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映画『ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男』あらすじとキャスト

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は、2018年3月TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開されます。

実話を基にチャーチル首相就任からダンケルクの戦いまでのこれまで知られることのなかった27日間を描いた感動の歴史エンターテインメント。

ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞のゲイリー・オールドマンが伝説リーダーのウィンストン・チャーチルを演じてせた、人間チャーチルの真実の姿とは?

1.映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』の作品情報


(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

【公開】
2018年(イギリス映画)

【原題】
Darkest Hour

【監督】
ジョー・ライト

【キャスト】
ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、スティーヴン・ディレイン、ロナルド・ピックアップ、ベン・メンデルソーン

【作品概要】

2.ゴールデングローブ賞主演男優賞のゲイリー・オールドマンのプロフィール


(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

ゲイリー・オールドマン(ウィンストン・チャーチル役)

1958年3月21日にイギリス・ロンドン生まれ。

1979年に舞台俳優としてのキャリアをスタートさせ、1986年にアレックス・コックス監督の『シド・アンド・ナンシー』で映画デビューを果たし、シド・ヴィシャスを演じます。

参考映像:初主演を果たした『シド・アンド・ナンシー』

また1991年にオリバー・ストーン監督の『JFK』、1992年にフランシス・フォード・コッポラ監督『ドラキュラ』、1993年にトニー・スコット監督『トゥルー・ロマンス』、1994年にリュック・ベッソン監督『レオン』、1997年にウォルフガング・ペーターゼン監督の『エアフォース・ワン』など、名だたる監督に起用され多くの作品で活躍します。

2000年代に入ると娯楽作品の「ハリー・ポッター」シリーズ(2004〜)で、ハリー・ポッターの名付け親シリウス・ブラック役や、「ダークナイト」シリーズに(2005〜)ジム・ゴードン刑事役で出演を果たします。

2011年にはトーマス・アルフレッドソン監督『裏切りのサーカス』で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、2011年英国エンパイア賞アイコン賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞生涯貢献賞を受賞

幅広い役柄を演じられる俳優として、役者仲間からも尊敬される地位を築き挙げました。

1997年に公開した『ニル・バイ・マウス』では、製作・監督・脚本を務め、第50回カンヌ国際映画祭で主演女優優賞を受賞したほか、英国アカデミー賞脚本賞、アレクサンダー・コルダ賞(英国作品賞)を受賞するなど才能の幅も高く評価されました。

参考映像:監督作品『ニル・バイ・マウス』

3.ジョー・ライト監督のプロフィール

参考映像:初監督作品『プライドと偏見』の一部映像


ジョー・ライトは1972年8月25日に操り人形師一家に生まれ、イギリス・ロンドンのイズリントンに両親が創立したザ・リトル・エンジェル・シアターで育ちます。

セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アートで美術や映画についての教育を学びます。

大学卒業後は音楽ビデオや短編映画に携わり、1997年にBBC2放送で4部構成 のミニシリーズ『Nature Boy』(2000)の監督を手がけ、王立テレビ協会の最優秀ドラマシリーズ賞を受賞しました。

2005年に長編映画初監督作となる『プライドと偏見』が高く評価され、英国アカデミー賞カール・フォアマン賞、ロンドン映画批評家協会賞「その年の英国人監督賞」、ボストン映画批評家協会賞最優秀新人監督を受賞します。

長編第2作『つぐない』予告編

2007年にイアン・マキューアンの小説を映画化した長編第2作『つぐない』は、英国アカデミー賞14部門にノミネートされ最優秀作品賞と最優秀美術賞を受賞。

また作品賞を含む米アカデミー賞7部門にもノミネートされ、最優秀作曲賞を受賞。ゴールデングローブ賞では7部門にノミネートされ、ドラマ部門最優秀作品賞と最優秀作曲賞を獲得します。

そのほかの映画監督作に『路上のソリスト』(2009)、『ハンナ』(2011)、『アンナ・カレーニナ』(2012)、『PAN ネバーランド、夢のはじまり』(2015)などの人気作品があります。

4.映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のあらすじ


(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

1940年5月9日(木曜日)

ヒトラーは東欧および、北欧諸国を制圧してベルギー国境に軍を待機させます。

自国の防衛の強化を怠り、イギリスをナチスドイツの脅威にさらしたと、イギリスでは内閣不信任決議が出されると、チェンバレン首相の後任選びが始まります。

連立政府を組閣できる強いリーダーを求めて、「外相のハリファックスこそふさわしい」と意見が一致しますが当の本人は「今は私の出番ではない」と立場を固辞します。

チェンバレン首相の「野党が認めるのは1人しかいない」という言葉に、誰もが思い浮かべた“ある人物に最悪の選択”と顔を曇らせました。

5月10日(金曜日)

