『パラサイト 半地下の家族』が金曜ロードショーに初登場!
ポン・ジュノ監督が手掛け、2020年のアカデミー賞で作品賞を始め4部門受賞し、アジア映画では史上初めての作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』。
ポン・ジュノ監督と名優ソン・ガンホが4度目のタッグを組んだ作品であり、第72回カンヌ国際映画祭のパルムドール受賞をはじめ、世界各国の映画祭でも話題を集めました。
そんな『パラサイト 半地下の家族』が、放送35周年記念として2021年1月8日に「金曜ロードSHOW! 」で本編ノーカット放映されます。
見どころはなんと言っても、吹替キャストが、父親ギテク役の山路和弘以外、ソフト版(配信版)と異なっていること。地上波版では、神木隆之介や早見沙織など人気実力派が勢ぞろいしています。
CONTENTS
映画『パラサイト 半地下の家族』の地上波放送の詳細
【放送日】
2021年1月8日(金)
【放送時間】
夜9時から11時34分
【放送局】
日本テレビ
【吹き替えキャスト】
山路和弘、神木隆之介、津田真澄、近藤唯、恒松あゆみ、東地宏樹、早見沙織、小林由美子
映画『パラサイト 半地下の家族』地上波版吹き替えキャスト紹介
ギウの声:神木隆之介
キム家の長男で大学入試に失敗し続けるギウ(チェ・ウシク)。ギウの家庭教師の仕事がきっかけとなり、キム一家の“寄生”が始まっていきます。
寄生の走りともいうべき、ギウの声を担当するのは、神木隆之介。子役時代から演技力に定評がありますが、映画『君の名は。』(2016)の立花瀧役や『千と千尋の神隠し』(2001)の坊役など、声優としての実績もあります。
【神木隆之介のコメント】
今まで声で参加させてもらった作品では、僕の出す声の色がついていましたが、今回はそれをあえて抑えて、今までにない声の出し方に挑戦させて頂きました。やった事がないチャレンジだったので不安もありつつ、どんな出来上がりになるかとても期待しています。
作品の魅力は、起承転結の転の部分です。坂道を岩がゆっくりと転がり出すと思ったら止まらずに転がる予想だにしないストーリー展開。計算と伏線がいっぱい張り巡らされ、綿密に作られていて、先が読めません。「えっ! こういう終わり方なんだ…」と唖然とする一方で、最後は希望を見せてくれる部分もあります。
父親ギテクの声:山路和弘
計画性も仕事もないのですが、楽天的で温厚な性格の父親ギテク(ソン・ガンホ)。あらゆる事業に失敗して失業中でもめげません。
声を担当するのは、山路和弘。配信版でもギテクの声を担当され、この父親の存在感を徹底的なものにしています。俳優としての出演作は、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014)、映画『駆込み女と駆出し男』(2015)など。アニメ映画『バケモノの子』(2015)では声の出演もし、洋画の吹き替え声優としても活躍しています。
パク氏の娘ダヘの声:早見沙織
ギウが家庭教師をしている裕福な家庭の女子高生ダヘ(チョン・ジソ)。ギウと親密な関係を結ぶ重要な役です。
可憐な少女の声は早見沙織が担当。中学3年生で声優デビューを果たし、その後多くの作品に出演しています。2016年には、第10回声優アワードで助演女優賞を受賞。その後も、映画『聲の形』の西宮硝子や『GANTZ:O』(2016)のレイカなど、話題作に出演しています。
映画『パラサイト 半地下の家族』作品情報
【日本公開】
2020年(韓国映画)
【原題】
기생충 (英題:Parasite)
【監督】
ポン・ジュノ
【キャスト】
ソン・ガンホ、チャン・ヘジン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、イ・ジョンウン、チョン・ジソ、パク・ソジュン、パク・ミョンフン
【ソフト版吹き替え】
山路和弘、今泉葉子、柳田淳一、味里、堀川仁、折笠富美子、松本沙羅、斉藤こず恵、峰晃弘、早川毅
映画『パラサイト 半地下の家族』あらすじ
失業中の父キム・ギテク。若い頃はスポーツ選手でしたが、実生活にはスポーツの取り柄などなんの役にも立たないと痛感している母チュンスク。4回も大学受験に失敗して無職の息子ギウ。美大に進学できず予備校に通うお金もない娘ギジョン。
キム一家は、家族全員が失業中。その日暮らしの生活で、貧困層の多い区域の“半地下住宅”に住んでいました。
そんなある日、長男ギウが友人の紹介で、IT企業のCEOであるパク氏の豪邸へパク氏の娘の家庭教師の面接を受けに行くことになります。
面接はうまくいって、パク一家の心を掴んだギウ。次は、妹のギジョンを美術教師のジェシカ先生と紹介し、ギジョンもまんまとパク一家の幼い長男の家庭教師におさまります。
こうして、キム兄妹は高台にある豪邸に足を踏み入れました。
正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していきます……。
映画『パラサイト 半地下の家族』の見どころ
カンヌ国際映画祭では、審査員満場一致で最高賞のパルムドールに輝いた『パラサイト 半地下の家族』。韓国映画として初の同賞受賞という歴史的快挙に驚いたり、喜んだりされた方も多いことでしょう。
注目度が高いといえる本作は、韓国の格差社会を見事に描き出しています。
半地下と呼ばれる貧困街に住む貧乏な家族と、高台にとても広い豪邸を所有する裕福な家族。2つの家族を比較しても、これだけ貧富の差があると、共存や共生に基づく人間関係は成り立ちません。
貧乏な家族は好んで貧乏になっているわけではなく、普通の人と同じように夢を見て働こうとしているのですが、どんどん落とし穴に落ちるように、回避不能な出来事に陥っていきます。
負の連鎖というべき不運に貧困家族はどう立ち向かっていくのでしょう。富裕層との関係もどう展開するのか、注目したいところです。
ソフト版(配信版)では、長男ギウの声は柳田淳一が担当していますが、日本テレビ版では神木隆之介が担当します。
神木隆之介は、『るろうに剣心 京都大火編』(2014)で剣心の宿敵・瀬田宗次郎を演じましたが、この宗次郎は幼少期に受けた心の傷が元で笑うという表現以外出来ない少年でした。
本作でも喜怒哀楽に乏しいジウの声を担当する神木隆之介。どのように声で気持ちを表現するのか、楽しみです。
自分の力ではどうにもならない社会の矛盾を鋭く突き、特に韓国の格差社会を痛烈に描き出しながら、家族の在り方も問うブラック・コメディの『パラサイト 半地下の家族』。
本作は、2021年1月8日(金)に本編ノーカットでテレビ放映されます。
まとめ
2020年のアカデミー賞で作品賞を始め4部門受賞し、アジア映画では史上初めての作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』。
ポン・ジュノ監督が韓国社会を描き出したともいわれる本作が、2021年1月8日(金)テレビ地上波初登場。「金曜ロードショー」にて放映されます。
今回ギウの声を担当するのは、実力派俳優でもある神木隆之介です。初めて見る人ならそのままストレートに、すでに映画館で観た人や配信版で観た人でも、チェ・ウシクあるいは柳田淳一とはまた違ったギウのイメージを楽しめるのではないでしょうか。
ソフト版(配信版)とは違うオリジナルな吹替キャスト。U-NEXTでも見れるので、ソフト版(配信版)と比べてみるのもいいかもしれません。