「アニエス・ヴァルダ監督追悼特集上映」がアップリンク吉祥寺にて開催
2019年3月29日に亡くなったアニエス・ヴァルダ監督の追悼特集上映が4月6日(土)より2週間限定でアップリンク吉祥寺にて開催されます。
アニエス・ヴァルダ監督の作品『顔たち、ところどころ』『5時から7時までのクレオ』『幸福(しあわせ)』『ジャック・ドゥミの少年期』、ヴァルダ監督が歌詞で参加しているジャック・ドゥミ監督作品『ローラ』の5作品が上映です。
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『アニエス・ヴァルダ監督追悼特集上映』について
アップリンク吉祥寺にて4月6日(土)より「アニエス・ヴァルダ監督追悼特集上映」が緊急決定しました🐈https://t.co/T7aHBcNjdr
上映作品
🔹『顔たち、ところどころ』
🔹『5時から7時までのクレオ』
🔹『幸福(しあわせ)』
🔹『ジャック・ドゥミの少年期』
🔹『ローラ』 pic.twitter.com/vHRwfwanb6— アップリンク吉祥寺 (@uplink_joji) 2019年4月1日
アニエス・ヴァルダ監督は「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆であり、2015年にはカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞、2017年には60年以上にも渡る映画作りの功労が認められアカデミー名誉賞を受賞しました。
2019年3月29日に90歳で亡くなりました。
『アニエス・ヴァルダ監督追悼特集上映』として、アニエス・ヴァルダ監督の作品『顔たち、ところどころ』『5時から7時までのクレオ』『幸福(しあわせ)』『ジャック・ドゥミの少年期』、ヴァルダ監督が歌詞で参加しているジャック・ドゥミ監督作品『ローラ』の5作品が上映されます。
また、映画『顔たち、ところどころ』の上映では、7月5日(金)リリース予定のDVD特典映像「アニエス・ヴァルダとJRの対談」の一部が特別に公開されるそうです。
『アニエス・ヴァルダ監督追悼特集上映』開催概要
開催日時
2019年4月6日(土)~4月19日(金)2週間限定
開催場所
アップリンク吉祥寺
東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1
吉祥寺パルコ地下2階
JR中央線・総武線 吉祥寺駅/京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩2分
チケット料金
一般¥1,300
ユース・シニア¥1,100
UPLINK会員¥1,000
※詳細につきましてはアップリンク吉祥寺公式サイトでご確認ください
『アニエス・ヴァルダ監督追悼特集上映』上映作品
映画『顔たち、ところどころ』の作品情報
【製作年】
2017年(フランス映画)
【原題】
Visages Villages
【脚本・監督・キャスト】
アニエス・ヴァルダ、JR
【作品概要】
大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出すアートプロジェクトで知られるアーティストJR(ジェイアール)。
アニエス・ヴァルダとJRが共同監督を務めたロードムービースタイルのドキュメンタリー。
親子ほども年の離れた2人がフランスの田舎をトラックで巡りながら、市井の人々と接し、作品をともに作り、残していくいく旅の様子を記録します。
2017年・第70回カンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、トロント国際映画祭の最高賞である観客賞など、各国の映画祭で受賞を重ねました。
【あらすじ】
映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。
年の差54歳の二人が、フランスの田舎街を旅しながら人々とふれあい育む、でこぼこで優しい友情。
映画『5時から7時までのクレオ』の作品情報
【製作年】
1961年(フランス・イタリア合作映画)
【原題】
Cleo de 5 a 7
【監督・脚本】
アニエス・ヴァルダ
【キャスト】
コリーヌ・マルシャン、アントワーヌ・ブルセイユ、アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、エディ・コンスタンティーヌ、サミー・フレイ、ミシェル・ルグラン、ダニエル・ドロルム、セルジュ・コルベール
【作品概要】
アニエス・ヴァルダ初期の作品で、ガンの診断結果を待つ若い女性歌手クレオの5時から7時までをリアルタイムで切り取りました。
