Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

映画『MOTHER マザー』キャスト皆川猿時は市役所職員・宇治田守役を演じる【演技評価とプロフィール】

  • Writer :
  • 谷川裕美子

2020年7月3日公開の長澤まさみ主演映画『MOTHER マザー』キャスト紹介

母と息子。ひとつの殺害事件。実話をベースに描く感動の衝撃作『MOTHER マザー』が2020年7月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開されます。

『日日是好日』の大森立嗣監督が、長澤まさみ、阿部サダヲを迎えた本作。

この記事では市役所職員・宇治田守役を演じる皆川猿時について詳しくお伝えしていきます。

映画『MOTHER マザー』の作品情報


(C)2020「MOTHER」製作委員会

【上映】
2020年(日本映画)

【脚本・監督・撮影】
大森立嗣

【脚本】
大森立嗣、港岳彦

【音楽】
岩代太郎

【キャスト】
長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花

【作品情報】

河村光庸プロデューサーが、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て、『日日是好日』の大森立嗣監督とタッグを組み、新たな物語として映画化した本作。

主演の長澤まさみが、シングルマザーの秋子を演じ、社会の闇へ堕ちていく母親に挑戦。また、秋子と内縁の夫になるホスト・遼を阿部サダヲが演じています。

製作は、日本アカデミー賞(主要部門)三冠の『新聞記者』(2019)、『宮本から君へ』(2019)など話題作をおくりだし、現代社会の様々なテーマを世に問い続ける映画会社スターサンズです。

映画『MOTHER マザー』のあらすじ


(C)2020「MOTHER」製作委員会

男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきたシングルマザーの秋子。

生活に困って両親に金を借りに行きますが、散々家族からの借金を繰り返してきた彼女は、愛想をつかされ追い出されてしまいます。

昼間からゲームセンターで飲んだくれていた秋子は、ホストの遼と出会い意気投合。遼は秋子のアパートに入り浸るようになります。

実の息子・周平を学校にも通わせず、遼と出かけたまま何週間もアパートを空ける秋子。

しかし、秋子は周平に異様な執着をみせ、自分に忠実であるようにと強います。

歪んだ愛に翻弄されながらも、母しか頼れるものがいない周平は、彼女の要求にこたえようとしてもがきます。

やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立した母と息子の間に生まれた“絆”。それは成長した周平をひとつの殺害事件へ向かわせ…。

映画『MOTHER マザー』宇治田守役は皆川猿時

参考映像:『バクマン』(2015)

映画『MOTHER マザー』で市役所職員の宇治田守役を演じる皆川猿時(さるとき)は1971年2月1日生まれの俳優、声優、ナレーター。福島県出身。劇団大人計画所属。妻は同劇団の女優・田村たがめ。

おニャン子クラブの渡辺美奈代に会えることを夢見て故郷から上京。「東京乾電池」の研究生になったものの、劇団員に残れず苦労したそうです。

そんな中、松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」の舞台に衝撃を受けて入団を決意します。1994年、『愛の罰』で初舞台。

1995年に同劇団の俳優・宮藤官九郎、阿部サダヲ、杉村蝉之介により結成された『グループ魂(たましい)』に参加するという大きな転機が訪れます。

グループで「港カヲル」という名で、MC・ボーカル・作詞を担当する永遠の46歳として活動。当初はダンディな司会者という装いでしたが、宮藤官九郎から「太れ」と言われるままに太っていき、訛りが丸出しのキャラクターに。体型の変化と共にどんどんコミカルに変貌していきました。

2017年には、皆川の実年齢が「港」の年齢設定を迎えることを記念したプロジェクトで、港カヲル名義でソロデビューとソロコンサートを開催。

映画『バクマン。』『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』、連続テレビ小説『あまちゃん』、人気ドラマ『あなたの番です』など多数話題作で活躍中。

映画『MOTHER マザー』宇治田守はどんな役?

