今回は花咲く春に相応しい映画をご紹介。美しいイングリッシュガーデンを舞台に生まれた現代版シンデレラストーリーです。
可愛いらしく優しいチャーミングなイギリス映画『マイ ビューティフル ガーデン』に注目です。
CONTENTS
映画『マイ ビューティフル ガーデン』の作品情報
【公開】
2017年(イギリス映画)
【監督】
サイモン・アバウド
【キャスト】
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソン、アンドリュー・スコット、ジェレミー・アーバイン、アンナ・チャンセラー
【作品概要】
植物嫌いな女性が、植物好きな初老の男性からガーデニングの素晴らしさを教わることで、人生を輝やかせていく様を描いたイギリス製ヒューマンドラマ。
人気ドラマ『ダウントン・アビー』出演のジェシカ・ブラウン・フィンドレイが主人公ベラ役を演じ、『スノーデン』のトム・ウィルキンソン、『シャーロック SHERLOCK』のアンドリュー・スコットの共演。
映画『マイ ビューティフル ガーデン』のあらすじ
誕生して間もない頃に公園に捨てられたベラ・ブラウン。彼女はそのトラウマから予測ができない自然の植物に怯えてしまいます。
何をするにもキッチリした秩序を求めるような性格に育っていったベラは、大人になってからも決めたルールを正確に守りながら過ごしています。その生活ときたら正に完璧なものでした。
しかし、ある1点をだけは、そのようにはなっていませんでした。それはベラのアパートの庭です。
どうしても植物を嫌う彼女は手入れができずに庭は荒れ放題だったのです。
だが、そのことを快く思っていなかったのはベラだけではなく、隣に住んでいる偏屈な老人アルフィーはそんな彼女の様子を見ていたのです…。
ある日の朝。ベラの元に家主オブライエンが訪れます。荒れ放題になっている庭のことで苦情がでたというのです。
家主オブライアンは契約書に書かれていたように、1ヶ月で庭の手入れをしない時には部屋を退去しなければならないと告げました。
しかし、ベラは植物へのトラウマが恐ろしくて何をどのように手をつけて良いのか分かりません。そんな困り果てたベラはついに隣人アルフィーの力を借りることになるのだが―。
映画『マイ ビューティフル ガーデン』のキャスト紹介
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ(ベラ・ブラウン)
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイは、1989年9月14日にイギリスのバークシャーに生まれ将来を有望視された女優です。
幼い頃にはナショナル・ユース・バレエやアソーシエイツ・オブ・ロイヤルバレエでのレッスンを学んだ後、15歳でロシアの名門キーロフ・バレエ団(現在のマリインスキー・バレエ団)がロイヤル・オペラ・ハウスで開催された夏季公演に出演。
その後も多くのバレエスクールから招聘の声が掛かるものの、ジェシカが選んだのはロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ カレッジに進学選択して演技を学びます。
数多くの賞を受賞したテレビドラマ『ダウントン・アビー』(2010〜12)
2009年に短編作品への出演で女優の活動をスタート。2010年~12年には大人気テレビドラマ『ダウントン・アビー』で、グランサム伯爵家の三女シビル・クローリーを演じて、各国に知られる人気女優となりました。
シビルは三姉妹のなかでは性格も良く、一方で2人の姉は裕福な貴族と結婚しようと躍起になるなか、彼女だけが階級や慣習には縛られず、使用人たちにも愛されていた存在。その点がとてもジェシカの人気に火をつけた理由のようですね。
しかし、ジェシカはシビル役が思いの外にブレイクしたこともあり、一生この役しか演じられないのではと不安になり、彼女の判断でシーズン3を最後にドラマを去る決意をしたそうです。
ジェシカ自身が女優として、あらゆることにチャレンジしていきたいという姿勢であったのでしょう。
2011年、ニオール・マコーミック監督の『Albatross』(2011)で長編映画デビューを果たします。
ジェシカは100年前の令嬢役で主役に!『ニューヨーク 冬物語』(2014)
アキバ・ゴールズマン監督の『ニューヨーク 冬物語』(2014)でジェシカは主役を務め、コリン・ファレルやラッセル・クロウと共演します。
この作品の舞台は2014年の冬のニューヨーク。約100年間にわたり、ピーターは若き日の姿のまま生かされていました。
しかも彼はすべての記憶を失くしてしまい、生きる価値さえ見出せないでいたのです。しかし、ある日のこと、余命わずかの美しい令嬢ベバリーとの宿命的な恋や儚く散った命について記憶が甦ってしまうと…。
ジェシカは新星のヒロインとして大抜擢されて、大きな注目を集めました!
その後も、ロネ・シェルフィグ監督『ライオット・クラブ』(2014)、ギャビン・ウィーゼン監督『Lullaby』(2014)出演。
ポール・マクギガン監督『ヴィクター・フランケンシュタイン』(2015)では、人気俳優ダニエル・ラドクリフやジェームズ・マカヴォイと共演を果たすまでになりました。
テレビドラマをきっかけに、シビル役で一躍人気女優となってから、映画出演のキャリアを着実に重ねていくジェシカ。
『マイ ビューティフル ガーデン』では、ジェシカはベラ役をどんな可愛らしい女性を演じてくれるのか、今からとても楽しみですね!