新聞一面で「首相が辞任」と公表された朝、海軍大臣ウィンストン・チャーチルのもとに、新任のタイピストのエリザベス・レイトンが訪れます。

ベッドに座ったままでの朝食を前に葉巻をふかすチャーチル。

彼はエリザベスが入室するや「フランス大使殿、ドイツがオランダ国境を突破すれば…」とすぐにタイプすることを命じます。

だがすでにベルギーが侵攻されてしまったこと知ると、不機嫌になったチャーチルは、エリザベスが正しく言葉を聞き取れていないことに腹を立てます。

「役立たずめ!一発で聞き取れないタイプライターはいらん!」と怒鳴り出しました。

エリザベスが泣きながら部屋を出ると、チャーチルの妻クレメンティーンが彼女に声をかけます。

「彼は人を怯えさせるのが得意なの」と優しくなだめると、夫チャーチルのもとに向かいました。

「あなた最近マナーが悪いわ。昔より不親切。もし首相に任命されたら、嫌われ者になってほしくないの」と諭します。

「とっくになってる」と答える夫チャーチルに、「権力者は思いやりを持たないと」と妻は告げると、そこに一通の電報が届きます。

それはバッキンガム宮殿からでした…。

5.人間チャーチルを知る6つのポイントとは


(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

1:Vサインのポーズはチャーチルが火付け役!

Vサインを出したことで有名なチャーチル。Victoryの勝利を意味するVサインは、第二次世界大戦中の連合軍陣営で用いられました。

2:チャーチルのトレードマークの葉巻

チャーチルといえば葉巻sy型が印象的。キューバ産の大きいサイズを好んだようですが、半分までしか吸わなかったと言われています。今では長さ178ミリ、直径18.65ミリのサイズのものが、チャーチルサイズと呼ばれています。

3:ノーベル賞受賞の文筆家チャーチル

文筆家としても有名なチャーチルは、ケント州チャートウェルの図書館には6万冊以上の蔵書がるそうで、生涯に43冊を著しています。1948年に出版した全6巻の回顧録『第二次世界大戦』はノーベル文学賞を受賞しています。

4:酒豪なチャーチルは大の酒好き!

本作の劇中でも議員から、「朝食にスコッチ、昼食にシャンパン1本、夕食でもう1本。夜はブランデーとポートワイン。奴に自転車は貸さんね」と陰口を叩かれているの大酒飲みです。

5:チャーチルは動物愛好家

動物愛好家のイギリス人らしく、チャーチルは犬はもちろん、猫、馬、鳥などの動物を飼っていたと言われています。

6:絵描き?もはや画家のようなチャーチル⁈

生涯で500作品もの絵画を描き、ロイヤルアカデミーで16回の展覧会を行なっていて、ルーズヴェルト大統領に絵画を贈ったこともあるそうです。

まとめ


(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

先ほどご紹介した「人間チャーチルを知る6つのポイント」のなかには、文才や絵画の才能に恵まれたほかにも、誰もが一度はやったことのあるVサインや、大酒飲みな一面から親しみやすさを感じたのではないでしょうか。

本作『ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男』の脚本を執筆し、プロデューサーでもあるアンソニー・マクカーテンは、この作品のチャーチルについて、首相らしからぬ人物だと映る場面があると語ったうえで、次のようにも述べています。

「伝説の裏側にいる人物に触れるには、チャーチルの特徴をはっきりさせることが重要でした。私たちは特定の瞬間を脚色していますが、すべては調査に基づいています。歴史書にもあまり書かれていませんが、ダンケルクでの歴史的な救出となったダイナモ作戦(輸送船や駆逐艦、一般市民の船舶など860隻を召集して兵士を救出した)の発案者はウィンストン・チャーチルでした。この作戦が英国とフランスの何千もの命を救ったのです」

マクカーテンはこのこの作品を通して、人間チャーチルに対しての人々の理解を広げたかったと試みたのでしょう。

そして歴史によってチャーチルという人物の本質が見えにくくなっていることに、マクカーテンはこのようにも述べています。

「歴史的な人物として有名になるほど、その人間性が薄れるのです。ウィンストンの弱さ、短所、そして苦悩は、ほとんどの自伝から消し去られています。今となっては完全 に毅然とした人物として描かれている。この10年間の研究で他の側面が明らかになり、私たちはありのままの彼を見せたいと思いました。『ウィンストン・チャーチル』は新たなチャーチル像を見せています」

ぜひこの機会に、あなたも映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』をご覧になってはいかがでしょう。

“世界のCEOが選ぶ最も尊敬するリーダー”に、あのスティーブ・ジョブズや偉人ガンジーを抑えて選ばれた伝説の政治家チャーチル。

彼は最大の国難に直面した際に、いかにして国民に勇気と希望を与えたのか?

映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は、2018年3月TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開されます。

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