第32回東京国際映画祭は2019年10月28日(月)から11月5日(火)にかけて開催!
あらいぴろよが自身の体験をもとに描いたコミックエッセイを、三木康一郎監督により映画化した『“隠れビッチ”やってました。』が、2019年12月6日より全国公開となります。
映画初主演となる佐久間由衣が、異性にモテることを趣味&特技として、狙った男に「好き」と告白させたら即フェイドアウトする“隠れビッチ“を熱演。
本作は、そんな“隠れビッチ”のモテ戦術を面白可笑しく披露しつつも、その裏に潜む現代女性の心の隙間や歪みに寄り添うヒューマンコメディとなっています。
このたび、公開に先駆けて第32回東京国際映画祭にて完成披露上映が執り行われ、主演の佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、小関裕太、三木康一郎監督が舞台挨拶に登壇しました。
CONTENTS
映画『“隠れビッチ”やってました。』完成披露試写会の概要
【開催日時】
2019年11月4日(月)17:45より舞台挨拶開始 ※上映前舞台挨拶
【開催場所】
TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン9
【登壇者】
佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、小関裕太、三木康一郎監督
映画『“隠れビッチ”やってました。』舞台挨拶レポート
割れんばかりの拍手が沸き起こる中、佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、小関裕太、三木康一郎監督が登壇。
佐久間由衣(以下、佐久間)は「東京国際映画祭でたくさんの映画がある中、本作を選んでいただきありがとうございます。短い間ですが、楽しんでいってください」と感謝を述べました。
続いて、村上虹郎(以下、村上)は「監督に久しぶりにお会いして、“闘牛士かお前は!”と言われた村上虹郎です」と今日の衣装をいじられたことを明かし、会場の笑いを誘います。
大後寿々花(以下、大後)は「今日皆さまにお届けできる日を迎えられたことを大変嬉しく思います」と今の喜びを語りました。
小関裕太(以下、小関)は「この映画には2つの顔があって、最初はコメディタッチでテンポよく進んで楽しい作品なのですが、見終わった後にはズシりと心に響くものがある。そういった何かを持ち帰ってもらえれば嬉しいです」とこれから映画を鑑賞する観客に見どころを伝えます。
最後に、三木康一郎監督(以下、三木監督)は「僕らの大爆笑トークを楽しんだ後、映画を楽しんでいってください」とハードルを上げ、会場は笑いに包まれました。
撮影で大変だったことは
本作が映画初主演となる佐久間。オファーが来た時の心境を聞かれ、「台本読むまでは、お嫁に行けなくなるのかなと思いました。でも、自己承認欲求という誰もが持っている悩みと向き合う物語でもあったので、挑戦したいと思いました。」と当時の心境を吐露。
また、撮影で大変だったことを聞かれ、「終始大変だった。監督から厳しい指導もあったけどテンションで乗り切った部分もあります」と監督に視線を向けると、三木監督は「全然厳しくしてないです。やさしめです。キャラクターについては、好きにやってくださいと言いました」と答えると、佐久間は苦笑いしながら「現場に入ってからは違った」と反論し、会場からは大きな笑いが巻き起こりました。
コジ役を演じるにあたって心がけたことを聞かれた村上は、「ひろみ(佐久間)と彩(大後)の二人の違ったタイプの女性を見守るということ。ほぼ二人のママでしたね」と語り、納得するように頷く佐久間と大後。
彩役を演じていて共感したことについて、大後は「結構激しい女性なので、恋愛に関していえばない。」ときっぱり。「ただ、ひろみに対して、包み隠さず思ったことを言い合える関係性は羨ましいなとは感じました」と語りました。
肉食系、草食系など様々なタイプの男性が出てくる本作にちなみ、演じた安藤君は何系?と聞かれた小関は「カテゴリーにハマらない系男子。女性からみてつかみどころのない男性で、何を考えているかわからない。だから気になる、好きになっていく男性という解釈だったので、そのように意識して演じました」と自分なりの役作りを明かしました。
4コママンガ(原作)を2時間の映画にするのに苦労した点について三木監督は、「原作自体が、一人の女の子のちょっとした思いを描いた物語なので、それをどのように形にしようかと考えながら作った。なので、細かい点にも気をつかって丁寧に作り上げた」と語ります。
