Cinemagoが新たに放つ特集企画「終点なき映画たち Route:1」が始動開始!
各国のジャンル映画を劇場公開してきた映画配給レーベルCinemagoとミニシアター下北沢トリウッドが放つ特集企画「終点なき映画たち Route:1」が始動します。
記念すべき特集第1弾には、国内映画祭にて脚光を浴びながらも一般公開の機会がなかった、現実・虚構の境界を切り裂くほどに鋭利な才能を持つ監督陣の映画3作品を取り揃えました。
3人の恐るべき新鋭監督たちが劇場公開へ挑戦する特集企画「終点のない映画たち Route:1」で、『Sappy』『女』『フィクティシャス・ポイント』の3作が、2025年5月9日(金)下北沢トリウッドで連続公開!
このたび、本企画のポスタービジュアル・特報のほか、本企画で劇場公開デビューを飾る上田修生監督、北野陽太監督、服部正和監督の公開記念コメントが解禁されましたのでご紹介します。
CONTENTS
「終点なき映画たち Route:1」とは?
2019年より「インディーズ映画の発射台」として、各国のジャンル映画を劇場公開してきた映画配給レーベルCinemagoが新たに放つ特集企画です。
同企画は、『リバー、流れないでよ』の製作・配給としても知られ、数多くの映画作家の劇場公開デビューに携わってきた下北沢トリウッドとタッグを組みました。
公開作は3作品。存在価値に飢える小説家の男が「俺の小説」を書き上げるため妄想へ飲まれていく、第23回TAMA NEWWAVE「ある視点部門」選出の上田修生監督作『Sappy』。
4人の男の人生が正体・実在不明の「ある彼女」に狂わされる、カナザワ映画祭2024「期待の新人監督」選出の北野陽太監督作『女』。
現実・空想の往来を独自の解釈・世界観で挑戦的に描く、大須インディペンデント・フィルム・フェスティバルにて観客賞&GACHINKO Film賞をW受賞した服部正和監督作『フィクティシャス・ポイント』。
いずれも観客の心を翻弄し虚構世界=《終点なき世界》へと誘う、筆舌尽くしがたい魅力に満ち溢れた怪作・野心作です。
このような思わず現実を逸脱したくなる魅惑的な嘘(フィクション)で、たとえ上映時間が終わろうとも観客の心を虚構世界から現実へ帰そうとしない《終点なき映画》を日々生み出す3人の新世代監督の劇場公開デビュー作を、連続公開します。
「終点のない映画たち Route:1」の監督コメント
上田修生(『Sappy』監督)
映画祭での初お披露目から大分時間が経ってしまいましたが、関係者の皆様のお陰で念願の劇場公開に辿り着くことが出来、本当に感謝しております。
映画の内容を適切に一言で形容するのは難しいのですが、映画を再鑑賞して1つ確信していることがあり、色んな意味でもうこんな映画は今の自分には作れないだろうということです。
とは言え、エンタメを意識し多くの方が楽しめるように心掛けましたので、まずは気楽な気持ちで見て頂ければ幸いです!
北野陽太(『女』監督)
不信感、それは人の脳をハックし、そしてそれが恐怖に変わると、人間は最も愚かな生き物になる。『女』という映画はそんなことを描いているのかもしれません。インディーズ映画にとって、最も大切なのは作品を見てもらうことです。映画は観客がいることでようやく完成します。映画が映画館という砦から出て行き、形を変えてどこでも見れるようになった時代に、「劇場デビュー」ができることは、大変意義あることです。是非、劇場に見に来てください!