本作の音楽も手掛けた名作曲家ミシェル・ルグランがクレオの友人である音楽家ボブを演じたほか、ジャン=リュック・ゴダール、アンナ・カリーナもカメオ出演しています。
【あらすじ】
ポップ歌手のクレオは自分がガンではないかと疑い、病院で精密検査を受けます。
その結果が判明する7時までの間、クレオはパリの街中をさまよいながら幾人かの友人や見知らぬ人々と出会い、心の平静を取り戻していき…。
映画『幸福(しあわせ)』の作品情報
【製作年】
1965年(フランス映画)
【原題】
Le Bonheur
【監督・脚本】
アニエス・ヴァルダ
【キャスト】
ジャン=クロード・ドルオー、クレール・ドルオー、マリー=フランス・ボワイエ、サンドリーヌ・ドルオー、オリビエ・ドルオー
【作品概要】
幸福を求める平凡な夫婦に訪れる皮肉な運命を描いた人間ドラマ。
1965年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しました。
【あらすじ】
フランソワは美しい妻テレーズや可愛い子どもたちに囲まれ、平穏で幸せな毎日を送っていました。
ある日、近くの町へ出かけたフランソワは、郵便局で働く女性エミリーと出会い、恋に落ちてしまいます。
その一方で、フランソワは妻テレーズのことも心から愛していました。
ある日、家族を連れてピクニックに出かけたフランソワは、テレーズに不倫の事実を打ち明け…。
映画『ジャック・ドゥミの少年期』の作品情報
【製作年】
1991年(フランス映画)
【原題】
Jacquot de Nantes
【監督・脚本】
アニエス・ヴァルダ
【キャスト】
フィリップ・マロン、エドゥワール・ジュポー、ローラン・モニエ、ブリジット・ド・ビルポワ、ジャック・ドゥミ
【作品概要】
『シェルブールの雨傘』(1964)など数々の名作を生んだジャック・ドゥミ監督の映画愛に溢れた少年時代を、ドゥミの妻アニエス・ヴァルダ監督が愛情を込めて映画化。
晩年の本人の姿や代表作の名場面を織り交ぜながら、ドゥミの創造の源となった幼い日々の思い出を優しいまなざしで描きます。
【あらすじ】
フランス西部の港町ナントで暮らす8歳の少年ジャコは、自動車修理工場を営む父と髪結いの母のもとで幸せな毎日を過ごしていました。
ある日、ジャコは友人から映写機を借りたことをきっかけに、映画づくりに熱中するようになっていき…。
映画『ローラ』の作品情報
【製作年】
1961年(フランス映画)
【原題】
Lola
【監督・脚本】
ジャック・ドゥミ
【歌詞】
アニエス・ヴァルダ
【キャスト】
ジャック・アルダン、アヌーク・エーメ、マルク・ミシェル、コリンヌ・マルシャン
【作品概要】
フランスの名匠ジャック・ドゥミが1961年に発表した長編デビュー作で、初恋の男性を待ち続ける踊り子ローラを中心に繰り広げられる恋愛模様を情緒豊かに描いた名作ラブストーリー。
ローラ役は『甘い生活』(1960)のアヌーク・エーメが演じました。
【あらすじ】
フランス西部の港町ナント。
キャバレーの踊り子として生計を立てるシングルマザーのローラは、7年前に姿を消した恋人ミシェルの帰りを未だに待ち続けていました。
ある日彼女は、幼なじみの青年ローランと10年ぶりに再会。
ローランは初恋相手であるローラへの変わらぬ思いを確信し、彼女に愛を告白しますが…。
映画『顔たち、ところどころ』DVDリリース情報
『顔たち、ところどころ』の上映では、7月5日(金)リリース予定のDVD特典映像「アニエス・ヴァルダとJRの対談」の一部を特別に上映予定です。 pic.twitter.com/C4b8ZKPdai
— 映画『顔たち、ところどころ』7.5 DVDリリース🐈 (@FacesPlacesJP) 2019年4月1日
作品名
『顔たち、ところどころ』
発売日
2019年7月5日(金)
価格
3,800円(税抜)
DVD特典映像
・削除シーン
・アニエス・ヴァルダとJRの対談
・アニエス・ヴァルダとJRから日本へのメッセージ
・予告編 ほか
まとめ
Beloved French New Wave director Agnès Varda has passed away aged 90 pic.twitter.com/TOZjx2XuyW
— The Guardian (@guardian) 2019年3月29日
1962年に映画監督のジャック・ドゥミと結婚し、ともに映像作家として高め合ったきたアニエス・ヴァルダ。
2019年3月29日に乳がんのため死去するまで、数々の作品を生みだし、それまで活躍の機会が少なかった、女性の監督への道を切り開いてきました。
年齢を重ねても挑戦すること、人生を楽しむことを、彼女の笑顔から教えられます。
アニエス・ヴァルダ監督の追悼特集上映は、4月6日(土)より2週間限定でアップリンク吉祥寺にて開催です。
ぜひお運びください。