皆川猿時演じる宇治田守は市役所職員。

長澤まさみ演じる秋子に好意を持っていることを気づかれ、秋子とその内縁の夫・遼から脅され金をとられそうになります。

しかし、遼が誤って宇治田を刺してしまい…。

の演技力の評価は

参考映像:『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇』(2020)

コミカルな風貌とキャラクターを持つ名脇役として活躍中の皆川猿時。

俳優・宮藤官九郎、阿部サダヲ、杉村蝉之介らによる『グループ魂(たましい)』の、MC・ボーカル・作詞担当「港カヲル」としても活動しています。

宮藤官九郎からの信頼篤く、数多くの宮藤作品の常連俳優となっています。

NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の教師・磯野心平役で全国区の顔に。予期しない出来事に弱く、突拍子のない反応をしてしまう烈な役どころをコミカルに演じて、視聴者に強い印象を残しました。

2019年には、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』にも出演。日本代表水泳監督の松沢一鶴を演じるために、20kgの減量をするという役者魂をみせています。

大人気を博したドラマ『あなたの番です』では、交換殺人ゲームを調べていく刑事・水城洋司役を好演。風貌や大きな声がユーモラスで、緊迫感あふれる作品の中でホッと息をつかせてくれる存在として話題となりました。

コメディを得意とする皆川いわく、面白くなっていける秘訣は、「声の大きさと無駄な動き」とのこと。「大声出す。ダメなときは2回言う。それでもダメだったら大きく動く」と語っています。

コメディ役者としての印象が強い皆川が、本作でのシリアスな役どころをどう演じるのか期待が高まります。

皆川猿時の公式SNSの紹介

皆川猿時の公式SNSは残念ながらみつけられませんでしたが、皆川猿時の別名義「港カヲル」のツイッターをみつけましたのでご紹介させて頂きます。

まとめ


(C)2020「MOTHER」製作委員会

「少年による祖父母殺害事件」の実話をもとに、大森立嗣監督が映像化した衝撃作『MOTHER マザー』。

長澤まさみがこれまでの清純派イメージを脱ぎ捨て、毒母役に挑戦することで大きな話題を呼んでいます。

阿部サダヲ、夏帆、仲野太賀ら実力派俳優陣が共演。

喜劇役者として知られる皆川猿時が、市役所職員・宇治田守でシリアスな演技をみせています。

映画『MOTHER マザー』は2020年7月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開予定。

関連記事

新作映画ニュース

韓国映画『ブリング・ミー・ホーム』あらすじ。キャストのイ・ヨンエ14年ぶりのスクリーン復帰作!

『親切なクムジャさん』のイ・ヨンエが14年ぶりにスクリーン復帰。 このたび、『親切なクムジャさん』(パク・チャヌク監督/2005)以来、14年ぶりのスクリーン復帰を果たしたイ・ヨンエの主演作『ブリング …

新作映画ニュース

ドキュメンタリー映画『ヒューマン・フロー』の内容解説。一般試写会のトークイベント報告リポート

世界的現代美術家のアイ・ウェイウェイ監督が、難民問題の実情に迫ったドキュメンタリー『ヒューマン・フロー 大地漂流』は、2019年1月12日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで公開されます。 「 …

新作映画ニュース

映画『きみの鳥はうたえる』キャスト。柄本佑×石橋静河×染谷将太の画像解禁!

映画『きみの鳥はうたえる』は、佐藤泰志の小説をもとに、三宅唱が監督を務め、若手実力派俳優の柄本佑、石橋静河、染谷将太が出演した青春映画。 2018年9月1日(土)より新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほ …

新作映画ニュース

「タル・ベーラ伝説前夜」公開日/上映館/予告動画。サタンタンゴ以前の初期傑作群が4K版で蘇る!

伝説の映画『サタンタンゴ』以前の足跡をたどる初期傑作群が集結! 7時間18分の伝説の映画『サタンタンゴ』(1994)、56歳という若さで映画監督からの引退を表明した最後の作品『ニーチェの馬』(2011 …

新作映画ニュース

野尻克己監督『鈴木家の嘘』で第23回新藤兼人賞「金賞」を獲得!巨匠の背中を追いつつ抜かすと決意を明かす

野尻克己監督が長編デビュー作品『鈴木家の嘘』は、突然訪れた長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生テーマにを、ユーモアを交えた作品。 映画『鈴木家の嘘』が新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか公開中で …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学