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Entry 2022/06/22
Update

『キングメーカー 大統領を作った男』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。ソル・ギョングxイ・ソンギュンが壮絶な“選挙戦の裏側”を演じた話題作

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『キングメーカー 大統領を作った男』は2022年8月12日(金)シネマート新宿ほかにて全国順次公開

韓国が誇る名優ソル・ギョングと『パラサイト 半地下の家族』(2019)のイ・ソンギュンが共演し、第58回百想芸術大賞で最優秀男性演技賞、監督賞、男性助演賞の3冠受賞を果たした話題作『キングメーカー 大統領を作った男』が、8月12日(金)シネマート新宿ほかにて全国順次公開されることが決定しました。


(C)2021 MegaboxJoongAng PLUS M & SEE AT FILM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

いったい韓国の選挙戦とはどれほど壮絶なものなのでしょうか。その裏側までしっかりと映し出された衝撃作です。

予告編と場面写真が解禁となりましたのでご紹介します。

映画『キングメーカー 大統領を作った男』について


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監督を務めたのは、ソル・ギョングが主演した『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』の俊英ビョン・ソンヒョン。『KCIA南山の部長たち』など、韓国映画界が得意とするポリティカル・サスペンスの真骨頂であり、本作を歴史の重みを感じさせる本格派の政治映画として描き新境地を開拓、その才能の奥深さを見せつけています。

最高権力の座をめざして政治家同士が激突し、負ければ汚職など不正行為を問われて刑務所入りになることもある韓国の大統領選。

今年3月に実施され5年ぶりに政権交代となったことも記憶に新しいですが、本作はまさに生き馬の目を抜く苛烈な大統領選を描き、韓国でも大きな話題となりました。

しかも本作で描かれるエピソードの多くは、日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム·チャンノク)の実話をベースにしており、「まさか!」と思うような展開も映し出され、現実にあったことに驚かされます。

日本でも投票にむけて各党の党首や候補者らが街頭演説などで選挙運動を開始し激しい選挙戦がおこなわれますが、その裏側に”キングメーカー“の存在はあるのでしょうか。まさに時代を映した衝撃作が日本に上陸します。

映画『キングメーカー 大統領を作った男』の予告映像

この度、解禁となった予告編の冒頭には、当選確率99%を約束する選挙コンサルタントの活躍を描いた「当確師」の著書がある小説家・真山仁さんからの言葉が。「選挙にきれい事は不要!勝てばいい、勝つしかない!不正が正義を飲み込む不条理の渦の中で、我々は政治の神髄を見つけられるのか!!」

 その言葉を受けるが如く、ソル・ギョング演じる国会議員キム・ウンボムに向かって、イ・ソンギュン演じるソ・チャンデが「国民だって?奴らなど、手のひらで転がされる存在です」と言い切る場面から始まる予告編。

壮絶な裏側を予感させる中、光の当たる表の存在として大統領を目指すキム・ウンボムは、5時間19分も演説をするほどの熱意と、「俺は何があってもウンボムを勝たせる」という天才参謀のソ・チャンデの手腕によって、選挙戦を打ち勝っていきます。

しかし「勝つためなら親の位牌も売り飛ばす奴だ」と揶揄されるほど手段を選ばないチャンデのやり方に、ウンボムは「大事なのはどう勝つかではなく、何のために勝つのかだ」と伝え、二人の間に溝が。

そこに、同じ野党のライバル キム・ヨンホや、与党の選挙戦略家イ室長らの思惑も渦となり、大統領を目指す闘いは苛烈を極めていきます。

「未来の大統領を抱きしめても?」と熱い抱擁を交わすほど、運命共同体であったウンボムとチャンデ、2人に待ち受ける結末が気になる予告編となっています。

映画『キングメーカー 大統領を作った男』の作品情報


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【日本公開】
2022年(韓国映画)

【監督・脚本】
ビョン・ソンヒョン

【キャスト】
ソル・ギョング、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョン、チョ・ウジン

映画『キングメーカー 大統領を作った男』のあらすじ


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1961年。韓国東北部の江原道で小さな薬局を営むソ・チャンデ(イ・ソンギュン)は、独裁政権を打倒して世の中を変えたいという思いから、野党の新民党に所属するキム・ウンボム(ソル・ギョング)に肩入れしていました。

チャンデはウンボムの選挙事務所を訪ね、「1票を得るより相手の10票を減らす」戦略を提案します。理想家肌のウンボムにとって賛成できない案でしたが、チャンデの豊富なアイデアに助けられ、ウンボムは補欠選挙で初当選。

さらに63年の国会議員選挙では地元である木浦で対立候補を破り、新進気鋭の国会議員として注目を集めることになります。チャンデも表にはでない影の参謀として活躍。

しかし、勝利のためには手段を選ばないチャンデに次第に党内から不満の声が漏れ始め、ウンボムも徐々に理念の違いを感じ葛藤していきます。

まとめ


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韓国の壮絶な選挙戦をリアルに描き出す『キングメーカー 大統領を作った男』。

名優ソル・ギョングと『パラサイト 半地下の家族』(2019)のイ・ソンギュンに加え、大人気ドラマ『梨泰院クラス』のユ・ジェミョン、『SEOBOK/ソボク』(2021)のチョ・ウジンも出演し、第58回百想芸術大賞で3冠受賞を果たした話題作です。

映画『キングメーカー 大統領を作った男』は、2022年8月12日(金)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開です。



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