服部正和(『フィクティシャス・ポイント』監督)
映画は常に僕を未知の世界へと誘ってくれます。その旅路は時に楽しく、愉快で、怖い。映画の複雑な美しさに魅了されて初めてカメラを持った9歳の頃から、ずっと現実とフィクションの境界を彷徨っている気がします。『フィクティシャス・ポイント』の原動力は、そんな自分の中から生まれるインスピレーションであり、僕が出逢い愛した映画たちです。本作で劇場デビューし、皆さんと旅を共有できるチャンスへの歓びに溢れています。
「終点のない映画たち Route:1」劇場上映ラインアップ
『Sappy』
(C)NIHILISM WORKS/Cinemago
【あらすじ】
群衆に埋もれながらも東京で生きる人々を「連中」と見下しながらも、「価値のある人間」になりたいがために小説家を目指している《主人公》。しかし恋人から小説を酷評された末に振られ、編集者からもデビューは難しいと言われていた。水商売の送迎運転手のバイトで糊口をしのいでいる主人公はある日、「連中」とは違うと感じた一人の風俗嬢と出会うが、そこでも他人を見下す態度をとったことで拒絶されてしまう。現実と創作の停滞に煩悶する主人公に、彼の知人で売れっ子小説家の小林は、主人公に面白い小説を完成させるためにアドバイスを施すが……。
【キャスト】
猪征大、結城あすま、川上明莉、犬童みる、土屋士、藤田晃輔 、橘舞衣 、吉田憲明
【スタッフ】
製作・脚本・監督・編集:上田修生
助監督:シェーク・M・ハリス
撮影監督:近藤実佐輝
アシスタントプロデューサー:出町光識
美術・撮影・照明:岡上亮輔
照明:中島晴紀
録音:宇佐美滉士、高橋研人、鈴木規弘
サウンドデザイン:坂井泉
音楽:大村知也、松本開志
主題歌:NOISE Re-duction『The Pain I’ve Been Killing』
衣装・メイク:洪妤綺
特殊メイク:山部那奈
制作進行:馬上理那
監督助手:鈴木健太
宣伝プロデューサー:KKミュージック(加賀谷健)
宣伝美術:原真知子
予告映像:松田彰
『女』
(C)KITANO YOTA/Cinemago
【あらすじ】
大学生の頃から交際を続けている悟とミサ。悟はミサにプロポーズをしようと企んでいた。ある日、彼は地元の旧友3人と飲み会を開くことになる。その席の流れで付き合っているミサの写真を見せることに。写真を見た親友の一人が口を開く「4年前まで、この子と付き合っていた」。もう一人の方も4年前まで全く同じ人物と関係があったと言う。しかも悟がミサと付き合っている時期と被っている。しかし、一人は大阪、一人は千葉の田舎、そして悟は東京。地理的に移動できる距離ではない。では、この名前と容姿が瓜二つの4年前の女は誰なのか? 捉え所のない不信感が、悟とミサの生活を侵食していく……。
【キャスト】
小西有也、大宮乃もも、大友爽太郎、平野健介、みやたに、うつみ敦士、馬場崎理子、橋爪千真、桜井晴、村上彩人
【スタッフ】
脚本・監督・編集:北野陽太
制作総指揮:和栗慶世、小林ジョー
助監督:加藤夏実 赤松歩人、今尾春香、赤川静流、本橋良汰、谷口優介
音楽:松本清太郎
撮影監督:松下由利ノ介
撮影助手:加藤想、小川侑眞
整音・特殊効果:青田誠
配給:Cinemago
『フィクティシャス・ポイント』
(C)CIELOSFILM/Cinemago
【あらすじ】
「ひとたび筆を走らせれば、誰かの人生が始まる」。久坂部碧は、ある幻影に囚われていた。光に溢れた教室、その窓辺で本を読む青年、「漣聖司」と書かれた檸檬色の栞。どれも身に覚えがない。しかし碧は突如として、彼と架空犯罪調査局を巡る連続殺人に巻き込まれる。現実と虚構の狭間で事件は瞬く間にエスカレートしていき、やがて一つの真実に辿りつく。人智を超えた旅路の果てに何が待ち受けているのか。鍵を握るのは、謎の言葉「フィクティシャス・ポイント」。
【キャスト】
両羽ももか、五十嵐諒、志生、篠原功、坂城日日、佐倉瑠衣、島袋明希子、小澤うい、櫻庭ひなの、秋田ようこ、ワキリント、石河穣司、藤本タケ、藤原未砂希、藤原絵里、篠原寛作、山下ケイジ
【スタッフ】
製作・脚本・監督・編集:服部正和
撮影:林遥南
照明:小澤拓実
音響:小谷野貴弘
美術:山本舜
特撮:山﨑拓実、山本舜
ヘアメイク:山口麻由佳
音楽:武田奈々瑛、小谷野貴弘
アクション監督:千葉大輝
車両:小久保健太
助監督:和氣凜人
制作担当:林和泉、杏野シェリー
アシスタントプロデューサー:武田奈々瑛
まとめ
映画配給レーベル《Cinemago》と ミニシアター《下北沢トリウッド》がタッグを組んだ特集企画「終点なき映画たち Route:1」。
3人の新鋭監督が織りなす、魅惑の嘘(フィクション)に満ちた怪作・野心作が取り揃えられました。
特集企画「終点なき映画たち Route:1」は、2025年5月9日(金)下北沢トリウッドで公開! 劇場公開へ挑戦する3人の新鋭監督たちの3つの作品『Sappy』『女』『フィクティシャス・ポイント』が連続上映されます。
ぜひ、劇場へ足をお運びください。