映画『アイネクライネナハトムジーク』が2019年9月20日より全国で公開。
『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』など数多くの作品が映像化されている大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎原作。
伊坂にとって「初」にして「唯一」の恋愛小説集となる『アイネクライネナハトムジーク』。
絶大な支持を誇るシンガーソングライターの斉藤和義との交流から生まれた、伊坂幸太郎書き下ろしの短編2作。これらに新たな4編を加えて、『アイネクライネナハトムジーク』は出版されました。
伊坂からのラブコールにより、監督を務めることになったのは、『パンとバスと2度目のハツコイ』『愛がなんだ』で知られる恋愛群像劇の名手・今泉力哉。
映画『アイネクライネナハトムジーク』は2019年9月20日(金)に公開されます。
主演の佐藤役には、正統派俳優ながらも、佐藤らしいナチュラルな人の好さも感じさせる三浦春馬。
相手役には、キュートな魅力にあふれる実力派・多部未華子。
共演には、原田泰造、貫地谷しほりというベテラン演技派に加え、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里らフレッシュな顔ぶれが揃っています。
オール仙台・宮城ロケで撮影され、仙台出身のサンドウィッチマンも特別出演。宮城県では9月13日(金)より先行公開されます。
この記事では、原作者の伊坂幸太郎について詳しくお伝えしていきます。
CONTENTS
映画『アイネクライネナハトムジーク』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【原作】
伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』(幻冬舎文庫)
【監督】
今泉力哉
【キャスト】
三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、成田瑛基、八木優希、こだまたいち、MEGUMI、濱田マリ、貫地谷しほり、原田泰造
【作品概要】
『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』『ゴールデンスランバー』など数々の著作が映画化されてきたベストセラー作家・伊坂幸太郎の小説『アイネクライネナハトムジーク』を原作に、『パンとバスと2度目のハツコイ』『愛がなんだ』の今泉力哉監督が映画化。
主演の三浦春馬、多部未華子に加え、原田泰造、貫地谷しほり、矢本悠馬、森絵梨佳ら豪華キャストが集結しています。
映画『アイネクライネナハトムジーク』のあらすじ
仙台駅前。
大型ビジョンを望むデストリアンデッキでは、日本人初の世界ヘビー級王座をかけたタイトルマッチに、人々が沸いていました。
そんな中、街頭アンケートに立つ会社員・佐藤。ギターの弾き語りに聴き入る本間紗季と目が合い、思い切って声をかけます。
快くアンケートに応える紗季の手には手書きで「シャンプー」の文字。思わず「シャンプー」と声に出した佐藤に、紗季は微笑みます。
劇的な<出会い>を待つだけだった佐藤は、友人の織田から<出会い>の極意を説かれます。織田は美しい由美と結婚し、2人の子どもたちと幸せな家庭を築いています。
一方、佐藤の上司の藤間は、妻と娘に出て行かれたばかりで途方に暮れていました。
<出会い>のない生活を送っていた由美の友人の美奈子は、美容室の常連客の香澄から紹介された、声しか知らない男に恋心を抱き始めています。
そして10年後。織田家の長女は高校生になり、佐藤は、紗季と付き合い始めて10年になっていました。
佐藤は紗季に、意を決してプロポーズをしますが…。
思いがけない絆で佐藤とつながっていく人々が、愛と勇気と幸福感に満ちた奇跡を呼び起こす物語です。
映画『アイネクライネナハトムジーク』原作者は伊坂幸太郎
参考映像:『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007)
映画『アイネクライネナハトムジーク』原作者の伊坂幸太郎は、大人気小説家。1971年5月25日生まれ。千葉県出身。現在は仙台市在住。
東北大学法学部卒業。この時期の東北大学には、瀬名秀明、佐藤健一、松崎有理、円城塔など、現在小説家として活躍中の人物が在籍していました。
卒業後、システムエンジニアとして働きながら、文学賞に応募。
