台湾映画『目撃者 闇の中の瞳』は、本日1月13日(土)より新宿シネマカリテほか、全国順次公開!
アジア映画はあまり見たことがないというあなた。の台湾映画デビューに、チェン・ウェイハオ監督の体感型サスペンス・スリラーはいかがでしょう。
激しい雨が降った9年前の死亡事故を発端に、当事者は7人。その事件の真相とは?
1.映画『目撃者 闇の中の瞳』の作品情報
【公開】
2018年(台湾映画)
【原題】
目撃者 (英語題:WHO KILLED COCK ROBIN)
【脚本・監督】
チェン・ウェイハオ
【キャスト】
カイザー・チュアン、ティファニー・シュー、アリス・クー、クリストファー・リー、メイソン・リー
【作品概要】
台湾のアカデミー賞「2017年第54回金馬奨」の主演男優賞、助演男優賞、視覚効果賞、編集賞、音響効果賞と5部門ノミネートの快挙を果たした犯罪スリラー。
ある日の事故をきっかけに、過去に偶然目撃した自動車の当て逃げ事故との接点を告げられ、その事件の闇に落ちていく男の行方を描いた作品。
監督はホラー映画『紅衣小女孩』で長編デビューを果たしたチェン・ウェイハオ監督です。
2.映画『目撃者 闇の中の瞳』のあらすじ
2007年。新聞社で実習生として働くワン・イーチー、通称シャオチー。
彼は激しい嵐の夜に、台湾郊外の新店での山道で車両同士の当て逃げ事件を目撃します。
被害者の車は無残にも潰れ、運転席の男性は命を落としており、助手席の女性も瀕死の状態でした。
シャオチーはとっさに現場から逃走車の写真を撮影し、大学院時代の恩師である上司のチウ編集局長に見せますが、ナンバープレートの数字が判読不可能であったために記事には成らず、また犯人が捕まることもありませんでした。
それから9年後…。
スクープを連発する敏腕記者となったシャオチーは、国会議員の不倫疑惑の現場を目撃した帰り道、1ヵ月前に中古で買ったばかりの愛車をぶつけてしまいます。
破損した車を馴染みの自動車修理工場のジーに見せると、その愛車は過去にも事故に遭っていると指摘されました。
時同じくして、順風満帆だったシャオチーのキャリアに危機が訪れてしまいます。
彼が不倫疑惑を報じた国会議員カップルが実は夫婦であり、名誉棄損で新聞社を訴えると言い出したのです。
解雇されたシャオチーは先輩記者マギーの協力を得て、独自に9年前の事故の真相を調べ始めますが…。
3.映画『目撃者 闇の中の瞳』の感想と評価
『目撃者 闇の中の瞳』の先輩記者マギー役のティファニー・シュ
本作演出を務めるチェン・ウェイハオ監督は、自身の短編第2作『Real Sniper(原題。中国語題:狙撃手)』を観た映画祭審査員から、次のように評価を受けました。
「どこから危険が来るのか、誰が次の標的になるのか誰にも分からないという現代都市の危うい空気を的確に描いている。オタクの視点からエリート警察官の視点へと見事に切り替わり、巧妙なエンディングで2人の主人公が結びつけられる。その冷静さと緻密さから、“チェン・ウェイハオが第2のエドワード・ヤンとなる可能性も感じられる”」
この絶賛と受け取れる“先の読めない展開”という評価は、何もこの作品のみのことではありません。
長編デビュー作品『紅衣小女孩』や、本作『目撃者 闇の中の瞳』でも、それは同様です。
もし、あまり台湾映画は観ないというあなたでも、注目監督の先物買いで今後期待を集めそうな監督を知っておきたいなら、この作品はオススメな映画です。
好みは分かれるかも⁈それでも今オシテおきたい!
ウェイハオ監督のホラー映画『紅衣小女孩』を完成前の試写で視聴したことがあるのですが、本作『目撃者 闇の中の瞳』は、それよりも陰なる世界観でかなり腕を上げた印象は強いです。
ただ、サスペンス映画とはいえ、ウェイハオ監督の冴えた演出には、一部ホラー的な要素も含まれます。
結構トラウマかも?
それでも映画的な表現知識や芸術的な手法はこの作品にいくつも見られますよ。
*映画の詳細な情報や、感想をお読みになりたい方は以下のバナーからお読みください。
まとめ
チェン・ウェイハオ監督のラストまで先が読めない展開や芸術的なセンスも見られる作品『目撃者 闇の中の瞳』は、1月13日(土)より新宿シネマカリテほか現在公開中です。
また今後、全国順次公開されますので、お見逃しなく!