Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ラブストーリー映画

シアーシャ・ローナン映画『追想』あらすじとキャスト。上映館情報も

  • Writer :
  • 富士野

映画『追想』8月10日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー。

ブッカー賞作家イアン・マキューアンの「初夜」がついに映画化!

イアン自らが脚本を手掛け、新解釈を加えた映画『追想』としてこの夏公開されます。

スポンサーリンク

映画『追想』の作品情報


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

【公開】
2018年8月10日(イギリス映画)

【原題】
On Chesil Beach

【原作・脚本】
イアン・マキューアン

【監督】
ドミニク・クック

【キャスト】
シアーシャ・ローナン、ビリー・ハウル、エミリー・ワトソン、エイドリアン・スカーボロー、アンヌ=マリー・ダフ

【作品概要】
ブッカー賞作家イアン・マキューアンの「初夜」を映画化。結婚式を終えた男女の初夜をめぐるラブストーリー。

監督は舞台演出家や脚本家として高く評価されているドミニク・クック。

脚本はイアン・マキューアンが自ら手掛け、彼の原作小説を映画化したヒット作『つぐない』にも出演したシアーシャ・ローナンがヒロインを演じています。

監督ドミニク・クックのプロフィール

参考映像:『嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~』

1966年にイギリスのウィンブルドン生まれのドミニク・クックは、ウォーリック大学を卒業後、1995年からロイヤル・コート劇場で活動を始めます。

ヴァシリー・シガレヴ作の『Plasticine』(2002)とマイケル・ウィン作の『The People Are Friendly』(2002)などを演出し、舞台演出家・脚本家としてキャリアを積んでいきます。

その後、2006~2013年の間、ロイヤル・コート劇場の芸術監督と最高責任者を務めました。

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーでは、彼が演出した『シンベリン』(2003)、『マクベス』(2004)、『お気に召すまま』(2005)、『冬物語』(2006)の3作品がいずれも高い評価を受けました。

続く2007年にはアーサーミラーの戯曲『るつぼ』を演出し、ローレンス・オリヴィエ賞の演出家賞とリバイバル作品賞をダブル受賞。

また、ロリー・ブラックマン作、リチャード・マッデン主演の『コーラムとセフィーの物語 引き裂かれた絆』(2007)を脚色・演出しました。

2016年には映像の世界にも進出。トム・ヒドルストン、ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ガンボンなど日本でも人気の英国俳優が出演したBBC の人気ドラマ『嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~』の監督を手掛けます。

その中でもシーズン2は、2017年の英国アカデミー賞テレビ部門でミニシリーズ賞にノミネートされました。

2014年には演技の世界への大きな貢献が認められて、大英帝国勲章を授与されました。

舞台の世界で数々の偉業を成し遂げてきたドミニク・クックですが、本作『追想』で長編映画に初めて挑みます。

スポンサーリンク

映画『追想』の主なキャスト


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

シアーシャ・ローナン(フローレンス役)のプロフィール

1994年にアメリカ、ニューヨークで生まれましたが、アイルランド人の両親の都合で3歳の時にアイルランドへ移住します。

9歳で子役としてのキャリアをスタート。ミシェル・ファイファー、ポール・ラッドと共演した、エイミー・ヘッカーリング監督の『I Could Never Be Your Woman』(2007)が映画デビュー作です。

その後、ジョー・ライト監督の傑作『つぐない』(2007)にて13歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされます。

参考映像:『つぐない』(2007)

2年後、ピータージャクソン監督の『ラブリーボーン』(2009)の主役に抜擢。高い評価を受け、2010年英国アカデミー賞で主演女優賞ノミネートをはじめ、多くの賞を獲得しました。

2014年にはウェス・アンダーソン監督『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)に出演。2016年にはジョン・クローリー監督『ブルックリン』(2015)で、英国アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞で主演女優賞にノミネート。

さらにグレタ・ガーウィグ監督の『レディ・バード』(2017)では、アカデミー賞主演女優賞に再びノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞(ミュージカル/コメディ部門)では主演女優賞を獲得するなど、24歳の若さにして名だたる賞レースの女優賞の常連として名を馳せています。

実はジブリのアニメ映画『借りぐらしのアリエッティ』のアリエッティの声(イギリス版)も彼女が演じています。

最新の出演作は、ジョージー・ローク監督『Mary Queen of Scots』(18)で、スコットランド女王を演じ、これからの活躍がますます期待できる女優さんです。

ビリー・ハウル(エドワード役)のプロフィール


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

1989年にイギリスのストーク=オン=トレントに生まれたビリー・ハウルは、名優ダニエル・デイ・ルイスらを輩出したブリストル・オールド・ヴィック演劇学校で演技を学びます。

