“孤高のアウトロー”であり心優しき“守護者”、ジェイソン・ステイサムの新境地『シェルター』
スコットランド沖の孤島にそびえ立つ灯台で愛犬と孤独に暮らすマイケル・メイソン(ジェイソン・ステイサム)。
週に一度、叔父と共にメイソンに生活物資を届けに行くジェシーは、メイソンに話しかけようとしますが、追い返されてしまいます。
そんなある日、大きな嵐に見舞われ叔父は亡くなり、ジェシーも溺れかけました。メイソンが命懸けでジェシーを助け、ジェシーの怪我を治すために隠れ家である灯台から出て街へ。
街に戻ったことでメイソンの居所がMI6をはじめとしたイギリス国家に知られてしまいます。メイソンは、“最強の精密機械”と呼ばれた元特殊部隊員だったのです。
国に追われ、ジェシーを守るために全ての落とし前をつけると誓ったメイソンは……。
『MEG ザ・モンスター』(2018)、『ビーキーパー』(2025)、『ワーキングマン』(2026)と様々な映画に出演し、骨太なアクション、孤高のアウトローという存在感で観客を魅了し続けるジェイソン・ステイサム。
そんなステイサムの新境地とも言える本作は、“孤高のアウトロー”であり心優しき“守護者”を演じます。
ステイサム演じるメイソンと共に逃亡劇を繰り広げるジェシーを演じたのは、クロエ・ジャオ監督作『ハムネット』(2026)で映画デビューを果たしたボディ・レイ・ブレスナック。
映画『シェルター』の作品情報

(C)2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved.
【日本公開】
2026年公開(イギリス・アメリカ・カナダ合作)
【原題】
Shelter
【監督】
リック・ローマン・ウォー
【脚本】
ウォード・パリー
【製作】
ジェイソン・ステイサム、ジョン・フリードバーグ、ブレンドン・ボワイエ、グレッグ・シルバーマン、ジョン・バーグ
【製作総指揮】
リック・ローマン・ウォー、レイチェル・コール、テディ・シュワルツマン、マイケル・ハイムラー、アンドリュー・ゴロブ、マイク・シャンクス、ボロディミル・アルテメンコ、エフゲン・ストゥプカ、マクダラ・ケレハー、ビクター・ハディダ、ギデオン・ユー、エリザベス・A・ベル
【キャスト】
ジェイソン・ステイサム、ボディ・レイ・ブレスナック、ビル・ナイ、ハリエット・ウォルター、ナオミ・アッキー、ダニエル・メイズ、ブライアン・ビジエ
【作品概要】
『MEG ザ・モンスター』(2018)、『ビーキーパー』(2025)、『ワーキングマン』(2026)と出演作が次々と公開されているジェイソン・ステイサム。
そんなステイサムとタッグを組んだのは、『カンダハル 突破せよ』(2023)、『グリーンランド 地球最後の2日間』(2021)などジェラルド・バトラーともタッグを組んだリック・ローマン・ウォー監督。
ステイサム演じるメイソンと共に逃亡劇を繰り広げる少女役には、クロエ・ジャオ監督作『ハムネット』(2026)で映画デビューを果たした新星ボディ・レイ・ブレスナック。
映画『シェルター』のあらすじとネタバレ

