2021年11月公開の映画『幕が下りたら会いましょう』製作発表会レポート!
映画単独初主演となる松井玲奈ほか、筧美和子、しゅはまはるみらが出演する、映画『幕が下りたら会いましょう』が、2021年11月より新宿武蔵野館ほかにて、全国順次ロードショーすることが決定しました。
長編映画初挑戦となる前田聖来監督が、松井演じる麻奈美と筧が演じる尚の姉妹が、現代社会の抱える問題に直面しながら、不器用にもまっすぐ生きる女性を描く心揺さぶるエンタテインメント作品を手掛けます。
2021年3月15日(月)都内にて、製作発表会が開催され、松井玲奈、筧美和子、しゅはまはるみ、日高七海、江野沢愛美、前田聖来監督が登壇。和気あいあいとしたトークセッションが繰り広げられました。
『幕が下りたら会いましょう』製作発表リポート
妹・麻奈美役の松井玲奈
家族の絆を丁寧に描いた作品
監督・出演者が全員女性という華やかな雰囲気の中での製作発表会。
主演の松井玲奈は冒頭で、30歳を迎える節目の年に初単独映画主演を務めることについて「自分にとって節目になる歳に作品のメインにおいてもらえるということは、本当にありがたいと思っている」と述べました。
松井が演じる麻奈美は同じ30歳であることから、監督と何度も話し合い、キャラクターのバックグラウンドを知りながら役作りをしていったとのこと。今回初共演で姉妹役を演じる筧の印象を聞かれると「可愛らしい方で、今日も目が合ってドキドキしました(笑)。
姉妹役でしたが、実はそんなに一緒にいられる時間は長くなかったので、撮影期間中はずっと筧さんのことを思って演じていました。」と語りました。
妹・尚役の筧美和子
そんな松井の言葉を受けて筧は、「松井さんのお姉さん役だと聞いた時にすごくうれしかったです。一緒のシーンがわずかしかなかったのですが、松井さんが麻奈美そのもので存在されていたので、姉妹関係が築きやすかったです。」と微笑みました。
姉妹の母親・京子役のしゅはまはるみ
姉妹の母親・京子役を演じるしゅはまに役作りについて質問が及ぶと「監督とはたくさん話をしました。私自身46歳になっても気持ちは10代や20代のままで、大人になったと全然思わないんです。
だから無理に母性本能を出そうと考えずに、ただがむしゃらに母親をやってきたら娘たちが成長していた…ということでいいのではないかと考えました。」と熱い答えが返ってきました。
長編映画初監督の前田聖来
オリジナル作品となる本作について前田監督は、コロナ禍で会いたい人に会えないという中だからこそ、伝えたいことは必ず伝えていかないと後悔する時がきてしまうことを改めてテーマにしたいと考えたとのこと。
本作の見どころとどんな人に観てほしいかという筆問に対して筧が、「モヤモヤを抱えている方々に何かを感じてもらえる作品だと思いますし、主人公である麻奈美の美化されていないリアルな姿に注目してほしいです」と語ると、松井は「この作品は、家族の絆をテーマに置いているような気がして、たとえ家族であっても一人ひとりは個人なので、その関係性の間にある絆を丁寧に描いています。
登場する人たちの人間関係や、一人ひとりが抱えているものを感じてもらえる部分があるのではないかと思います。そして見どころは、筧さんがダンスを踊るシーンです。
私は現場を見ることができなかったのですが、スタッフの皆さんがすごく美しかったと言っていたので、私も美しいダンスを劇場で観るのが楽しみです。」語りました。
最後に松井は、「今、会いたい人に会いに行けない状態が続いていますが、会えなかったこと、伝えられなかったことを悔いるよりも、今はいろいろな方法で自分の想いを伝えるきっかけがあると思うので、誰かに何かを伝えたいと観たあとに思ってもらえるような映画になっています。
劇場を出たあとに、観た方の背中を少しだけ押せるような、そんな作品であれたらと思います。ぜひ楽しみにしていてください。」と力強く語りました。
取材・撮影/咲田真菜
映画『幕が下りたら会いましょう』の作品情報
【公開】
2021年(日本映画)
【監督】
前田聖来
【キャスト】
松井玲奈、筧美和子、しゅはまはるみ、日高七海、江野沢愛美
【作品概要】
妹の死によって心を揺さぶられる、夢敗れたはずの売れない劇作家。不器用にもまっすぐ生きる女性を描く心揺さぶるエンタテインメント作品。主人公の斎藤麻奈美を演じるのは月9ドラマや NHK 連続テレビ小説などにレギュラー出演、小説家としても活躍する女優・松井玲奈。
また、麻奈美の妹・尚にテレビドラマほかで著しい成長を見せる筧美和子。麻奈美の母・京子に『カメラを止めるな』でブレイクしたしゅはまはるみなど、個性豊かな女優たちが、他人には分かり得ない悩みやトラウマを抱えながらも力強く生きている女性たちを演じます。
映画『幕が下りたら会いましょう』のあらすじ
実家の美容室を手伝いつつ、なかずとばずな劇団「劇団50%」を主催していた麻奈美(松井玲奈)のもとにある日、東京で働いていた妹・尚(筧美和子)が死亡したという知らせが入ります。
劇団員の結婚祝いで集まって馬鹿騒ぎをしていた同じ夜、尚は資材置場で亡くなっていました。その日、麻奈美は尚からの着信があったにもかかわらず電話に出なかったのです…。
まとめ
「監督をはじめとして女性ばかりの作品ということを意識したことはないけれど、こうしてみるとなんて華やかで素敵なんでしょう!」とコメントをしたしゅはま。
本物の桜の花をバックに出演者が並ぶ姿は、まさに春らしい明るい雰囲気満載の製作発表会でした。
映画『幕が下りたら会いましょう』は、2021年11月に新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショーです。