土星から降臨した宇宙音楽王、サン・ラーの革新的・暗黒SF!
半世紀を経て突如日本初公開。
独自の宇宙哲学と作曲、パフォーマンスで知られるサン・ラー。
その超現実的宇宙音楽王サン・ラーが、地球人に警鐘を鳴らします。
アヴァンギャルド・フリー・ジャズの音源を大量に発表した土星から降臨した太陽神、超現実的宇宙音楽の創造者であり、1993年に地球を去ったサン・ラー。
彼が脚本、音楽、主演をつとめた漆黒の革新的SF映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』が、2021年1月29日(金)よりアップリンク吉祥寺・新宿シネマカリテほかにて日本初公開となることが決定しました。
このたび本作の公開決定に伴い、キービジュアル、メインカットが解禁となります。
映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』について
1960年代後半から70年代初頭にかけて、カリフォルニア大学バークレー校で「宇宙の黒人」という講義を行っていたサン・ラーの存在が、サンフランシスコでアヴァンギャルド・アートを展開していた<DILEXI>のプロデューサー、ジム・ニューマンの目に留まり実現した、革新的・暗黒SF映画。
サン・ラーの音楽を地球を超えた新しい未来へ人々を導く原動力とし、宇宙探査とその音楽を通して黒人文化の救済を描きます。
内容の一部は「宇宙の黒人」をベースとしています。発表したフリー・ジャズの音源があまりにも膨大なため誰も全貌を把握できない土星から降臨した太陽神、超現実的宇宙音楽の創造者サン・ラーが脚本、音楽、主演をつとめたため、『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』はどこにも存在しないまったく新しい映画となりました。
約半世紀を経た今でも類似作品は存在しません。
ミュージカル、SFオペラ、社会評論の要素を組み合わせた本作を、一部にはクエンティン・タランティーノ等に影響を与えたブラックスプロイテーション映画群の重要作と呼ぶ人もいます。
しかし本作はジャンルの慣習に準拠しません。むしろ、サン・ラーの鋭い精神状態を視覚的に表したもので、<音楽>は当時の政治的希望、つまり人種的抑圧からの解放を反映した銀河間の兵器として使われています。
これは映画的で哲学的な創造の根源であり、いつの時代においても重要な意味を放ち続ける、時空を超えた傑作と言えます。
その奇妙でビザールな内容でありながら唯一無二の黒光りする存在感は同時代に出現したハリウッド大作『未来惑星ザルドス』(1974)と無理やり比較してもいいかもしれません。
また海外ではロジェ・バディム監督『バーバレラ』(1968)やニコラス・ローグ監督『パフォーマンス』(1970)を例に本作を語る者もいます。
この度上映されるのは地球上に残されていた唯一の35mmプリントからスキャン、史上初めてオリジナルの画面サイズであるスタンダードサイズ(1:1.33)で作られたデジタル素材です。
オリジナルのフィルムの状態を最大限再現するため、一切レストアはされていません。
海外では過去に約64分の<サン・ラー編集版>と呼ばれるバージョンがVHSで出回っていましたが、本上映はオリジナルの81分のバージョンで上映されます。
映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』の作品情報
【日本公開】
2021年(アメリカ映画)
【原題】
SPACE IS THE PLACE(宇宙こそ我が故郷)
【監督】
ジョン・コニー
【脚本】
ジョシュア・スミス、サン・ラー
【キャスト】
サン・ラー、レイ・ジョンソン、クリストファー・ブルックス、バーバラ・デロニー、エリカ・レダー、ジョン・ベイリー、クラレンス・ブリュワー
映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』のあらすじ
1969年頃に地球から姿を消していた大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーは、音楽を燃料に大宇宙を航行するなか、遂に地球と異なる理想の惑星を発見しました。
さっそく地球に戻り、ジャズのソウル・パワーによる同位体瞬間移動で米国にいる黒人のブラザーたちの移送計画を立てますが、その技術を盗もうとアメリカ航空宇宙局(NASA)の魔の手が迫ります…。
まとめ
サン・ラーは、以下のような言葉を残しています。
地球は音楽なしでは動けない。地球は一定のリズム、サウンド、旋律で動く。
音楽が止まれば、地球も止まり、地球上にあるものはすべて死ぬ。 -サン・ラー
サン・ラーの音楽が人類を解放する瞬間をぜひとも、劇場でご覧ください。
革新的SF映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』が、2021年1月29日(金)よりアップリンク吉祥寺・新宿シネマカリテほかにてロードショーです。