映画『リグレッション』9月15日(土)より、新宿武蔵野館ほかにてロードショー!
『アザーズ』で知られるスペインの名監督・アレハンドロ・アメナーバル8年振りの新作がついに日本上陸!
90年代に実際にアメリカで起きた事件をベースにアメナーバルならでは視点でサイコスリラー映画として制作されました。
映画『リグレッション』のあらすじとキャスト
CONTENTS
映画『リグレション』の作品情報
【公開】
2018年(カナダ・スペイン映画合作)
【原題】
Regression
【監督】
アレハンドロ・アメナーバル
【キャスト】
イーサン・ホーク、エマ・ワトソン、デビッド・シューリス、ロテール・ブリュトー、デビッド・デンシック、ピーター・マクニール、デボン・ボスティック、アーロン・アシュモア
【作品概要】
1980~90年代に悪魔崇拝者による儀式によって、社会問題にまで発展した実話をベースに『アザーズ』『海を飛ぶ夢』で知られるスペインの名監督アレハンドロ・アメナーバルが描くサイコスリラー。
主演には『ブルーに生まれついて』『マグニフィセント・セブン』のイーサン・ホーク、ヒロインには「ハリー・ポッター」シリーズ、『美女と野獣』のエマ・ワトソンを起用しました。
アレハンドロ・アメナーバル監督のプロフィール
監督作品:『オープン・ユア・アイズ』(1997)
アレハンドロ・アメナーバルは、1972年3月31日生まれ、チリ出身の映画監督。
学生のころに映画制作に興味をもち、1991年~1994年の間に3本の短編映画を制作します。
1996年に制作した初の長編作品『テシス 次に私が殺される』は、スペインで異例の大ヒットとなり、ゴヤ賞など数々の映画賞を受賞したことで、初長編監督作にして一躍有名になりました。
1997年にはアルフレッド・ヒッチコックの『めまい』を大胆にアレンジした映画『オープン・ユア・アイズ』はスペイン以外の国でも評価され、トム・クルーズがハリウッドのリメイク権を購入して、トム・クルーズ主演映画『バニラ・スカイ』としてリメイク版が制作されました。
3作目にしてアメナーバル自身もハリウッドに進出、ニコール・キッドマン主演のスリラー映画『アザーズ』は、アメリカで数週間に渡り興行成績第1位を記録したことで幅広く知られるようになります。
2004年にスペインに戻り製作した映画『海を飛ぶ夢』ではアカデミー外国語映画賞など数々の映画賞を受賞します。
2005年には映画芸術アカデミーのメンバーとなりました。
映画『リグレッション』の主なキャスト
イーサン・ホーク(ブルース・ケナー役)のプロフィール
イーサン・ホークは、1970年11月6日生まれ、アメリカ出身の俳優。
1985年『エクスプローラーズ』で映画デビューを果たしますが、学業に専念するという理由で俳優業を一時中断します。
1989年『いまを生きる』で復帰。ブランクを感じさせない演技力で1991年『ホワイト・ファング』で主演に抜擢され、この作品が初主演作品となりました。
『リアリティ・バイツ』や『ガタカ』など作品にも恵まれたことで一躍有名になりました。
1996年にはし『痛いほどきみが好きなのに』で小説家デビューを果たし、2006年に自ら監督し、映画化しました。
2001年『チェルシーホテル』で映画監督デビューを果たし、同年に出演した『トレーニング・デイ』でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
映画監督のリチャード・リンクレイターとは友人関係であり、1995年公開の『恋人までの距離』の続編『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』も同じ役で出演し話題になります。
2014年にリンクレイター作品である『6才のボクが、大人になるまで。』で2度目のアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
エマ・ワトソン(アンジェラ・グレイ役)のプロフィール
エマ・ワトソン は、1990年4月15日生まれ、フランス・パリ出身の女優。
2001年に「ハリー・ポッター」シリーズの映画化第1弾『ハリー・ポッターと賢者の石』で映画デビューを果たします。
「ハリー・ポッター」シリーズで演じたハーマイオニー役が話題となり、一躍有名になります。
「ハリー・ポッター」シリーズが終了しても女優業を続けていきたいと思っていたため、多忙なスケジュールであった「ハリー・ポッター」シリーズに出演しながらもテレビ映画『バレエ・シューズ』に出演するなど女優としての腕を磨いていきました。
その結果、シリーズ終了後も『マリリン 7日間の恋人』や『ウォールフラワー』などに出演し、女優として次のステージに進みました。
2017年には『ラ・ラ・ランド』のオファーを断って出演したディズニー映画『美女と野獣』では美声を披露しました。
デビッド・シューリス(ケネス・レインズ役)のプロフィール
デビッド・シューリスは、1963年3月20日生まれ、イギリス・イングランド出身の俳優。
ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で演技を学び、1985年から『サマーシーズン(日本未公開)』などのテレビドラマに出演します。