異性への必殺モテテクニック
そして、気になる異性への必殺モテテクニックを出演者がフリップに書いて披露。
佐久間は【お酒の力を借りてみたい】と回答し、「劇中でひろみがお酒ですごい変貌する。あんなかたちで男性に甘えられたらいいなと思います」と今後やってみたい事として語りました。
村上は【口数を減らす】と回答。「デビュー作のオーディションで、たくさん喋っていたら、『あんまり喋ってない方がかっこいいよ』と言われた」と過去の経験を明かしました。
大後は【あ、(転ぶ 裾をつかむ)】と回答。「転びそうになった時に、“あっ”と異性の服を少し掴む。守りたくなるような女性を演じること」と語ります。
小関は【好きって言う】と回答。「ラブの好きではなくて、“その服好き”とか、“その色好き、とか《好き》っていう言葉を使うことによって《好き》の魔法がかかると信じている」と独自のモテテクを打ち明けました。
最後に
参考画像:東京国際映画祭レッドカーペットでの佐久間由衣と三木康一郎監督
最後に、三木監督は「タイトルにはびっくりすると思いますが、すごく身近な話になっていると思います。この作品を観て少しだけ前向きになってくれたら嬉しい。そして、たくさんの人にそれが伝わっていけばいいなと思っています」と本作に込めた思いを明かしました。
佐久間は「初主演という事もあって、皆さんに支えられながら完成し、このような形で皆さんにお届けできて嬉しいです。タイトルからは想像もできないような、愛が詰まった温かい作品になっていると思います。何かに苦しんでいる人たちの背中を押せるような映画になっていると嬉しいです」と目に涙を浮かべながら感慨深げに語り、舞台挨拶は幕を閉じました。
映画『“隠れビッチ”やってました。』の作品情報
【日本公開】
2019年(日本映画)
【原作】
あらいぴろよ 「“隠れビッチ”やってました。」(発刊:光文社)
【監督・脚本】
三木康一郎
【キャスト】
佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、小関裕太、森山未來、 前野朋哉、片桐仁、前川㤗之、栁俊太郎、戸塚純貴、笠松将、田中偉登、岩井拳士朗、山本浩司、渡辺真起子、光石研
【作品概要】
あらいぴろよの同名コミックエッセイを、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016)『旅猫リポート』(2018)の三木康一郎監督が映画化。
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(2017)の佐久間由衣が映画初主演を務め、見た目は清楚だが思わせぶりな言動で男を翻弄する「隠れビッチ」な女性・ひろみを演じます。
バイセクシャルの晃役に村上虹郎、ひろみの友人役に大後寿々花、ひろみを見守る三沢役に森山未來と実力派が彼女を支えました。
佐久間演じるヒロインのターゲットとなる男性陣に、小関裕太、前野朋哉、片桐仁、前川泰之、栁 俊太郎、戸塚純貴ら個性豊かな俳優たちが挑みます。
ヒロインが「隠れビッチ」になってしまった原因となる両親役には渡辺真起子、光石研。
映画『“隠れビッチ”やってました。』のあらすじ
26歳の独身女・ひろみ(佐久間由衣)の趣味&特技は異性にモテること。
絶妙のタイミングでのスキンシップや会話術で相手を翻弄し、「好きです」と告白させたら即フェイドアウト。
そんなひろみに、シェアハウス仲間のコジ(村上虹郎)と彩(大後寿々花)は呆れ顔で「最低の“隠れビッチ”ね!」とたしなめるも、彼女の耳には届きません。
ある日、気になるお相手・安藤(小関裕太)が現れますが、数年ぶりの負け試合。さらに安藤を本気で好きになっていたことに気づき、ショックを受けるひろみ。
やけ酒をあおり酔いつぶれているところを、同じ職場の三沢(森山未來)に目撃されてしまいました。
ひろみは“隠れビッチ”だということを打ち明け、自分の過去と向き合い始め…。
第32回東京国際映画祭の開催概要
【開催期間】
2019年10月28日(月)~11月5日(火)
【会場】
六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) 、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区)ほか
※詳細につきましては東京国際映画祭公式サイトにてご確認ください。