(C)2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved.
スコットランド沖の孤島にそびえ立つ灯台。外界と遮断され、愛犬と共に孤独に暮らすマイケル・メイソン(ジェイソン・ステイサム)。
週に一度、叔父と共にジェシー(ボディ・レイ・ブレスナック)が生活物資を届けにきます。
メイソンにジェシーは話しかけにいきますが、メイソンは無愛想な態度で相手にもしてくれません。
そんなある日、ジェシーと叔父は大嵐に巻き込まれて溺れてしまいます。メイソンは慌てて助けにいきますが、叔父は船の中に閉じ込められすでに亡くなっていました。
足に網が絡まり溺れたジェシーをメイソンが救出し、何とか命をとりとめます。しかし、網に絡まった足は腫れ、ジェシーはうまく歩くこともできません。
最初は警戒していたジェシーでしたが、メイソンと愛犬との生活の中で少しずつ距離を縮めていきます。両親を亡くしたジェシーにとって、叔父は唯一の肉親でなり、その肉親も失った孤独なジェシーにとってメイソンは次第に大切な存在になっていったのです。
ジェシーの足の腫れはなかなかひかず、化膿しているのをみたメイソンは、とうとう島から出て、街にジェシーの薬やら生活に必要なものの買い出しに行きます。
しかし、メイソンが孤島にいたのには理由がありました。かつて政府の特殊部隊員であったメイソンは命令に従わなかったことで、引退したMI6のトップマナフォート(ビル・ナイ)から命を狙われていました。
秘密裏に国民の情報を手に入れ、彼らを監視していたMI6は、重要人物が防犯カメラに映ると、警告が鳴るシステムを構築しました。
そのシステムによって生きていることをMI6とマナフォートに知られてしまったメイソン。MI6は特殊部隊チームを派遣し、マナフォートもマナフォートで派遣し、様々な追手から追われることに……。
映画『シェルター』の感想と評価

(C)2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved.
アクションスターとして第一線で活躍し続けるジェイソン・ステイサム。本作で演じたのは、元特殊隊員であり、少女を守る“守護者”。
本作におけるステイサムは、コミカルな部分を排し、シリアスなキャラクター作り、そして孤高のアウトローと孤独な少女のヒューマンドラマに主軸を置いています。
『レオン』(1995)に代表されるような、ノワールやアクションにおける孤独な男と少女の構図は、幾度となく描かれてきました。
また、ジェイソン・ステイサム演じるマイケル・メイソンが、冒頭灯台で暮らしていますが、当然只者ではないだろう、元特殊部隊員であろうということは想定できる展開でしょう。
目新しさがあるわけではない、それでも面白くてワクワクしてしまうのは、それこそがジェイソン・ステイサムの映画だからではないでしょうか。
圧倒的な強さ、鮮やかな身のこなし、スピーディかつ臨機応変な戦闘能力。安心して見ていられ、見応えのあるアクション、観客が求めるもの全てが詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
しかし、目新しさが全くないというわけではありません。システムで監視される社会の恐ろしさが描かれていると共に、すぐに居場所がばれて様々なところから刺客が襲ってくるという構図は、『ジョン・ウィック パラベラム』(2019)や『ジョン・ウィック コンセクエンス』(2023)を彷彿させます。
生きる目的を失い、一人孤独に愛犬と暮らしていたメイソンに、孤独な少女・ジェシーの切実な叫びが、変化をもたらします。ジェシーを守るために、四方八方から狙われる危険に飛び込んでいくメイソンの姿に胸が熱くなります。
さらに、かつての自分を見るような特殊隊員の男との対峙は、メイソンにとって自身の過去、そしてマナフォートと対峙する決意へと繋がっていくのです。
まとめ

(C)2026 Fire Hawk Productions Limited. All Rights Reserved.
原点回帰!ジェイソン・ステイサムが孤高のアウトローを演じる映画『シェルター』。
ジェイソン・ステイサム演じるメイソンとジェシーの話だけでなく、MI6内部の話も興味深い展開になっています。
MI6が国民の許可を取らずに個人データを収集し、国民を監視し、プライバシーを侵害していたことが露呈し、MI6とイギリス首相は危うい立場になっています。
秘密裏にそれらの問題を処理するため、マナフォートはMI6のトップの座から退き、代わりにトップになったロバータ(ナオミ・アッキー)は信念を持って仕事に対処する一方で、マナフォートが独自で動いていることを知ってもなお、堂々と対峙していきます。
ロバータの姿はかつてのマナフォートの姿なのかもしれません。MI6における権力争いも、本作の面白さの一つと言えるでしょう。





