トム・ウィルキンソン(アルフィー・スティーヴンソン)
トム・ウィルキンソンは、1948年12月12日にイギリスのリーズ生まれた俳優です。
1970年代から俳優として活動をスタート。40年間にわたりテレビや映画、また演劇で長く活躍を続けるイギリスを代表する名優として知られています。
世界中で大ヒットした!『フル・モンティ』(1997)
1997年にピーター・カッタネオ監督の『フル・モンティ』で英国アカデミー賞(BAFTA)の最優秀助演男優賞を受賞。この作品は世界的大ヒットッを飛ばして国際的に知られる俳優となりました。
これをきっかけにトム・ウィルキンソンを知った日本のファンも多いのではないでしょうか。
彼はジェラルド役を演じて、主人公ガズたちの上司でしたが、社交ダンスの素質があったことから、ガズとデイヴに無理やり仲間に入れさせられるというユーモア溢れる役柄でした。
その後もトッド・フィールド監督の『イン・ザ・ベッドルーム』(2001)では、米国アカデミー賞や英国アカデミー賞ともに主演男優賞にノミネートされました。この作品ではインディペンデント・スピリット賞、ニューヨーク映画批評家協会賞で主演男優賞を受賞するほか、多くの映画賞で賞賛された。
2007年にはトニー・ギルロイ監督の『フィクサー』でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞で助演男優賞にもノミネートさてています。
トムの出演作品はアート系な映画からハリウッドのメジャー大作映画まで、幅広いジャンルで活躍する芸達者でもあり、流石のベテラン俳優といった感じでしょうか。
『マイ ビューティフル ガーデン』では、ベラの隣に住む偏屈な老人アルフィー役をどのように面白おかしく演じてくれるか、要注目の見どころですね。
アンドリュー・スコット(ヴァーノン)
アンドリュー・スコットは、1976年10月21日にアイルランドのダブリン生まれた俳優です。
2005年にロイヤル・コート・シアターで上映された『A Girl in a Car with a Man』では、イギリスで最高の権威ある演劇賞といわれるローレンス・オリヴィエ賞の「Outstanding Achievement in an Affiliate Theatre」を受賞しています。
2010年にも『Cock』でもローレンス・オリヴィエ賞を受賞もしていて、中堅の実力俳優として活躍しています。
アンドリューの映画出演は、1995年にキャサ―ル・ブラック監督「Korea』(1995)で映画初デビュー。
BBCテレビ制作ドラマ『THE HOUR 裏切りのニュース』(2011)や『ジョン・レノンの魂~アーティストへの脱皮 苦悩の時代~』(2010)では、ポール・マッカートニー役など数々のドラマ・映画に出演。
また、エミー賞を多数受賞したBBCテレビ制作ドラマシリーズ『SHERLOCK/シャーロック』(10~)のジム・モリアーティ役で、2012年英国アカデミー賞テレビ部門ドラマシリーズ最優秀助演男優賞、2013年アイルランド映画テレビ賞助演男優賞を受賞しています。
カンヌ国際映画祭でクイア・パルム受賞作!『パレードへようこそ』(2014)
マシュー・ウォーチャス監督『パレードへようこそ』(14)で、英国インディペンデント映画賞受賞、2015年アイルランド映画テレビアカデミー賞長編映画部門最優秀助演男優賞ノミネート。
アンドリュー・スコットはゲシン・ロバーツ役を演じて、この作品ではドミニク・ウェストが演じたジョナサン・ブレーク役の同性愛のパートナーを演じていて役柄の幅が広さを見せてくれましたね。
『マイ ビューティフル ガーデン』では、人気の演技派俳優としてどんな演技で観客を魅了するのか期待ですね。
ジェレミー・アーバイン(ビリー・トランター)
ジェレミー・アーバインは、1990年にイギリスのケンブリッジ生まれた俳優です。
ウィリアム王子とキャサリン妃も観た映画!『戦火の馬』(2011)
ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティック・アーツで1年間ドラマスクールに通い間に、スティーヴン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』(2011)で主役に抜擢されたことで話題になりました。
この作品が米国アカデミー賞6部門・ゴールデングローブ賞2部門にノミネートされたことでヒットにより、映画俳優としての仲間入りを果たしました。
また、オル・パーカー監督の『17歳のエンディングノート』(2012)では、ダコタ・ファニングの相手役として注目されて、批評家からハリウッドで最も早く売れたスターだと評価されました。
その他にも、ジョナサン・テプリツキー監督『レイルウェイ 運命の旅路』(13)では、2か月間断食して演じた拷問の場面の鬼気迫る演技は、観客だけではなく評論家からも高い評価を得ています。
ジェレミーの俳優としての精神性と意気込みが感じられ『マイ-ビューティフル-ガーデン』でも他の出演者に演技で退けはとっていないので、ぜひお楽しみに!。
まとめ
この作品に登場人物するジェシカ・ブラウン・フィンドレイが演じるベラ役をはじめ、すべての人が愛おしくて、おしゃれ!
もちろん、見どころであるイングリッシュガーデンも美しいのですが、衣装や美術まですべてにスタッフがこだわりを見せた映画。
ベラの枯れて朽ちていた庭がどのように甦るのか?また、ベラの心にはどのような花が咲くのか?
鑑賞を終えた頃には、あなたを優しく包み込み、きっと心に花が咲いたように晴れやかに温かな気持ちになれるはず。
017年4月8日から東京のスネスイッチ銀座を皮切りに全国順次公開!
ぜひ、お見逃しなく!