1988年に『ブルーム』で映画デビューを果たし、1993年に出演した『ネイキッド 快感に満ちた苦悩』でカンヌ国際映画祭男優賞など映画賞を数々受賞します。
1996年のアニメ映画『ジャイアント・ピーチ』では声優に挑戦しました。
2004年の映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』から「ハリー・ポッター」シリーズにリーマス・ルーピン役として参加し、2011年のシリーズ終了まで同役を演じました。
次回作は2020年と2021年に公開される『アバター2』『アバター3』に出演予定です。
映画『リグレッション』のあらすじ
1999年のアメリカ・ミネソタ州、ブルース・ケナー刑事は虐待事件の捜査に当たっていたのは、加害者のジョン・グレイは17歳の娘アンジェラを虐待した容疑で告発されており、本人も容疑を認めていましたが、グレイには娘を虐待した記憶がないという奇怪な事件でした。
ケネス・レインズ教授の協力のもと、捜査チームがグレイに回復記憶療法による治療を受けさせたところ、事件にジョージ・ネスビット刑事が関与している可能性が浮上してきます。
捜査チームはネスビットを調べ上げましたが、事件への関与を示す確たる証拠は出てきませんでした。
その後、捜査チームはアンジェラの証言から悪魔崇拝カルトが事件に関与しているのではないかと疑い始めます。
ケナーとレインズはアンジェラの兄ロイの元へ行き、何故実家を離れることになったのかを尋ねました。
ロイも記憶があやふやだったため、レインズが退行療法を施したところ、ロイは子供の頃に自室に入ってきたフードを被った人間の存在を思い出します。
2人はその人物がロイの祖母(ローズ)ではないかと疑うが、彼女が虐待に関与した証拠を発見できませんでした。
その後、ケナーは悪魔崇拝カルトの儀式に巻き込まれるという悪夢に苛まれるようになり、それを知ったアンジェラは「私の腕に悪魔の紋章が浮かび上がったという理由で、カルトは私を殺そうとした。貴方も危ない状況にある。母さんが亡くなる間際にも怪現象が相次いだから」とケナーに告げたます。
恐るべきことに、ケナーはアンジェラの母親に起きたものと同様の出来事に遭遇するようになり…。
映画『リグレッション』の感想と評価
スペインの名監督アレハンド・アメナーバルの8年振りの長編新作映画です。アメナーバル監督の新作を待ち望んだ人は多いと思います。
1990年代のアメリカ・ミネソタ州を舞台に実際に起きた事件をアメナーバル監督ならではの視点でサイコスリラーとして映画化しました。
ヒューマンドラマでもホラーでも...心理描写をとにかく得意とするアメナーバル監督が今回描くのは「悪魔崇拝」や「カルト」といったアメリカ独特のディープな闇の部分です。
そこに着目し、メスを入れたアメナーバルの挑戦心は未知数です。
イーサン・ホークとエマ・ワトソンという有名俳優を起用しても、商業的に配給会社に媚びず、自分の信念で描きたいものを描くとう一切ブレない姿勢が時には批判を受けることもあります。
この映画も制作開始から公開までにかなりの時間がかかっています。
スケジュールの関係もあるとは思いますが、アメナーバル監督の拘りによるのではないでしょうか。
まとめ
長期大作シリーズに出演した俳優の悩みは、役のイメージが固定されてしまうこととよく言われており、『ロード・オブ・ザ・リング』や『スタートレック』シリーズでもその悩みをカミングアウトする俳優は少なくありません。
スーパーマン役が決まるのに時間がかかるは、今後のイメージを心配するからだと言われていました。
「ハリー・ポッター」シリーズも例外とは言えないです。
「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニー役を10年以上演じたエマ・ワトソンも事実、その悩みに苦しんだそうです。
そのためエマは「ハリー・ポッター」出演時から、超多忙なスケジュールの中で他の作品のオファーも受けるなど、シリーズ終了後の対策をすでにしていたのです。
その結果、ハーマイオニーという役に固定されず、幅広いジャンルの映画に出演しています。
今回の作品でエマは初のサイコスリラー映画に挑戦します。
しかも名優イーサン・ホークと心理描写を描くことに拘りをもつ、アレハンドロ・アメナーバル監督というプレッシャーの中で見事に役を演じきりました。
アメナーバル8年振りの作品としても注目の作品ではありますが、エマ・ワトソンの役の幅を広げた、分岐点となる作品だと言ってもいいのかもしれません。
本作を公開する劇場情報
【北海道地区】
北海道 ディノスシネマズ札幌劇場 順次公開予定
【関東地区】
東京 新宿武蔵野館 9月15日(土)〜*上映終了
【中部地区】
愛知 中川コロナシネマワールド 9月15日(土)〜*上映終了
【近畿地区】
大阪 シネ・リーブル梅田 9月15日(土)〜*上映終了
【九州・沖縄地区】
福岡 福岡中洲大洋 10月19日(金)〜*上映終了
*上記の情報は8月12日現在のものです。作品の特性からセカンド上映や順次公開されることが予想されます。お出かけの際は必ず公式ホームページを閲覧してください。