イギリスの童話「ジャックと豆の木」をモチーフに作成された映画『ジャックと天空の巨人』。
人間界を支配しようとする巨人の迫力は、文章にし難いものがあります。今回は、そんな『ジャックと天空の巨人』を紹介していきます。
映画『ジャックと天空の巨人』の作品情報
【公開】
2013年(アメリカ)
【監督】
ブライアン・シンガー
【キャスト】
ニコラス・ホルト、エレノア・トムリンソン、スタンリー・トゥッチ、イアン・マクシェーン、ビル・ナイ、ユアン・マクレガー他
【作品概要】
昔、略奪を行う巨人から人間界を救ったエリック王がいました。それから長い年月が経ち、人間界では…。
主役のジャックには、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』や『デッドプール2』に出演していたニコラス・ホルト。
監督のブライアン・シンガーは、「X-MEN」シリーズの監督を務めています。
映画『ジャックと天空の巨人』のあらすじとネタバレ
昔々、神の声を聞こうとした修道士たちが「魔法の豆」を使って、神に会おうとしました。ですが、蔓の伸びた先にあったのは巨人の国「ガンチュア」でした。
巨人は魔法の豆の伸びた蔓を使い、人間界へと侵略を開始しました。この事態にエリック王は、魔法の力を持つ王冠を作らせました。
王冠の力を使い、巨人たちを従わせて「ガンチュア」へと返して、蔓を切り2度と人間界へ干渉できないようにしました。
その後、主人公のジャックは18歳になり馬を売りに街へと出かけました。ジャックは、街で男性に絡まれている女性(王国の姫イザベル)を助けました。
修道士に声をかけられ、ジャックの馬は「豆」になりました。この「豆」は王国の保管庫から盗まれたものだったのです。修道士には、濡らすなと言われました。
イザベルは婚約に嫌気が差し、城から逃亡してとある民家に雨宿りのために訪れます。とある家とはジャックの家でした。
ジャックとイザベルは意気投合しましたが、「豆」の1つが雨で濡れてジャックの家を巻き込み蔓を伸ばしていきました。
ジャックは蔓に巻き込まれずに済みましたが、イザベルは巻き込まれて天空へといってしまいました。
王は急いでジャックや、イザベルの婚約者のロデリック卿を救出へと向かわせます。途中、ロデリック卿の妨害などもありましたが、なんとかガンチュアへとたどり着きました。
急いで姫を探すため、残した目印を追っていると巨人が姿を現しました。やり過ごそうとしたジャックですが、仲間のクロウが見つかってしまします。
騎士団長エルモントたちは捕まってしまい、森へと連れて行かれます。
ロデリックも絶体絶命のピンチに陥りますが、王家の墓から盗んだ王冠によってその場を切り抜けます。
巨人に捕まったクロウ・エルモント・イザベルのうちクロウが食べられてしまいます。イザベルに手をかけられた時、ロデリックによって助けられます。
ロデリックは巨人を使って、王国を支配しようと画策します。ジャックはなんとかイザベルとエルモントを助け、脱出を試みます。
巨人を恐れた王は、蔓を切り倒す事を決断します。ジャックはイザベルと共に外界におりることを決断しますが、ロデリック卿はロデリックを倒すためガンチュアに残りました。
エルモントはロデリックを倒しますが、王冠は巨人の首領「ファロン将軍」に奪われてしまいます。
映画『ジャックと天空の巨人』の感想と評価
『ジャックと天空の巨人』を始めてみた時、巨人の恐ろしさが非常に印象的でした。
天空に国を作って暮らしている巨人たちは、RPGなどで印象付けられた遅いが力がある種族とは違い、非常に理知的です。
また、この戦いは単純に人間vs巨人の構図ではなく、イザベルの婚約者のロデリック卿も含んだ三角関係になってます。
ロデリック卿は王国を征服せんとする悪者ですが、中盤でやられてしまうという小物感が非常に好みでした。
原作である「ジャックと豆の木」では、ジャックが欲を出したせいで巨人に追われますが『ジャックと天空の巨人』では、もっとわかりやすい関係になっています。
宝物を追う巨人にはジャックを追う正当性がありますが、人間界を征服する巨人は視聴者から見たら絶対的に悪に見えるはずです。
この現象は恐らく、話をよりわかりやすくするために巨人=悪の図をはっきりさせたかったのだと考えます。
背景も非常に壮大かつ、巨人の迫り来るシーンには迫力があって見ていてワクワクする映画でもあります。
童話ベースなのである程度結末は読めてしまいますが、そこはご愛嬌です。
まとめ
今回は『ジャックと天空の巨人』を紹介させていただきました。
原作のジャックは巨人の宝を盗んだ挙げ句、追ってきた巨人の捕まっている蔦を切り落とす悪どい主人公でしたが、『ジャックと天空の巨人』のジャックはきれいな主人公でした。
今回のブライアン・シンガー監督は、「X-MEN」や「ユージュアル・サスペクツ」のようなテイストではないものの、非常に面白い作品に仕上がっています。
『ジャックと天空の巨人』は、昔色々な場所へ行くのが好きでいわゆる、冒険心を思い出させてくれます。
いつまでも冒険心を持ち続けている方や、久しぶりにワクワクしたい方に『ジャックと天空の巨人』をおすすめしたいです。