2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビュー。
その後専業作家となり、仙台市に在住。
2002年『ラッシュライフ』で注目され始め、2003年『重力ピエロ』で人気となります。
続いて『アヒルと鴨のコインロッカー』が第25回吉川英治文学新人賞受賞。
第1回から第4回まで本屋大賞に連続ノミネートされた後、2008年第5回で『ゴールデンスランバー』が受賞。同作品で山本周五郎賞も受賞しました。
直木賞についても、『重力ピエロ』など5作が候補となりましたが、同賞の影響力の高さで環境が変化することを憂慮し、選考対象となることを辞退しています。
2004年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2014年『マリアビートル』で第7回大学読書人大賞、2017年『AX』で第6回静岡書店大賞など受賞作多数。
現在居住している仙台市を舞台にした作品が数多くあります。
「伊坂ワールド」と呼ばれる独特の世界観を持ち、多くの作品で、舞台設定や登場人物などがリンクしています。登場人物によっては、同名ながらも別人格として複数の作品に登場する者もいることが特徴です。
『陽気なギャングが地球を回す』『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など数多くの作品が映画化され、本作『アイネクライネナハトムジーク』が13作目の実写化となります。
本作『アイネクライネナハトムジーク』の始まりは、絶大な支持を得るシンガーソングライターの斉藤和義から、<出会い>をテーマにした歌詞を書いてほしいというオファーをもらったことでした。
伊坂自身が斉藤の大ファンだったため、「小説なら」ということで短編を書き下ろします。
その後、その短編を元に斉藤が「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」を作ると、再び伊坂が「ライトヘビー」を執筆し、斉藤を思わせるキャラクター「斉藤さん」を登場させました。
こうして二人の深い交流から生まれた2編の短編に、新たな4編を加えて、伊坂「初」の恋愛小説集となる『アイネクライネナハトムジーク』は出版され、累計発行部数54万部を突破する大ヒット作となりました。
実写化にあたり、<出会い>よりも大切なことをテーマに、伊坂独特のしゃれた会話を織り込み、映画オリジナルの佐藤と紗季の10年越しの恋物語が完成しました。
伊坂幸太郎の評価は
参考映像:『ゴールデンスランバー』(韓国)(2018)
多くの熱狂的ファンを持つ大人気作家・伊坂幸太郎。
「伊坂ワールド」と呼ばれる独特の世界観で、読む者を虜にする魔術師のような小説家。胸を打つ名言にあふれ、見事な伏線回収が爽快な作品ばかりです。
しかし、文章のタッチはとても軽妙で読みやすく、いつの間にか読み進めてしまう魅力にあふれています。
映画化は13作にのぼり、本屋大賞を受賞した『ゴールデンスランバー』に至っては韓国でも実写化されています。
2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビュー。
2003年には『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞受賞。
第1回から第4回まで本屋大賞に連続ノミネートされた後、2008年第5回で『ゴールデンスランバー』が受賞。同作品で山本周五郎賞も受賞。
そのほか数々の文学賞を受賞し、実力を広く認められています。
伊坂幸太郎の公式SNSの紹介
伊坂幸太郎のエージェント運営による公式SNSをみつけましたのでご紹介させて頂きます。
まとめ
時を越えて気づく、<出会い>よりも大切なこと。思いがけない絆が巡りめぐって、奇跡のような瞬間を呼び起こす、10年越しのラブストーリー『アイネクライネナハトムジーク』。
大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎の初にして唯一の恋愛小説を、『愛がなんだ』の今泉力哉監督が映画化しました。
音楽を担当するのは、伊坂幸太郎と深い交流を持ち、本作を生み出すきっかけとなったシンガーソングライターの斉藤和義。
実力派俳優の三浦春馬と多部未華子が主演し、高い演技力を持つ貫地谷しほり、原田泰造らが共演しています。
映画『アイネクライネナハトムジーク』は2019年9月20日(金)よりロードショーです。