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Entry 2020/05/26
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映画『朝が来る』キャストの永作博美は養子縁組の母親・佐都子役を熱演【演技評価とプロフィール】

  • Writer :
  • 谷川裕美子

辻村深月の原作を河瀬直美監督が映画化した『朝が来る』キャスト紹介

映画『朝が来る』は、2020年10月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

世界で高い評価を受け、東京2020オリンピック競技大会の公式映画監督にも就任した河瀨直美監督が、直木賞・本屋大賞受賞のベストセラー作家・辻村深月のヒューマンミステリー『朝が来る』を映画化。

実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」。この制度によって新たに芽生えた家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描いています。

永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子ら実力派俳優が、人間の真実に踏み込む演技を披露。家族とは何かに迫りながらも、最後に希望の光を届ける感動のヒューマンドラマです。

この記事では主人公の栗原佐都子役を演じる永作博美について詳しくお伝えしていきます。

映画『朝が来る』の作品情報


(C)2020「朝が来る」Film Partners

【上映】
2020年(日本映画)

【原作】
辻村深月『朝が来る』

【脚本・監督・撮影】
河瀨直美 

【共同脚本】
髙橋泉

【キャスト】
永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺、田中偉登、中島ひろ子、平原テツ、駒井蓮、山下リオ、森田想、堀内正美、山本浩司、三浦誠己、池津祥子、若葉竜也、青木崇高、利重剛

【作品情報】

東京2020オリンピック競技大会の公式映画監督にも就任した河瀨直美監督が手掛けた本作『朝が来る』。原作は、直木賞・本屋大賞受賞のベストセラー作家・辻村深月の同名の小説。

キャストに永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子ら実力派俳優が揃います。

「特別養子縁組制度」で生まれた家族の問題は、血の繋がりか、魂の繋がりか。現代の日本社会が抱える問題を深く掘り下げ、家族とは何かに迫り、それでも最後に希望の光を届ける感動のヒューマンドラマです。

映画『朝が来る』のあらすじ


(C)2020「朝が来る」Film Partners

「子どもを返してほしいんです。」平凡な家族のしあわせを脅かす、謎の女からの1本の電話。

この女はいったい何者なのか…。

一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」というシステムを知り、男の子を迎え入れます。

それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていました。

ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってきます。

当時14歳だったひかりとは一度だけ会いましたが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女でした。

渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もありませんでした。

いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか…?

映画『朝が来る』栗原佐都子役は永作博美

参考映像:『八日目の蝉』(2011)

映画『朝が来る』で栗原佐都子役を演じる永作博美は1970年10月14日生まれの女優。茨城県出身。田辺エージェンシー所属。

1988年「オールナイトフジ 女子高生スペシャル」でベストパフォーマー賞を受賞後、アイドルグループ「ribbon」の一員として活動を始めました。1993年にはソロデビュー。

その後、「劇団☆新感線」を経て、1994年にドラマ『陽のあたる場所』女優デビュー。

映画『八日目の蝉』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『四十九日のレシピ』など数多くの作品に出演し、高い演技力を認められ、数多くの賞を受賞しました。

そのほかドラマ『みかづき』『あの家に暮らす四人の女』など数多くの話題作に出演。

フジテレビで不定期に放送されている『世にも奇妙な物語』に数多く出演しており、2017年には歴代最多8回目の主演を果たしています。

映画『朝が来る』栗原佐都子はどんな役?


(C)2020「朝が来る」Film Partners

永作博美演じる栗原佐都子は主人公の女性。

夫の清和と子供を望むものの、実の子を授かることが叶わずにいましたが、特別養子縁組という制度を知って男の子を迎え入れます。

朝斗という名をつけて育て、幸せな日々を送っていましたが…。

永作博美自身は、自らの人生の中でも、いつも試されていると感じると語っています。

フィクションの中でフルに実践している河瀬監督の撮影手法に驚き、現場で1つになった心臓の音がいつも響いていたそうです。

皆がその静寂にどう在るのか考えただけでまた心臓が鳴ると、熱い思いをコメントしています。

永作博美の演技力の評価は

参考映像:『四十九日のレシピ』(2013)

映画、ドラマ、舞台で大活躍中の実力派女優・永作博美。

年齢を感じさせない瑞々しい若さと高い演技力で知られ、これまで数々の映画賞を受賞しています。

2007年『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で第50回ブルーリボン賞、第81回キネマ旬報ベスト・テン等6映画賞で助演女優賞受賞。

2010年『酔いがさめたら、うちに帰ろう』、2011年『八日目の蟬』で第35回日本アカデミー賞、第54回ブルーリボン賞等9映画賞で主演・助演女優賞受賞。

2015年には『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』で第17回台北映画祭最優秀主演女優賞を受賞しています。

そのほか、主な映画出演作に『人のセックスを笑うな』『四十九日のレシピ』『ソロモンの偽証 前篇・後篇』『夫婦フーフー日記』などがあります。

アイドル出身で、初めは演技をすることに恥ずかしさがあったといいますが、その壁をブレイクスルーしてからは演技に快感を感じるようになったそうです。

圧倒的な演技力で観る者を魅了し、数多くの話題作からオファーの絶えない女優永作博美。

本作『朝が来る』で、悲しみを抱えた母性の強い女性・佐都子という難役を、どんな演技で魅せるのか期待が高まります。

永作博美の公式SNSの紹介

残念ながら永作博美の公式SNSはみつけられませんでした。

まとめ


(C)2020「朝が来る」Film Partners

『殯の森』『あん』『光』といった魂の叫びを映画に映し出してきた河瀨直美監督が、二人の母と子どもの葛藤やそれぞれの人生を丹念に描きだした本作『朝が来る』。

永作博美と井浦新という実力派が、実の子を持つことがかなわなかった主人公夫婦役を演じます。

年齢不詳の美しさと存在感ある演技力で知られる永作博美が演じる主人公・佐都子から目が離せません。

実力派キャストが揃い映画化された『朝が来る』は、2020年10月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開です。

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