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フレデリック・ワイズマン映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』予告編解禁

  • Writer :
  • かりごめあき

ニューヨークがニューヨークであるために、なくてはならない町の今。

巨匠フレデリック・ワイズマンの“町ドキュメンタリー”の傑作。

映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』は、10月中旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開です!

この度、ラテン音楽が個性豊かな町を彩る予告編が解禁されました。

公開に先駆けて開催される、ワイズマン監督の特集上映の情報もお届けします。


©2015 Moulins Films LLC All Rights Reserved

映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』の予告編解禁

予告編では、167もの言語が話され、マイノリティが集まり、エスニックな味と多様な音楽があふれる町、ジャクソンハイツの魅力を、町のあちこちから聴こえるラテン音楽とともに垣間見ることができます。

ストリートで演奏しているのは、ラテン・グラミーを受賞したこともある女性マリアッチ・バンドのフロール・デ・トロアチェ。

クラブで熱唱しているのは、NYで人気のあるコロンビア人女性シンガーのルシア・プリードです…。

しかし、本作では町のカラフルな部分だけでなく、その裏で起こりつつある様々な問題を描いています。

再開発により古くからの住民が立ち退きを迫られている事案や、IDを持つことができずに貧困にあえぐ住民たちの姿も収められています。

歴史的に自由と多様性を認めて発展してきたニューヨークの象徴的な町が、アイデンティティの危機にあることも知らされます。


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映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』の作品情報


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【公開】
2018年(アメリカ・フランス合作映画)

【原題】
IN JACKSON HEIGHTS

【監督・録音・編集・製作】
フレデリック・ワイズマン

【キャスト】
ニューヨークのジャクソンハイツに暮らす人々

【作品概要】
監督は、1967年の第1作から50年以上のキャリアを持ち、アメリカを代表するドキュメンタリー監督として、世界中から尊敬されている巨匠フレデリック・ワイズマン。

ワイズマン監督の、記念すべき第40作目のドキュメンタリー監督作品。

第81回ニューヨーク映画批評家協会賞最優秀ノンフィクション映画賞受賞。

第72回ヴェネチア国際映画祭正式上映作。

映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』のあらすじ


©2015 Moulins Films LLC All Rights Reserved

ニューヨーク市クイーンズ区北西に位置し、世界中からの移民とその子孫が暮らし、167もの言語が話される町、ジャクソンハイツ。

エスニックな味と多様な音楽があふれ、ここはニューヨークなのだろうかと聞きたくなるような景色が広がっています。

しかし実は、ニューヨークがニューヨークであるために、なくてはならない町なのです。


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教会、モスク、シナゴーグ、レストラン、集会、コイン・ランドリーなどに集う人々や、地域のボランティア、セクシャル・マイノリティ、不法滞在者、再開発の波にのまれる商店主。

ジャクソンハイツという町のあらゆる場所、あらゆる人に、ワイズマン監督の視線が向けられています。


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映し出される人々から伝わってくるのは、多様性にあふれた町のアイデンティティーが危機に瀕している様子…。

What is ニューヨーク?What is アメリカ?そんな問いかけも見えてくるドキュメンタリー映画です。


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フレデリック・ワイズマン監督のプロフィール


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「現存の最も偉大なドキュメンタリー作家」と称されるフレデリック・ワイズマンは、1930年1月1日ボストンに生まれ、現在88歳です。

イェール大学ロースクール卒業後、陸軍法務部に配属され、除隊後、パリ・ソルボンヌ大学法学部に入学します。

帰国後、ボストン大学ロースクールで教職を得て、シャーリー・クラーク監督作品『クール・ワールド』(1964)をプロデュースしたことから映画に関わるようになります。

1967年、自らの初監督作となるドキュメンタリー『チチカット・フォーリーズ』を発表し、その後、本作『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』までに40作のドキュメンタリーを監督しています。

【主な作品】

『チチカット・フォーリーズ』(1967)*ドキュメンタリー映画初監督作品
『高校』(1968)
『福祉』(1975)
『メイン州ベルファスト』(1999)
『パリ・オペラ座のすべて』(2009)
『クレイジーホース』(2011)
『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』(2014)など

『セラフィータの日記』と『最後の手紙』の劇映画2本を除けば、ほぼ年に1作のペースでドキュメンタリーを発表し続けています。

【新作】

『エクス・リブリス‐ニューヨーク公共図書館』(仮題/2017)*2019年日本公開予定

『Monrovia, Indiana』(2018)*2018年度ヴェネチア国際映画祭特別招待作

【受賞歴】

2014年 ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞(特別功労賞)受賞
2016年 アカデミー賞名誉賞受賞

フレデリック・ワイズマン特集上映 ~“アメリカ”へのまなざし

本作『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』の公開に先駆けて、フレデリック・ワイズマン監督の特集上映が行われます。

フレデリック・ワイズマン特集上映 ~“アメリカ”へのまなざし」と題し、渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、9月1日(土)~14日(金)まで上映されます。

1930年生まれで現在88歳となり、アメリカを様々な角度から見つめ続けてきたワイズマン監督。

特集上映では、その真骨頂とも言える40作目の『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』の公開前に鑑賞するのにふさわしい、アメリカを描いた作品が多数上映されます。

ニューヨークのセントラル・パークに集う人々を写した『セントラル・パーク』、シカゴ郊外の公共住宅に住む貧しい黒人たちの日常を記録した『パブリック・ハウジング』など、全12作品が上映されます。

まとめ


©2015 Moulins Films LLC All Rights Reserved

ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督の記念すべき第40作品目『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』の予告編が解禁されました。

これまで、『パリ・オペラ座のすべて』や『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』など、舞台やアートに関わる作品のみが日本で劇場公開されてきたワイズマン監督。

本作『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』は、長年にわたりアメリカを観察し、記録し続けてきた監督の傑作、ワイズマン流“町ドキュメンタリー”ということで、期待が高まりますね!

また、本作の公開に先駆けて、9月1日(土)~14日(金)まで、渋谷のシアター・イメージフォーラムにてワイズマン監督の特集上映が開催されます。

2週間限定の上映です!お見逃しなく!

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