学生時代からいくつかの作品に出演し、2013年には、ブリストル・オールド・ヴィック劇場でハンス・クリスチャン・アンデルセンの有名な作品『人魚姫』を基にしたミュージカル劇でウィル役を演じました。

その後、テレビミニシリーズ『New Worlds』(2014)、『Cider withRosie』(2015)などのテレビドラマに出演。

2015年には、ローレンス・オリヴィエ賞を獲得した『ゴースト』のニューヨーク公演に出演し、2016年にはブリストル・オールド・ヴィック劇場で公演された『夜への長い旅路』にも出演し、俳優として高い評価を受けます。

最近の出演舞台はヤングヴィック劇場で行われた公演で、英国アカデミー賞を受けたジョー・ライトが演出したベルトルト・ブレヒト作の『ガリレイの生涯』。

このように舞台の世界で主なキャリアを積んできたビリー・ハウル。映画デビューは2017年の『ベロニカとの記憶』と少し遅め。とはいえ演劇の本場イギリスの舞台で培った演技力は、すぐに監督たちの目に留まり、クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』(2017)に出演します。

参考映像:『ダンケルク』(2017)

また、プラダの2016年春夏メンズウェアでモデルも務めるなど、名優を数多く生み出してきたイギリスから新たなスター誕生の予感です。

本作『追想』で相手役のシアーシャ・ローナンとは、チェーホフの戯曲を基にした作品『The Seagull』(2018)で共演しています。

映画『追想』のあらすじ


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

1960年代のイギリス。

歴史学者を目指しながら自由に生きるエドワードと、大きな舞台でコンサートを開くことを夢見るフローレンスは、偶然の出会いから恋に落ちます。

かたや実業家の厳格な父と、過保護な母を持つ裕福な家で育った女性、かたや学校の教師である父親と脳に損傷を抱えた母親を支えるエドワードの間には環境から何からすべて違うという困難が立ちふさがっていたのです。

しかし二人はその深い愛情により困難を乗り越え、結婚します。

そして結婚式を無事に終え、ドーセット州のチェジル・ビーチへ新婚旅行へ向かいます。

美しいビーチが見えるホテルでついに初夜を迎えますが、なぜかフローレンスはエドワードを拒否し、ビーチへと逃げてしまい……。


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

スポンサーリンク

映画『追想』の感想と評価


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

本作品『追想』の見どころはたくさんあります

まず、脚本の素晴らしさ。映画は脚本が重要であるとする映画人も多く、名作は脚本の繊細な下地があってこそ生まれるものである、と言っても過言ではないでしょう。

この作品の脚本を手掛けたのは、何を隠そうこの作品の原作小説『初夜』を生み出した小説家、イアン・マキューアン本人なのです。

1948年に生まれたマキューアンは、今世紀の最も有名なイギリス人作家とも言われており、なんと6度もブッカー賞にノミネートされています。

シアーシャ・ローナンが出演して注目された『つぐない』の原作も彼が手掛けているのです!

そんな素晴らしい作家が書いた脚本ですから、まずストーリーの強度は間違いないでしょう。


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

そして、脚本も凄ければ監督も凄い。演劇の本場であるイギリスでローレンス・オリヴィエ賞の演出家賞という偉業を成し遂げたドミニク・クックが監督を務めます。

長編映画は今回が初となりますが、BBCの人気ドラマ『嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~』を監督したという確かな実績があるので安心です。

また若手の俳優にも注目です。


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

主人公フローレンスの相手エドワード役には、今イギリスで大注目の若手俳優、ビリー・ハウル。ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校出身で、舞台をメインに活躍していたバリバリの舞台人です。

こうしてみてみると、舞台や小説の異分野からやってきた人たちが多い印象を受けますね。

さあ、そこでこの異分野で活躍してきた人たちと化学反応を起こすのが、子供のときから映画の世界で演技力を磨いてきた主演、シアーシャ・ローナンです。


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

今までアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたり、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したりと、とにかくその実力はお墨付き。

どんな大御所女優か、と思いきや、これまたびっくり、まだ24歳です。

映画人もうなるその演技力と、透明感のある若さを併せ持つ彼女の繊細な雰囲気が合わさり、唯一無二の存在感をあらわしています。

そんな彼女と舞台人、小説家の3つ巴の戦い(?)がどんな世界をスクリーンに広げていくのか…。

『追想』はそんなワクワクであふれた美しい作品となっています。


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

まとめ


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

様々な分野で偉大な功績を残してきたスタッフ・キャストたちが挑む本作品『追憶』

きっと、細部までこだわりぬいた映像とドラマが見られるはず。

シアーシャ演じるフローレンスの空色のドレスの美しさが、それをこれから映画を観る私たちに知らせてくれているような気がします。

映画『追想』は、8月10日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国でロードショーです!

