Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

SF映画

映画ランペイジ巨獣大乱闘|あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • バフィー

映画『ドクター・エクソシスト』でホラーファンを震えがらせたブラッド・ペイトン監督!

『モータルコンバット』シリーズで同じみのゲームメーカー“ミッドウェイゲームズ”の同名ゲーム「ランペイジ」を映画化。

2011年に製作が開始されて以来、約7年の時を経て、ついに完成!ゴリラが!ワニが!オオカミが!巨大化動物祭り開催で〜す!!

大迫力のモンスターバトルは是非、劇場で体感してください。

映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』の作品情報


(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【原題】
Rampage

【監督】
ブラッド・ペイトン

【キャスト】
ドウェイン・ジョンソン、ナオミ・ハリス、マリン・アッカーマン、ジェイク・レイシー、ジェフリー・ディーン・モーガン、マーリー・シェルトン、ユライア・フェイバー

【概要】
ゲーム原作にして『GODZILLA ゴジラ』『キングコング 髑髏島の巨神』に続くワーナー・ブラザーズ配給の怪獣映画。

“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンが主演&製作総指揮を務め、人類代表として世界を救います。大迫力怪獣バトルの中に隠されたテーマ「ゴリラとの友情」も必見。

映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』のあらすじとネタバレ


(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

シカゴにある企業エナジー社による宇宙ステーションで行われていた生物実験の失敗でラットが狂暴化。

宇宙ステーションは破壊され、メンバーも無残殺されてしまいます。

命からがら遺伝子サンプルを回収し、脱出ポットに乗り宇宙ステーションから脱出したアトキンズ博士でしたが、ラットによって損傷してしまった脱出ポットが大気圏を耐え切れず爆発。

3つの遺伝子サンプルは飛び散ってしまいます。

一方、元特殊部隊員の霊長類学者のデイビスは以前、密猟者の手から助け出した白いゴリラのジョージを職場であるサンディエゴの動物保護地区で他の動物と一緒に保護していました。

デイビスとジョージは強い絆で結ばれ、親友のようです。

飛び散った遺伝子サンプルが地球に落下し、たまたま近くにいた、ワニとオオカミが遺伝子サンプルによって影響を受けてしまいます。

エナジー社のワイデン姉弟は、会社の研究が世間に知られることを恐れ、バーク率いる民間軍事会社に遺伝子サンプルの回収を依頼します。

しかし、すでに遺伝子の影響を受けていた狼のラルフによって部隊は全滅。

運悪く、ジョージのエリアにも遺伝子サンプルが落下。ジョージも影響を受けてしまいます。

翌日、デイビスはジョージに異変があったと知りジョージの元に駆け付けます。

ジョージは一番狂暴なハイイログマを殺してしまっていました。更に前日の倍ほどの大きさになっていました。

自分に起きたことに怯えるジョージを助けようとするデイビス。

その後、彼の前に事情を知るエナジー社の元遺伝子研究員、ケイトが現れます。

このことが知れるとジョージが連れていかれてしまうと、心配したデイビスは何とか自分の手で助けようと試みますが、ジョージは、ますます大きくなり、更に狂暴化していきます。

ジョージの存在を隠していたことでデイビスと、現場に居合わせたケイトは、政府機関のハーベイによって拘束され、ジョージも強制的に捕獲されてしまいます。

同じ頃、ワイデン姉弟は低周波によって、動物たちをシカゴにおびき寄せようてします。

政府輸送機で輸送中にジョージはその低周波を察知して暴れ出し、輸送機は墜落。

何とか墜落する輸送機から脱出することに成功したデイビス、ケイト、ハーベイは救援に来たアメリカ軍と合流します。

アメリカ軍のブレイク大佐はデイビスの反対を押し切り、ジョージとラルフを攻撃しますが失敗。

なんとかジョージを助けたデイビスはハーベイの協力によってアメリカ軍からヘリを奪い、狂暴化を取り除く解毒剤を手に入れるため、シカゴのエナジー社へ向かいます。

ついにジョージとラルフはシカゴに到着してしまい、破壊の限りを尽くしエナジー社へと向かいます。

さらにワニのリジーも合流。事態は最悪の状態に…。

以下、赤文字・ピンク背景エリアには『ランペイジ 巨獣大乱闘』のネタバレ・結末の記載がございます。『ランペイジ 巨獣大乱闘』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

リジーが合流したことによってアメリカ軍は空爆を決定。

そのことを知ったデイビスは、一刻も早く解毒剤を手に入れるためエナジー社に侵入。

3つの解毒剤を手に入れますがワイデン姉弟に見つかってしまい、デイビスは撃たれ、解毒剤を失ってしまいます。

ワイデン姉弟のクレアは、ケイトを人質に取り、屋上にある低周波アンテナに向かってくる巨獣たちから逃げるため、ヘリで脱出しようと屋上に向かいます。

銃で撃たれたものの、急所は外したデイビスも屋上に向かい、ケイトを救出。

ケイトから解毒剤をなんとか1個持ち出しに成功したことを知らされます。

解毒剤でジョージの狂暴化を取り除き、他の巨獣と対決させるため、クレアのバックに解毒剤を忍ばせ、ジョージにクレアを食べさせることに成功。

巨獣たちが暴れまわったことでエナジー社のビルは崩壊。

デイビスとケイトは危機一髪、助かりますが、まだ問題の巨獣たちは生きています。

正気に戻ったジョージは他の巨獣たちと対決!

