映画史上初の後半60分、驚異の3D・ワンシークエンスショット映像!
2015年、長編映画『凱里ブルース』で映画界に衝撃的なデビューを飾った中国映画界・新時代の旗手ビー・ガン監督。
監督待望の第2作目で、すでに世界中で高い評価を得ている『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(原題)』が、『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』の邦題で、2020年2月28日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリー、シネ・リーブル梅田ほかにて全国順次公開されることが決定しました。
場面写真と、2020年4月にシアター・イメージフォーラム他で公開されるデビュー作『凱里ブルース』とコラボしたキャンペーン動画も解禁されましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』について
本作は2018年のカンヌ国際映画祭ある視点部門で初上映された後、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛され、中華圏映画のアカデミー賞とされる金馬奨でも撮影・音楽・音響の3部門を受賞。
中国本土での興行では、近年のアート系映画の成功例と言われたジャ・ジャンクー監督の『帰れない二人』の10億円を遥かに凌ぐ41億円の大ヒットを記録。
さらにアメリカでも、現在まで20週を超えて続映されており、2019年公開の中国映画としては異例のロングランヒットとなっています。
本作の見どころ
本作の見どころは、何と言っても後半部分に仕掛けられた、映画史上初とも言える「上映の途中から展開される3Dのワンシークエンスショット」という演出。
物語の中盤で劇中の主人公が映画館に入り、現実と記憶と夢が交錯する世界に入ると同時に、観客も3Dメガネを装着しそれを追体験できるんです。
それはビー・ガン監督独自の詩的で美しい映像表現と深く結びつき、これまでの3D映画でも決して味わえなかった、未知の映像体験と世界観が広がっています。
中華圏を代表する豪華なキャスティングも見のがせません。
自分の過去を辿り迷宮の世界を彷徨う男を演じるのは、『長恨歌』のファン・ジエ。
主人公を翻弄する運命の女を演じるのは『ラスト、コーション / 色・戒』のタン・ウェイ。
また、キーパーソンとなる二人の女性をシルヴィア・チャンが演じています。
ビー・ガン監督作日本公開記念動画
なお本作に合わせ、これまで未公開だったビー・ガン監督の長編デビュー作『凱里ブルース』も、2020年4月にシアター・イメージフォーラム他での公開が決定しています。
新旧2作品の公開を記念して、“Begun, Bi Gan”と題したキャンペーン動画も公開されました。
ビー・ガン監督のプロフィール
画像:ビー・ガン監督
本作の監督ビー・ガン(Bi Gan・毕赣)は1989年6月4日中国・貴州省凱里市生まれの映画監督・脚本家・詩人です。
2013年の短編作品「金剛經」(Diamond Sutra)が第19回香港IFVA賞ニューフェース部門特別賞を受賞。
2015年『凱里ブルース』(路邊野餐)で長編デビュー。同作が国際的にも高い評価を獲得し、第68回ロカルノ国際映画祭新進監督賞、仏・第37回ナント三大陸映画祭熱気球賞、台湾・第52回金馬獎最優秀新人監督賞を受賞するなど、多くの映画祭に招待され、世界各国で公開されるに至りました。
長編第2作目となる本作では、ウォン・カーウァイの『欲望の翼』、タルコフスキーの『ストーカー』、デヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』、ヒッチコックの『めまい』などの映画作家とその作品との共通点を指摘する批評家が続出し、中国新時代の潮流の中にあって、その旗手的な存在として大きな注目を集めています。
これまでに中国本土では短編2作・長編2作が公開されています。
映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』の作品情報
【日本公開】
2020年(中国・フランス合作映画)
【原題】
Long Day‘s Journey into Night(地球最后的夜晩)
【監督】
ビー・ガン
【キャスト】
ファン・ジエ、タン・ウェイ、シルヴィア・チャン
映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』のあらすじ
ルオ・ホンウは、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里(かいり)へ、父の死を機に帰還しました。
そこでは幼馴染 白猫の死を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女のイメージが付き纏います。
自分の名前を、香港の有名女優と同じワン・チーウェンだと名乗った彼女。
ルオはその女の面影を追い、現実と記憶と夢が交錯するミステリアスな旅に出て…。
まとめ
中国では、たった1日で41億円の興行記録を樹立し、アート系映画として空前絶後の大ヒットとなった本作。
彗星の如く現れた中国の若き鬼才ビー・ガン監督作品『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』は2020年2月28日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほかにて全国順次公開です。
ご期待ください。