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『ある少年の告白』あらすじとキャスト。実話映画化の“同性愛治療”という問題作に演技派俳優ルーカス・ヘッジズが挑む

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

ジョエル・エドガートン監督による、ルーカス・ヘッジズ主演作『BOY ERASED (原題)』の日本公開タイトルが『ある少年の告白』に決まり、2019年4月より、TOHOシネマズシャンテほか全国公開することが決定


(C)2018 UNERASED FILM, INC.

“僕は僕でしかいられない”愛が許してくれなくても――。 全米が慟哭し、胸震わせた衝撃の実話。

本作に出演したニコール・キッドマンは、第23回サンディエゴ映画批評家協会賞 助演女優賞受賞したほか、同映画祭の観客賞も獲得し、第43回トロント国際映画祭のスペシャルプレゼンテーション部門の正式出品された作品です。

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映画『ある少年の告白』とは

原作は、2016年に発表され、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれるなど全米で大きな反響を呼んだガラルド・コンリーによる回顧録『Boy Erased: A Memoir』。

この映画の物語はアメリカの田舎町で始まります。

牧師の父であるマーシャル(ラッセル・クロウ)と、母ナンシー(ニコール・キッドマン)のひとり息子として、何不自由なく育った大学生のジャレッド(ルーカス・ヘッジズ)。

ジャレッドはある時、思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性のことが好きだと気がつきます。

しかし、息子の告白を受け止めきれない両親は、同性愛を“治療する”という転向療法への参加させます。

そこでジャレッドが目にした口外禁止だという、プログラムの内容は驚くべきものでした。

自らを偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じ、ある行動を起こすが…。

実話を映画化した本作『ある少年の告白』は、作品テーマを「人はなぜ愛する家族にすら変わることを強要させるのか」ということを問いかけた作品です。

そこに描かれる怒り、悲しみ、絶望を観客に刮目させ、その先に一筋の希望をもたらす魂の告白を見せつけた、ジョエル・エドガートン監督の意欲作です。

映画『ある少年の告白』の作品情報

【公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
Boy Erased

【監督】
ジョエル・エガートン

【キャスト】
ルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、ジョエル・エドガートン、マデリン・クライン、 チェリー・ジョーンズ、フリー、 グザヴィエ・ドラン、トロン・シヴァン、 ジョー・アルウィン、エミリー・ヒンクラー、 ジェシー・ラトゥーレット、ジョセフ・クレイグ、セオドア・ペルラン、ブリットン・セアー、マット・バーク

【作品概要】
『ザ・ギフト』(2015)の監督として知られるジョエル・エガートンが、ガラルド・コンリーによる回顧録『Boy Erased: A Memoir』という実話を映画化。

主人公の19歳の青年ジャレッド役を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)で、アカデミー賞助演男優賞候補となった若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズが演じています。

その青年の母親ナンシー役に『めぐりあう時間たち』(2002)で、アカデミー賞主演女優賞を受賞したニコール・キッドマン。

父親マーシャル役に『グラディエーター』(2000)でアカデミー賞主演男優賞受賞したラッセル・クロウ。

そのほかのキャストに『わたしはロランス』(2013)や『たかが世界の終わり』(2016)で知られたグサヴィエ・ドラン監督や、歌手のトロイ・シヴァン、“レッド・ホット・チリ・ペッパーズ”のメンバーのフリーも出演。

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映画『ある少年の告白』のあらすじ


(C)2018 UNERASED FILM, INC.

19歳の青年ジャレッドは、自動車会社を営みながらバプティストの宣教師として活動する父親マーシャルと、美容師の母ナンシーのかけがいのない一人息子。

しかし、ジャレッドは母親ナンシーの車で送られ、同性愛矯正プログラムを行う施設に入所します。

施設の受付で自身の日常の証ともいえる、携帯電話や日記などの全て預けることを余儀なくされたジャレッドは、母親のナンシーと別れます。

この施設には、ジャレッドと同年代の若者たちが入所していました。

しかし、入所者たちは強い規則のもと様々な決め事がありました。

女性は必ずブラジャーをしなくてはいけない、男性同士は肉体の接触があってはならない、スタッフの同伴なしにトイレに行ってはならないなど、本人の意思にそむき強いられていました。

彼らと同じ白い服装に着替えさせられたジャレッド。

彼はチーフセラピストのヴィクター・サイクスから、「同性愛が生まれつきというのは嘘だ。それは選んだものだ」と説教を受けます。

そんなヴィクター自身も、かつては同性愛者でしたが、このプログラムによって治療されたと述べたのです。

困惑を見せるジャレッドですが、やがて彼にも、施設での同性愛治療が施されて行きます。

ここに集まった青年たちは、初めに一家の家系図を作らされ、誰かアルコールやドラッグ中毒者はいるか、また問題を抱えている人はいるかどうか思い起こし、書き記すよう指示されます。

それは、彼ら自身によって自分が同性愛者である直接的な因果関係を探れというのでした。

ジャレッドは叔父がアルコール中毒かもしれないと考えますが、それ以外に問題を抱えているような血縁者は見当たりません。

やがてジャレッドは、なぜ自分がゲイであると感じたのか、施設での矯正のもと、自身の記憶を振り返っていきますが…。

映画『ある少年の告白』の感想と評価


(C)2018 UNERASED FILM, INC.

主人公の19歳の青年ジャレッド役を演じるのは、若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズ

『マンチェスター・ バイ・ザ・シー』では、弱冠20歳にしてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたほか、『スリー・ビルボード』、『レディ・バード』など話題作への出演が続いています。

またジャレットの両親役にはラッセル・クロウとニコール・キッドマンとベテラン俳優陣が脇を固めており、そのほかの共演に映画監督や俳優としてもカリスマ的人気を誇るグザヴィエ・ドラン

ティーンエイジから絶大に支持されているシンガーソングライターのトロイ・シヴァン

レッド・ホット・チリペッパーズのベーシストのフリーなど個性的な面々も出演しています。

本作の演出にあたったのは、俳優としても活躍するジョエル・エドガートン監督

ジョエルの監督作品としては、2016年公開の『ザ・ギフト』以来、2作品目の長編作となり、この作品ではプロデューサー・監督・脚本・出演と多彩な才能を発揮しています。

本作は2018年12月現在、第76回ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ルーカス・ヘッジズ)・主題歌賞にノミネートされているなど注目の作品です。

2018年に多くのLGBT映画が公開されるなか、いよいよジョエル・エドガートン監督の待望の第2作が公開されます。

新たな胸を打つ衝撃の実話を映画化した本作に注目です。

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まとめ

俳優として知られるジョエル・エドガートン監督は、『ザ・ギフト』に続く、第2作品目となる作品として完成させたのが、LGBTをモチーフに扱った映画『ある少年の告白』

ジョエル自ら脚本をしたためた後に、主演に迎えたのは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞助演男優賞候補となった実力演技派のルーカス・ヘッジズ。

またルーカスは、この作品で第76回ゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされるなど、大いに注目を集めています。

映画『ある少年の告白』は2019年4月より、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー

ぜひ、お見逃しなく!

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