本作の上映される劇場情報


(C)British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017

【北海道地区】
北海道 シアターキノ 8/10(金)~

【東北地区】
青森 フォーラム八戸 順次

秋田 ルミエール秋田 9/21(金)~

岩手 フォーラム盛岡 順次

宮城 フォーラム仙台 9/7(金)~

山形 フォーラム山形 順次
山形 鶴岡まちなかキネマ 順次

福島 フォーラム福島 順次

【関東地区】
東京 TOHOシネマズ シャンテ 8/10(金)~
東京 池袋シネマロサ 8/10(金)~

神奈川 TOHOシネマズ ららぽーと横浜 8/10(金)~
神奈川 横浜シネマ・ジャック&ベティ 8/10(金)~
神奈川 川崎市アートセンター 順次

千葉 TOHOシネマズ 流山おおたかの森 8/10(金)~
千葉 TOHOシネマズ 八千代緑が丘 8/10(金)~

埼玉 MOVIX三郷 9/28(金)~

茨城 USシネマつくば 10/12(金)~

栃木 宇都宮ヒカリ座 12/8(土)~
栃木 小山シネマロブレ 11/24(土)~

群馬 シネマテークたかさき 9/22(土)~

【甲信越地区】
山梨 シアターセントラルBe館 順次
長野 長野ロキシー 9/29(土)~
長野 松本シネマライツ8 順次

【中部地区】
富山 J MAX シアターとやま 順次

石川 シネモンド 順次

静岡 静岡東宝会館 8/10(金)~
静岡 CINEMA e_RA 順次

愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 8/10(金)~
愛知 伏見ミリオン座 8/10(金)~

三重 伊勢進富座 10/20(土)~

【近畿地区】
大阪 大阪ステーションシティシネマ 8/10(金)~

京都 T・ジョイ京都 8/10(金)~

兵庫 シネ・リーブル神戸 8/10(金)~

【中国・四国地区】
岡山 シネマ・クレール 9/22(土)~

広島 シネマモード 9/29(土)~

島根 T・ジョイ出雲 順次

香川 ホール・ソレイユ 9/7(金)~

愛媛 シネマサンシャイン大街道 9/1(土)~

【九州・沖縄地区】
福岡 KBCシネマ 8/10(金)~

長崎 長崎セントラル劇場 9/14(金)~

熊本 Denkikan 順次

大分 シネマ5 9/8(土)~

宮崎 宮崎キネマ館 順次

鹿児島 天文館シネマパラダイス 順次

沖縄 シネマパレット 9/14(金)~

*上記の情報は2018年8月1日現在のものです。作品の特性からセカンド上映や順次公開が拡大される場合があります。お近くの劇場をお探しの際は必ず公式ホームページをご覧ください。

関連記事

ラブストーリー映画

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』ネタバレ感想【白石和彌監督】

『ユリゴコロ』などで知られる沼田まほかるのベストセラー小説を、映画『凶悪』の白石和彌監督が映画化。主演は蒼井優と阿部サダヲ、共演に松坂桃李、竹野内豊。 第22回釜山国際映画祭に正式出品された本作は、か …

ラブストーリー映画

『彼女来来』ネタバレあらすじ感想と結末の解説評価。不条理な恋愛映画を山西竜矢監督が劇場デビュー作として描く

山西竜矢監督が前原滉主演で描く不条理な世界の恋物語 演劇ユニット「ピンク・リバティ」の代表で、劇作家・演出家として活躍する山西竜矢の長編デビュー作『彼女来来』。山西監督がオリジナルで脚本も務めています …

ラブストーリー映画

映画『ういらぶ。』あらすじネタバレと感想。平野紫耀で人気コミック実写化

好きすぎて、イジメちゃう。 幼なじみの凛と優羽はお互い好き同士なのに、素直に「好き」と言えない関係。好きすぎて優しくできない凛は、優羽と幼なじみの関係を超えることができるのか? ライバルの登場で、幼な …

ラブストーリー映画

映画『君の名前で僕を呼んで』あらすじとキャスト。公開日と上映館は

“誰もが胸の中にある柔らかな場所を思い出す…。” 1980年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の恋の行方を描いたラブストーリー。 映画『君の名前で僕を呼んで』がいよいよ4月27 …

ラブストーリー映画

映画『あのコの、トリコ。』あらすじと感想レビュー【吉沢亮&新木優子共演】

キラキラ映画『あのコの、トリコ。』は、10月5日(金)より、全国ロードショー! 『あのコの、トリコ。』主演にはイケメン人気俳優の吉沢亮を迎え、ヒロインに映画ドラマで活躍の新木優子、そして最強ライバル役 …

U-NEXT
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
山田あゆみの『あしたも映画日和』
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学