ケニアのカラフルな最新カルチャーにのせて、
自由な恋愛と幸せな未来を夢見るふたりを描く感動作。
2018年カンヌ国際映画祭ある視点部門にアフリカ・ケニア作品として初めて出品され話題を呼んだ『Rafiki』。
ケニアから届いた少女たちの初恋物語が邦題『ラフィキ:ふたりの夢』として、2019年11月シアター・イメージフォーラムにて日本公開することが決定いたしました。
また、あわせてアフリカンカラーに彩られたポスタービジュアルが解禁されましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『ラフィキ:ふたりの夢』について
映画『ラフィキ:ふたりの夢』は、同性愛が法律で禁止され、女性の社会進出もまだ発展途上のアフリカ・ケニアが舞台。
少女たちの淡い恋は、社会の偏見や法律という現実の前に厳しい選択を迫られ…という物語を主軸に進んでいきます。
アフリカのカラフルでポップな色彩に彩られ、ダンス、音楽、アート、ストリートカルチャーなどにも注目の本作は、カンヌ史上初のケニア映画が世界を席巻!Rotten tomatoes TM 94%!!(2019.8.21現在)
カンヌをはじめ100以上もの映画祭に出品され、世界から熱く支持され高い評価を受けながら、本国ケニアでは上映禁止措置を取られ、のちに1週間だけ上映された際には観客が長蛇の列を作りました。
映画『ラフィキ:ふたりの夢』のポスタービジュアル
今回解禁となるポスターは、蛍光カラーが印象的な色彩。
アフリカのしきたりに抵抗する二人の少女の“今”を象徴するかのようなポップな仕上がりです。
「人を好きになるのに、ボーダーなんてない」のコピーは、国境や性別、世代を超えて、今を生きる人々の胸に迫ります。
映画『ラフィキ:ふたりの夢』の予告編
予告編で描かれるのは、変わり映えのしない日常をおくるケナの世界を変えた、レインボーのドレッドヘアと蛍光カラーのメイクがおしゃれな少女ジキとの出会い。
ダンス、クラブ、お酒…彼女と過ごす時間はケナの価値観を大きく変えていきます。
疾走していくケナとジキの友情は次第に小さな恋心へと変化しますが、そこに立ちはだかるのは、古いしきたりと偏見、同性愛を禁止する法律、社会の壁でした。
病気だとののしられ、反政府主義者だとレッテルを張られ、暴力にさらされるふたり。
男性に求められる女であれ、普通であれと周囲から詰め寄られる中、ふたりはあの日約束した“本当の
自分”でいられるのか…。
予告編前半独特なアフロビートを聞かせるのは、アフリカ HIPHOP 界の女帝 Muthoni Drummer Queen。
MTV Africa Music Award for Best Breakthrough Act を受賞している重鎮で、イベントオーガナイザーという一面も持っています。
映画『ラフィキ:ふたりの夢』のキャストとスタッフ
本作はキャスト・スタッフともに才能豊かなケニア人女性たちの力が結集した作品でもあります。
2012年に脚本に着手してから6年にわたり製作が行われました。
撮影はナイロビの団地や市街地で行われ、外国人の部門チーフ4名を除き、スタッフ全員がナイロビを拠点とするケニア人。
監督、脚本家、部門チーフ、スタッフ、インターン、サウンドトラックのアーティストの多くが女性であり、クリエイティブ業界で働く若いケニア人女性たちの才能が集結しました。
監督は、デビュー作でアフリカのアカデミー賞を獲得、今最も輝く才能と絶賛されるワヌリ・カヒウ。豊かで柔らかな感性で、少女たちの初恋物語とケニア社会が抱える葛藤を鮮やかに描き出しています。
古いしきたりに複雑な気持ちを抱えながら育ち、ジキとの出会いにより新しい世界へ羽ばたこうとするケナを演じたのは、これが女優デビューとなるサマンサ・ムガシア。
ミュージシャンとして2014年からナイロビのアンダーグラウンド電子音楽シーンで活動を始め、東アフリカの有名フェスティバルにドラマ―として出演しています。ヴィジュアルアーティスト、モデル、DJといった顔も持ち、アフリカンカルチャーシーンにおいて今最も注目を集める人物です。
虹色の髪にカラフルなファッションとメイクの自由奔放なジキを演じたシェイラ・ムニヴァは監督にも進出しており、まさに多才な女優たちが競演しています。
映画『ラフィキ:ふたりの夢』の作品情報
【日本公開】
2019年(ケニア・南アフリカ・フランス・レバノン・ノルウェー・オランダ・ドイツ合作映画)
【原題】
RAFIKI
【監督】
ワヌリ・カヒウ
【日本語字幕】
今井祥子
【スワヒリ語監修】
チェプクオニ・ジャスタス
【キャスト】
サマンサ・ムガシア、シェイラ・ムニヴァ、ジミ・ガツ、ニニ・ワシェラ
映画『ラフィキ:ふたりの夢』のあらすじ
看護師になるのが目標のケナは、古いしきたりにとらわれた周囲の人たちに満たされない想いを抱えていた。
両親は離婚し、ナイロビで母と暮らしていたが、国会議員に立候補した父のことは応援している。
そんな時、父の対立候補の娘で自由奔放なジキと出会う。
互いに強く惹かれたふたりは、「私たちは本物になろう」と誓い合う。
だが、友情が愛情へと変わり始めた時、ふたりはこの恋は命がけだと知る──。
まとめ
ケニア国内で上映禁止となったものの、全世界注目の話題作が、ついに日本にもやってきます。
タイトルでもある“ラフィキ”とは、スワヒリ語で友達という意味をあらわします。
ケナとジキの友情は、やがて淡い恋に変わっていきますが、ケニアでは同性愛は違法。社会の偏見やなにより法律という現実が少女たちに厳しい選択を迫ります。
本当の自分か、家族や社会が望む自分か。
音楽、ダンス、ファッション、アート──ポップでカラフルなアフリカンカルチャーにのせて、人生を豊かにする人と人の絆を描く感動作です。
映画『ラフィキ:ふたりの夢』は2019年11月、シアターイメージフォーラムほか全国順次公開!