2017年『バーニング・オーシャン』『パトリオット・デイ』と実話を描いた作品が立て続けに公開されました。
この2作の共通点は実話というだけではなく、主演・監督のタッグも共通してマーク・ウォールバーグが主演、ピーター・バーグが監督脚本。(名前が似ていますが兄弟ではないです)
そんな2人がはじめて手を組んだ作品も実話モノで、軍事ネタに詳しくなくても名前は聞いたことのある「ネイビー・シールズ」に起きた実際の悲劇を描いたパワフルな作品『ローン・サバイバー』を紹介します。
1.映画『ローン・サバイバー』の作品情報
【公開】
2014年(アメリカ映画)
【原題】
Lone Survivor
【監督】
ピーター・バーグ
【キャスト】
マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、アリ・スリマン、アレクサンダー・ルドウィグ、エリック・バナ
【作品概要】
2005年にアフガン山岳で行われた「レッド・ウィング作戦」遂行中に起きた想像を絶する戦闘と、シールズ史上最大の悲劇を描いた実話を基にしたミリタリー映画。
ジワジワとタリバンに追い込まれていシールズ隊員たちの描き方は目を覆いたくなると同時に、一度見たら脳裏に焼きつくほど詳細に描いています。
『ザ・シューター』でマーク・ウォールバーグのスナイプ捌きが恋しくなった人には、打ってつけな作品でもあります。
▼Huluで 映画『ローン・サバイバー』は観られます。
Huluで今すぐ視聴
2.映画『ローン・サバイバー』のあらすじとネタバレ
2005年6月、アフガニスタンのパルヴァーン州にあるバグラム米軍基地にて、ある作戦会議が行われていました。
アフガニスタン山岳地帯にてタリバン武装集団を率いるアハマド・シャーの暗殺を目的とした「レッド・ウィング作戦」にて、4人のシールズ隊員が偵察として、夜間その山岳地帯に上陸します。
マーカス・ラトレル一等兵曹を初め、マイケル・P・マーフィ大尉、マシュー・アクセルソン二等兵曹、ダニー・ディーツ二等兵曹の4人は、日が昇る時間まで延々と移動を続け、通過点を通るごとに本部へ連絡を入れる手筈になっていました。
しかし目的地に進むほど、通信状況が悪くなってきます。最終的に無線機は通信不能となり、使用は危険なため最終手段とされている衛星電話を使わざるを得ないほどに。
かろうじて連絡は付き、一同が野宿しているとき、そこへ3人の山羊飼いたちが現れ徐々にマーカスたちの元へやってきます。
身を隠すも、運悪くその場に山羊飼いが座り込んだことで、事態は混乱します。
4人は山羊飼いをただちに拘束し、事態の収拾を付けるために意見をぶつけ合います。
マーカスは武器を持っていない民間人を殺害すれば、たちまち世間からシールズは非難されるので、解放してやるべきだと意見を述べます。
しかし、マシュー・アクセルソン二等兵曹はここで彼らを始末しないと、確実に自分たちの作戦を敵側に知らされると反対の意見を述べ、2人の意見は激しくぶつかり合います。
ふたりの意見を聞いたうえで、マーフィー大尉は作戦が危機的状況になったとして、山羊飼いの拘束を解いて、部隊は山岳頂上に移動し救援を待つことにしました。
だが、退去ポイントに移動しようとするも、すぐにアハマド・シャー率いるタリバンたちが、マーカスたちを追撃を行います。
3.映画『ローン・サバイバー』の感想と評価
今作ではレッド・ウィング作戦の全貌以上に、その作戦に参加して戦死して行った人々の人物背景にもフォーカスされているのが特徴的です。
皆それぞれ、家族や子供がいるという背景が、より映画をドラマチックにしています。
中でも作中冒頭で先輩たちの前でダンスさせられる若い兵士・パットンは、やっとマーカスの救助で作戦に参加できたにもかかわらず、投下する前に撃墜させられてしまうのです。
作中ではメインの人物ではありませんが、そうして細かい人物まできちんと描く点も凄く胸に深く突き刺さります。
他には銃撃戦が魅力でもある今作ですが、個人的には山羊飼いを拘束した際に繰り広げられる会話劇も見所のひとつになっています。
一見、重装備した男3人が山の中でひたすら意見をぶつけ合うシーンというだけなのですが、この判断によっては命取りになりかねない、尋常じゃない緊張感が伝わってきます。
(『アイ・イン・ザ・スカイ』とか好きな人は、かなりたまらないシーンのはずです。)
ただ銃撃シーンは苦手・・・という人は、せめて崖から飛び降りる脱出シーンだけでも見てください。
よくもまあ、ここまで人が崖から転げ落ちる(跳ねて落ちるような気もしますが)様を丁寧に撮りあげたなと脱帽の極みです。
正直被弾するシーンより、転がって行って木とかに激突しているシーンのほうが凄く痛そうですが。
まとめ
その後マーカスを保護したグーラーブは亡命援助や資金援助を受け、タリバンから守られているそうで、現在はアメリカテはテキサスに家族で住んでいるそうです。
「レッド・ウィング作戦」については調べると色々なことが出てきます。
中でもマーカス・ラトレルが執筆した本に、いくつかのウソがあるとグーラーブが指摘したという話もあります。
しかし何はともあれ、この映画が非常に見所満載で、ドラマチックな作品なのは間違いないし、今作は史実の詳細を描く映画というよりは、この作戦で亡くなった隊員たちにささげられた作品でもあることが一番重要なのだと感じました。
さて、『ローン・サバイバー』が観られるHuluでは現在2週間無料トライアルを実施中。
無料トライアル期間に解約をすれば料金は一切かかりませんし、記事でご紹介した作品以外にも映画・海外ドラマ・国内ドラマ・アニメなど、大量の作品が見放題となっています。
作品によって追加料金がかかるVOD(定額制動画配信サービス)もありますが、Huluは全作品見放題というのも安心して使えるポイントですね!