界の中に閉じ込められ、キラメイジャーとリュウソウジャーはその「出演者」にされてしまいました。

速見瀬奈/キラメイグリーンとトワ/キョウリュウグリーンは犯罪映画パートに。押切時雨/キラメイブルーとバンバ/リュウソウブラックは時代劇パートに。大治小夜/キラメイピンクとアスナ/リュウソウピンクはレディース軍団の構想を描く映画パートに。射水為朝/キラメイイエローとメルト/リュウソウブルーはギャンブル映画に。

両戦隊はそれぞれのパートを監督する4体のカントクマイナソーの力により体の自由を奪われています。そのため本人の意志とは別に2つの戦隊は対決しなければいけないのです。

充瑠とコウはムービー邪面が自ら監督する青春純愛映画パートの出演者に。そこにはムービー邪面の目にとまりヒロインにキャスティングされたマブシーナがいました。

ムービー邪面はヨドンナに呼び出され、闇映画の編集作業へ。4体のカントクマイナソーはプロデューサーであるヨドンナの指示により自由に映画作りが出来ない、ムービー邪面から作られたものでした。たまたま地球に来ていたかつてのリュウソウジャーの敵・クレオンの体液をヨドンナが利用したのです。

充瑠とコウはマブシーナと共に、ムービー邪面が不在の隙にクレオンを救出。映画の世界から抜け出すため、ムービー邪面が持つ特殊な能力のあるカチンコを奪取する作戦を考えます。

充瑠は通信で既に疲労困ぱいの他メンバーを励ましました。しかしなかなか決着のつかない展開にしびれを切らしたカントクマイナソーが映画の設定を変更し、充瑠とコウ以外のメンバーは更なる窮地に立たされます。

編集作業から戻って来たムービー邪面はマブシーナが不在のため、新たなヒロインのオーディションを敢行。その会場に潜入していた充瑠とコウでしたが、コウが充瑠を押し出したため、充瑠はムービー邪面の前で歌とダンスを披露しなければいけなくなりました。

スランプ気味でひらめきを発揮できない充瑠に、コウは「考えるな、楽しめ」と助言します。吹っ切れた充瑠は見事なダンスを披露し、そのダンスにムービー邪面は感動。カチンコを手放しました。

2人はカチンコを奪い取り、その能力を使って他のキラメイジャー、リュウソウジャーのメンバーと共に現実へ帰還。映画に閉じ込められていた人々も解放されました。

ムービー邪面はマブシーナを連れ去り闇映画のラストシーンの撮影を強行。現実世界に残っていた宝路とカナロも合流し、キラメイジャーとリュウソウジャーは最終決戦へ向かいます。

リュウソウケンと騎士竜を封印したため変身出来ないリュウソウジャーでしたが、カナロの妹オトがリュウソウケンを持って駆けつけ変身可能に。さらに充瑠の「ひらめキング」によって、キラメイ装リュウソウジャーへとパワーアップ。

キラメイジャーとリュウソウジャーの共闘によって4体のカントクマイナソーを撃破します。一方、カナロと宝路はムービー邪面の助太刀に現れたガルザに苦戦しています。

しかしヨドンナの闇映画の上映強行に怒ったムービー邪面がカントクマイナソーを吸収し、巨大なムービーマイナソーへ変貌。

リュウソウジャーはマブシーナの涙(ブルーダイヤ)を使って代りの騎士竜を作り合体させ巨大ロボ・キシリュウオーファイブナイツを、キラメイジャーは巨大ロボ・キラメイジンを駆り、ムービーマイナソーを撃破。

宝路とカナロもガルザを退けました。こうして2大戦隊は闇映画の脅威から世界を救ったのです。

『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』の感想と評価


(C)2021 東映ビデオ・東映AG・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映

スーパー戦隊VSシリーズの最新作『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』。スーパー戦隊の共演作品もVシネマで発表された『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』(1996)から本作で25周年を迎えました。

敵が作る映画の世界に閉じ込められるという本作の物語は、映画『超力戦隊オーレンジャー』(1995)と共通しています。

しかし『超力戦隊オーレンジャー』は脚本の上原正三と小林義明監督による「反戦」のメッセージが色濃い作品でしたが、本作『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』はこれまでのスーパー戦隊VSシリーズらしく「お祭り」要素の強い作品になっています。

宝路とカナロの追加戦士コンビの共闘を初め、スピードタイプの瀬奈とトワ、頭脳派の為朝とメルトなど両戦隊のメンバーの特徴を活かした組み合わせが作られていました。

映画の世界の中で両戦隊が披露するアクションも、パルクール、チャンバラ、素手での格闘戦とバラエティに富んでいます。アクション監督を兼任した坂本浩一監督の意向も強く反映されており、戦隊たちの変身の前のいわゆる「素面アクション」もふんだんに取り入れられています。

またTVシリーズ『魔進戦隊キラメイジャー』の各話タイトルが東映映画のパロディになっているように、本作に登場した闇映画も東映映画のパロディとなっています。

闇映画全体のタイトル『ヨドン原人』は『北京原人 Who are you?』(1997)、『ヨドン武芸帳』は『柳生武芸帳』シリーズ、『非行少女ヨドンコ』は『非行少女ヨーコ』(1966)といったようにです。

小夜とアスナがレディースに扮して戦う『非行少女ヨドンコ』パートは、70年代に東映が量産していたピンキー・バイオレンスを思わせるもので、こうした細かい小ネタも見逃せないポイントです。

まとめ


(C)2021 東映ビデオ・東映AG・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映

本作『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』は、1時間ほどの上映時間にそれぞれの作品の良さ、そして2つの戦隊の共演によって生じた化学反応をバランスよく盛り込んだ娯楽作品となっています。

アクションが全面に押し出され、両戦隊がTVシリーズでは見せられなかった姿にも扮します。両作品のファンの方、またそれぞれの作品のファンの方は見て損のない作品です。

『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』は2021年4月29日(木)からの期間限定上映(一部地域では公開延期)ののち、DVD/Blue-rayが2021年8月4日に発売予定です。

次回の邦画特撮大全は…


(C)1996 円谷プロ

次回の邦画特撮大全は、ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(2021)の放送決定に際し『ウルトラマンティガ』(1996~1997)を紹介します。お楽しみに。

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