人類史上最大にして最長の建造物である「万里の長城(グレートウォール)」。
この長城が築かれた本当の目的は何だったのでしょうか?
2008年に開催された北京オリンピックにて、開幕式の演出も担当した中国が誇る巨匠チャン・イーモウ監督。
「ジェイソン・ボーン」シリーズなどで知られるハリウッドの大スターのマット・デイモンを主演に迎え、万里の長城を舞台に繰り広げられる壮絶な戦いを描いたファンタジー映画であり、アクション映画でもある作品。
日本でもいよいよ4月14日公開されますが、一足先にご紹介いたします。
映画『グレートウォール』の作品情報
【公開】
2017年(中国・アメリカ合作映画)
【監督】
チャン・イーモウ
【キャスト】
マット・ディモン、アンディー・ラウ、チャン・ハンユー、エディ・ポン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォーなど
【作品概要】
自らの金と名声のためだけに世界を旅しながら戦い続けてきたマット・デイモン扮する傭兵ウィリアム。
武器を求めてたどり着いた中国の万里の長城で、仲間を信頼し一致団結して60年に一度現れるという強大な敵と戦う中国軍と出会い、今までの自分を見つめなおしていきます。
映画『グレートウォール』のあらすじとネタバレ
ウィリアムとピエールは、噂で聞いた強力な武器 “火薬” を探しに、ヨーロッパから旅をして中国にやってきていました。
しかし、火薬はなかなか見つからず中国人たちに襲われ砂漠を逃げ回っていました。
仲間は次々に殺され、生き残っていた者は数名になりました。
ある夜、暗闇の中で人間ではない何かに襲われて仲間が命を落としました。
ウィリアムたちはその獣を殺しはしたものの、正体がわからなかったので切り取った腕を持っていくことにしました。
再び旅を続けたウィリアムたちでしたが、また中国人たちに追われ、追い込まれて逃げ場がなくなった時に目の前に万里の長城があらわれます。
2人は生き残るために、そこを守る中国軍に投降したのでした。
英語が話せる中国軍の大将である女性リン(ジン・ティエン)に、2人は尋問されました。
持っていた獣の腕を見せ、それを自分たちが殺したことを言うと中国軍の大将たちはみんな驚きました。
2人の今度の処遇を決めようとしていた時、敵が来たという知らせがきました。あわただしく戦闘態勢に入る中国軍。
敵の来襲を知らせる烽火が上がり、合図として使用される太鼓が鳴り響きました。
やってきたのは、何万という数の饕餮(とうてつ)という獣でした。
饕餮(とうてつ)は、女王を中心に群れを作り、60年に1度人間を食べにくると言われており、まさに今がその時なのでした。
その場にいたウィリアムとピエールは、戦いに巻き込まれますが、彼らはそこで大活躍をします。
恐怖で動けなかった歩兵のポン・ヨンの命を助けたことで、彼らには自由を認められ、部屋が与えられ風呂を浴びることを許されました。
ですが、2人の目的は火薬を見つけ出すことで、すきを見て盗み出し逃げ出そうと画策していました。
そこですでに長い間中国軍に捕われている西洋人のダフネとも知り合います。
ダフネは火薬の保管場所を知っていると2人に話しました。
彼は英語やラテン語、西洋の文化を中国人に教えていて、それでリンも英語が話せるようになっていたということでした。
ウィリアムたちは、司令官や大将たち、そして中国人兵士たちが食事をしている場所に呼ばれました。
戦いでの活躍をほめられ、弓矢が授与されました。そこでウィリアムは見事な弓の腕前を披露し、そこにいた皆の喝さいを浴びます。
食事をしているとき、リンは5歳からここにいて女性兵士となり、外の世界を知らずに育ったことをウィリアムに語りました。
ウィリアムも子供の時に下働きから兵士になり、弓の名手として傭兵となり、いろんな国を旅していることを話しました。
だが、リンは国を守るために働いていますが、ウィリアムは金と食べ物のためだと語ります。
リンは仲間を信頼することが重要だということをウィリアムに伝えようと、敵が来た時にロープを使用して壁から飛び降りる場所に連れていきます。
ウィリアムは、そんな中国軍やリンを見ているうちに今まで自分のためにしか戦ってこなかったことに気がついていきます。
金儲けのために火薬を盗み出し早く脱出することを考えているピエールたちとは、しだいに考えや行動が合わなくなってきました。
映画『グレートウォール』の感想と評価
最初映画のタイトルを見た時は、タイトルからして中国の歴史を描いた作品だと思っていたので、観てみて驚かされました。
まさか万里の長城を舞台にしたファンタジー映画だったとは思いませんでした。
歴史を描いてないからとは言うものの、とにかく万里の長城の壮大な舞台に、色鮮やかな衣装をまとった中国軍の姿が圧巻で、やはり中国の歴史の凄さを感じるほど。
ストーリーはシンプルですが、信頼や友情も描かれている壮大な作品でした。
まとめ
とにかく映像のすごさに目を奪われました。
そして、中国軍の足並みそろった戦いぶり、自らを犠牲にしても国を守ろうとする心意気には熱い思いを感じました。
去年中国で公開され、アメリカでは2月に、満を持して日本でももうすぐ公開です。
この映像はやはりぜひ映画館の大スクリーンで観たいところ。
お見逃しなく!