ついに、巨獣同士の大乱闘バトルが勃発します。

デイビスとジョージは協力してラルフとリジーを倒し、ケイトとハーベイは空爆を阻止します。

最後に残ったリジーとの激闘の末、リジーを何とか倒すことに成功しますが、大きなダメージを負ってしまったジョージは、デイビスに看取られながら息を引き取ります。

しかし、それはジョージの死んだふりでした。

デイビスはジョージのブラックジョークに怒りますが、生きていたことに喜びます。

瓦礫の山となったシカゴの街中を去るデイビスとジョージでした。

映画『ライペイジ 巨獣大乱闘』の感想と評価


(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

この作品のテーマは、正に、「ゴリラとの友情」

ゴリラのジョージを助けるために、自分の命を懸けて、何でもしてしまうデイビスとジョージの間には、「動物への愛情」ではなく、「友情」を感じられます。

アメリカ人の従来から持っている、“猿のキャラクターへの愛が”、投影されているからだと言えます。

オオカミのラルフやワニのリジーは、外見が大きく変化しているのに対して、ジョージは外見があまり変化していないのもその理由からだと推測できます。

親友が理性を失ったら…あなたはどこまでできますか?

この映画では「親友=ゴリラ」ですが、それが共感できてしまうのも不思議な体験でした。

ありそうでなかった、同目線でのゴリラとの共演が大きな見どころです。

巨獣たちが戦車を投げ飛ばし、ビルを倒したり…シカゴの街を暴れまわることによる絶望感から、どう逆転するかという爽快感もあり、本来のこの映画のジャンルである怪獣映画の本質も兼ね備えています。

実はこの映画、配給元であるワーナー・ブラザーズが原作ゲーム「RAMPAGE」の映画化兼を購入したのは2009年

具体的に製作が動いたのは2015年頃と、完成までにかなりの長い時間がかかっています。

製作をスタートさせることの一番のネックは、怪獣映画のハードルの高さでした。

しかし、ワーナー・ブラザーズは、2013年公開の映画『パシフィック・リム』と、2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』で成功をしたことが後押しとなり、沈んでいた計画が復活したものなのでしょう。

世界中が怪獣ブームである今だからこそ、映画化できたのかもしれません。

ワーナー・ブラザーズとしては日本でいうと、「ゴジラ=東宝」の様に、「ワーナー=怪獣映画」というイメージを作りたいのではないでしょうか。

「続編への可能性?」まとめ)


(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

本作『ランペイジ 巨獣大乱闘』は、いくつかの問題を残したまま終了していることから、続編が製作される可能性があります。

その続編につながるかもしれない部分をまとめました。

①遺伝子サンプルは3つだけなのか?

冒頭で遺伝子サンプルを持ち帰ろうとしますが、宇宙ステーションには他にもあった可能性があります。

脱出ポットの爆発にも耐えたことから、宇宙ステーションの爆発にも耐えて、他の場所に落ちたかもしれません。

原作のゲームには今回登場した動物以外にも巨大なサイやクモ、アリなども多数登場していることもあり、今後他の巨大化した動物が現れるかもしれません。

②ハーベイがラットを持っている

ハーベイ捜査官がワイデン姉弟から回収したラット。

この実験用ラットに何か他にも謎が隠されている可能性もあります。

何者かに奪われて悪用される可能性も…。

③ジョージは巨大化したまま

ジョージは遺伝子サンプルによって、巨大化したまま映画は終了します。

一度巨大化してしまうと元に戻せないとも語られていることから、巨大化したまま保護されることになります。

次の巨獣が現れたときには、正義の巨大ゴリラとして活躍してくれるはずです。

次回作ができることを願い、ぜひ、観たいですよね!

関連記事

SF映画

映画『グリーンランド』ネタバレあらすじと感想評価。ラスト結末の地球最後の2日間で怖いのは“何よりも人間”だった!

突如現れた彗星による地球最後の48時間を描くディザスタームービー 映画『グリーンランド-地球最後の2日間-』は、別の太陽系からやってきた彗星が隕石となって地球に降り注ぐという、いわゆるパニック作品。大 …

SF映画

アイアンフィスト シーズン2|あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

「アベンジャーズ」シリーズに登場する人気キャラクター、ロキとワンダのスピンオフドラマの制作が決まり、マーベルドラマへの注目度は一気に上昇しました。 そんな中で、忘れてはいけないのがNetflixで独占 …

SF映画

『日本沈没(1973)』ネタバレ結末あらすじと感想評価。特撮邦画史上に輝く災害映画が「シン・ゴジラ」に与えた影響

1974年日本映画最大のヒットを記録し社会現象となった作品 1973年3月、SF作家の小松左京が9年の歳月をかけ執筆した小説「日本沈没」が出版されると、上下巻合わせて400万部近い売上を記録しベストセ …

SF映画

映画『インデペンデンス・デイ』ネタバレあらすじと感想。SF大作に必要なスケール感が発揮された90年代を代表する作品

90年代を代表するSF大作! 圧倒的な戦力を誇る侵略宇宙人に対し、アメリカ独立記念日の7月4日、人類が決死の反撃に出ます。 ブロックバスターの大作の多いローランド・エメリッヒ監督作の中でも最も人気の高 …

SF映画

『アンシンカブル 襲来』あらすじネタバレと感想。スウェーデン製の侵略サスペンス映画を解説

世界各国から集めた選りすぐりの危険な映画たちを上映する、「モースト・デンジャラス・シネマ・グランプリ2018[MDGP2018]。 (C)2018 Crazy Pictures Productions …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学