Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ファンタジー映画

『しまねこ』あらすじ感想評価。少女の姿に擬人化した猫たちがマッタリとした時間を生きる

  • Writer :
  • 谷川裕美子

ファンタジー映画『しまねこ』は2024年10月19日(土)より大阪・シアターセブンにて公開されるほか全国順次公開予定

岡山県の離島・北木島を舞台に、少女の姿に擬人化した猫たちの日常を描いたファンタジードラマ『しまねこ』が2024年10月19日(土)より大阪・シアターセブンにて公開されるほか、全国順次公開予定です。

監督は『恋恋豆花』(2020)『釜石ラーメン物語』(2023)の今関あきよし監督

メインキャストの鎌田らい樹、増井湖々、美咲姫のセリフはすべて猫語で字幕付きとなっています。ベテランの利重剛、大島葉子、佐伯日菜子らが共演。

美しく広がる青い空と穏やかな海。豊かな緑の中を駆け回る少女たちが、いつの間にか本当の猫のように思えてくるファンタジックな作品です。

映画『しまねこ』の作品情報


(C)映画「しまねこ」製作委員会

【公開】
2024年(日本映画)

【原案・監督】
今関あきよし

【脚本】
小林弘利

【編集】
三本木久城

【キャスト】
鎌田らい樹、増井湖々、美咲姫、利重剛、大島葉子、佐伯日菜子、平岡京子、沖山マコト

【作品概要】
セリフがほとんど猫語(にゃ~)というニュータイプのファンタジー映画。岡⼭の離島・北⽊島に暮らす捨て猫たちを、まるで⼤島⼸⼦の名作漫画「綿の国星」の如く、擬⼈化し描きます。

猫語(字幕あり)で少⼥たちが語り合い、時には⼈間たちと触れ合いながら、気ままに⾃由でありながらそれでも必死に⽣きる姿を、『恋恋豆花』(2020)『釜石ラーメン物語』(2023)など精力的に作品を発表している今関あきよし監督が映し出します。

ヒロインのチョコ役に映画『幼⼦われらに⽣まれ』や『かそけきサンカヨウ』で注⽬を集める若⼿・鎌⽥らい樹。ココア役にドラマ「エルピス -希望、あるいは災い-」や映画『違国⽇記』(2024) など話題作に出演が続く増井湖々。ミント役に⿅児島出⾝で2025年春公開予定の主演映画『春の⾹り』が控える美咲姫といったフレッシュな顔ぶれが揃いました。

利重剛、⼤島葉⼦、佐伯⽇菜⼦ら今関組の常連俳優陣が世界観を彩ります。

映画『しまねこ』のあらすじ


(C)映画「しまねこ」製作委員会

瀬戸内海の島に住む野良猫のチョコ、ココア、ミントの3匹。ひなたぼっこや毛づくろいをしたり、昼寝をしたり、そして時には冒険をしたりして、のんびり暮らしています。

そんな猫たちですが、ココアはかつて交通事故で怪我をし、ミントはかわいがってくれた家族から捨てられたという悲しい過去がありました。

そしてチョコは海に飛び込んで泳ぐのが大好きです。でもそれは、虐待を受けていたことが理由かもしれませんでした。助けてくれた大きな手を覚えていますが、小さな頃だったためよく覚えていません。

そんなある日、海に落ちてしまったチョコを優しい手の誰かが助けてくれて…。

映画『しまねこ』の感想と評価


(C)映画「しまねこ」製作委員会

全編猫語で展開する異色の物語です。少女3人が、3匹の野良猫になりきって今関ワールドを駆け抜けます。

美しすぎるほどに美しい風景の中、子猫のようにじゃれ合う少女たち。少女という生き物は猫ととても親和性が高いことに改めて気づかされます。大人や男性に比べ、少女というものは互いの距離感が近く、くっついたり離れたりを繰り返しているものかもしれません。

演じる3人の少女たちはそれぞれ個性的で、とても魅力的です。物語が進むほどに、どんどん猫らしくなっていく表情も見どころです。

美しい空、海、山、空気。その中でゆったりと流れる時間を満喫する猫たち。パラダイスのような場所に生きていても、猫にも人にもそれぞれ悲しみや苦しみの記憶がありました。それぞれの傷を癒やしながら日々を過ごしていることが伝わってきます。

どうか彼らがこの楽園から振り落とされることなく、平和の日々を過ごしていって欲しい。心からそう願いながら画面を見つめてしまう作品です。

まとめ


(C)映画「しまねこ」製作委員会

いつの間にか猫語が耳心地よくなっていく、少女に擬人化した猫の物語『しまねこ』。

島の風景美と美しい少女たちが映し出される画面を見ているだけで癒やされます。彼女たちと一緒にゆったりとした時間を過ごせることでしょう。

平穏な時間と対照的に、猫たちにもこれまでに受けてきた傷がありました。いつも一緒にいた3匹に、やがて、それぞれの未来が訪れます。

ファンタジー映画『しまねこ』は2024年10月19日(土)より大阪・シアターセブンにて公開されるほか、全国順次公開予定です。


関連記事

ファンタジー映画

【ネタバレ】ベルリン 天使の詩|あらすじ感想と結末の評価考察。ヴェンダース監督が代表作で魅せた“人間に恋した天使”とは⁉︎

人間に恋した天使の純愛ストーリー 『パリ、テキサス』(1984)、『PERFECT DAYS』(2023)のヴィム・ヴェンダース監督が10年ぶりに祖国ドイツで製作した傑作ファンタジー作品。 1987年 …

ファンタジー映画

【ネタバレ】鋼の錬金術師(2022映画実写2)あらすじ感想評価と結末解説。完結編/復讐者スカー新キャストの魅力とラスト後編への布石とは

国家や錬金術に仕込まれた巨大な陰謀、全ての謎が繋がり始める完結編前編! 全世界で累計発行部数が8000万部を越えるヒットとなった、2001年連載開始の人気漫画『鋼の錬金術師』。 ASIAN KUNG- …

ファンタジー映画

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生|感想とあらすじ。映画の見どころの紹介も

映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の劇場公開は、11月23日(祝・金)より全国ロードショー! 『ハリーポッター』を生んだJ・K・ローリングが新たにスタートしたスピンオフ的前日談シ …

ファンタジー映画

映画『マレフィセント2』ネタバレ感想とレビュー評価。ディズニーが続編で多様性を描く

映画『マレフィセント2』は、2019年10月18日に劇場公開。 「眠れる森の美女」を実写映画化した『マレフィセント』の続編、『マレフィセント2』を紹介します。 ヴィラン(悪役)でありながらオーロラ姫と …

ファンタジー映画

【ネタバレ】グリーン・ナイト|結末あらすじ感想と考察評価。最後映画エンドロール解説で残された“謎”を探る

A24が送るダーク・ファンタジー『グリーン・ナイト』 『ライトハウス』(2019)や『ミッドサマー』(2019)など、エッジの効いたホラーやスリラー映画で人気の映画制作・配給会社「A24」。 2021 …

Cinemago|想像力の海へ、シネマダイビング。
ACT1|次の物語は、人からはじまる。
Cinemagoオンラインショップ|DVD・鑑賞チケット・オリジナルグッズ
『血を吸うスマトラオオコンニャク』
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学