映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は人気青春恋愛コミックの実写!
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は、同題の咲坂伊緒によるベストセラーコミックを映画化したものです。
監督は『アオハライド』『フォルトゥナの瞳』など数々の青春・恋愛映画を手がける三木孝浩が務めています。『君の膵臓をたべたい』以来となる浜辺美波と北村匠海が共演をはたしました。
同じ学校に通う高校1年生の4人は同じマンションに暮らしています。憧れ、片思い、ある秘密……4人それぞれのさまざまな思いがすれ違いながら交差していきます。映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は2020年8月14日(金)より全国ロードショーを迎えます。
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』の作品情報
【公開】
2020年(日本映画)
【脚本】
三木孝浩 米内山陽子
【監督】
三木孝浩
【キャスト】
浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚衛二、上村海成、三船海斗、古川雄輝、戸田菜穂
【作品概要】
咲坂伊緒のベストセラーコミック『思い、思われ、ふり、ふられ』の実写化です。監督は同じ咲坂作品『アオハライド』(2014)を手掛けている三木孝浩監督。『君の膵臓をたべたい』(2017)以来となる浜辺美波と北村匠海が共演。
東宝シンデレラの福本莉子、赤楚衛二、上村海成、三船海斗、古川雄輝など、注目の若手俳優が揃いました。主題歌として「115万キロのフィルム」をOfficial髭男dismが提供しているのも話題です。9月には長編アニメーション版も公開が予定されています。
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』のあらすじとネタバレ
内向的な性格の市原由奈は高校生になっても周囲に馴染めずにいました。そんな彼女に回りと分け隔てなく接するのは高校入学に合わせて引っ越してきた山本朱里です。
引っ越しや転校が多かった朱里は自然と社交的な性格になっていました。
ある日、由奈は運命的な出逢いをします。初恋の人だった絵本の挿絵の王子様にそっくりな男子を見かけたのでした。
そのことを聞いた朱里は恋は積極的に自分から落ちに行かなくてはと背中を押します。
勉強のために朱里の家を訪ねた由奈はそこで、例の運命の相手の男子と出逢います。彼の名前は理央。
朱里との関係が分からず戸惑う由奈に、朱里は「弟」だと紹介します。由奈が二卵性の双子なのか?などとあれこれ考えていると、朱里が理央とは互いの親の再婚で姉弟になったのだと説明します。
理央を見て、表情が一変した由奈を見た朱里は、由奈の言っていた相手が理央だと気が付き、とっさに言い訳を作って買い出しに出て二人きりにします。
会話の糸口がなく戸惑っている由奈は理央がカバンから他校の女子からもらったというラブレターを無造作に取り出すのを見て、もっとしっかりと気持ちに向き合った方がいいのでは?と問いかけます。
すると理央は思いを告げられる恋なら大変なことではない、自分の場合とは違うと答えます。理央の場合というモノが分からない由奈、そこに朱里が帰ってきます。
その時、ふと理央が朱里を見つめる表情を見た由奈は、理央が朱里に思いを抱いていることを知ってしまいます。
両親の再婚によってある日から、姉と弟になった朱里と理央。理央の言う“自分の場合”を知って由奈は何も言えなくなります。
中学の頃から友人関係にあった朱里と理央、理央は密かに思いを募らせ、ある雨の日告白しようと朱里を呼び出します。
しかし、朱里とは連絡が付かず、代わりにかかってきた父親の電話から朱里の声が聞こえてきました。理央は朱里に告白しようとした、その日に、互いの親が結婚を決めていること、朱里とは姉弟になるということを突き付けられたのでした。
理央の朱里への気持ちを知った由奈はちゃんとフラれたうえで、悩みを聞く友人になろうと理央に告白をします。理央は由奈の思いとやさしさに感謝しながら、由奈の告白を断ります。
一方、朱里と理央は由奈を介して、由奈の幼馴染で同学年の乾和臣と親しくなります。
和臣は映画が好きで、その方面に進みたいという思いがありましたが、エリート街道を進みながらも全てを捨てて役者の道を選んだ兄のことで家族が揉めていたこともあって、自分だけは普通の道を歩むべきなのだろうという思いを感じていました。
朱里と和臣は由奈と理央をくっつけさせるためにたびたび4人組のもう一方のペアになることがあり、互いを意識するようになります。
夏祭りの日・浴衣姿を披露した女性陣もあって、いつも以上に楽しい集まりとなった中で、朱里は軽い口調で和臣に付き合ってみないか?と問いかけます。
和臣は戸惑うような表情を見せて、朱里の告白を断ります。
朱里はなんとなく気が合うので軽い気持ちで言っただけと言い訳をしますが、いたたまれなくなり一人で先に帰ってしまいます。
2つの告白がそれぞれ叶わずに終わったのち、4人の中に少し距離ができてしまいます。
そんな中で、いつの間にか理央は由奈を目で追い、和臣は朱里を意識することが増えていきました。
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』の感想と評価
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』の三木孝浩監督は2010年に『ソラニン』で長編デビューして以降『僕等がいた前・後篇』(2012)や『アオハライド』『青空エール』(2016)など若者たちの恋愛劇を描き続けてきました。
『アオハライド』は本作『思い、思われ、ふり、ふられ』と同じ咲坂伊緒が原作でもあります。
2017年に大ヒットした『君の膵臓をたべたい』以来の共演となる浜辺美波と北村匠海も大きく成長した姿を見せてくれます。
東宝シンデレラでは浜辺美波(同期には上白石萌音・上白石萌歌)の一期後輩になる福本莉子は本作で大きな注目を浴びることになるでしょう。
世代的には一世代に上になる赤楚衛二も意外に天然系の高校生役をうまく演じています。
まとめ
咲坂伊緒の青春三部作と呼ばれる作品『アオハライド』と『ストロボ・エッジ』(2015)は既に映画化されていますが、本作『思い、思われ、ふり、ふられ』の映画化で三部作全てが映画化されたことになります。
『アオハライド』は本作と同じ三木孝浩監督によって本田翼、東出昌大共演で2014年に映画化されました。『ストロボ・エッジ』は2015年に廣木隆一監督によって福士蒼汰、有村架純のW主演で映画化。
プロデューサーの岸田一晃は『思い、思われ、ふり、ふられ』も含めて三部作全に参加しています。
スタッフと原作者との間に信頼感と相性の良さがあるのでしょう、『思い、思われ、ふり、ふられ』もまた、見応えのある作品仕上がっています。
『思い、思われ、ふり、ふられ』は2020年9月に長編アニメーション版も公開予定ということですが、今回の実写版と見比べてみるのも楽しいのではないでしょうか?