Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2017/12/23
Update

映画『ラッキー』あらすじとキャスト【ハリー・ディーン・スタントン】

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

映画『ラッキー』は、90歳の無神論者が初めて死と向き合う…。

『パリ、テキサス』や『レポマン』、『ツイン・ピークス』の出演など知られた俳優が、2017年9月15日に亡くなりました。

その人物の名はハリー・ディーン・スタントン。彼の最後の主演作『ラッキー』は、2018年3月17日(土)公開!


(c) 2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved

1.映画『ラッキー』の作品情報


(c) 2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【監督】
ジョン・キャロル・リンチ

【キャスト】
ハリー・ディーン・スタントンデビッド・リンチ、ロン・リビングストン、エド・ベグリー・Jr.、トム・スケリット、ジェームズ・ダーレン、バリー・シャバカ・ヘンリー、ベス・グラント、ヒューゴ・アームストロング

【作品概要】
『パリ、テキサス』『レポマン』『ツイン・ピークス』の出演など知られた俳優ハリー・ディーン・スタントンの最後の主演作品。

2.映画『ラッキー』のあらすじ


(c) 2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved

神など信じずに生きてきた90歳のラッキーは、今日もひとりで住むアパートで目を覚まします。

そしてコーヒーを飲みタバコをふかします。

その後、いつものバーでブラッディ・マリアを飲み、馴染み客たちと過ごします。

そんな毎日の中で、ふと人生の終わりが近づいていることを思い知らされた彼は、「死」について考え始めます。

子どもの頃怖かった暗闇、去っていったペットの亀、戦禍で微笑んだ日本人の少女…。

小さな街の人々との交流の中で、ラッキーは「それ」を悟っていく…。

3.映画『ラッキー』の感想と評価


(c) 2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved

「人生の終わり」にファンファーレは鳴り響かない――
全ての者に訪れる「死」――
90 歳の気難しい現実主義者ラッキーのたどり着いた、ある答え。

本作『ラッキー』は、名バイプレイヤーとして知られるジョン・キャロル・リンチが、すべての人に訪れる人生の終わりについて描いた初監督作品。

現実主義で一匹狼、少し偏屈なラッキーという主人公のキャラクターデザインには、ハリー・ディーン・スタントンの人生になぞらえて、当て書きで脚本を作成

そこで物語に登場するエピソードはハリーの体験に基づくものだそうです。

また、ラッキーの友人役には実際に深い親交のある名匠デヴィッド・リンチ監督が出演しています。

長きに渡り友人関係の彼らの“素”のやり取りを感させる場面は要注目です!

今回、配給をおこなうアップリンクがポスターなどのビジュアルに使用したデザインに映画ファンならピンときませんか?

ハリーがトラヴィス・ヘンダーソン役を演じた、1984年の『パリ、テキサス』にオマージュを捧げたものです。

青い空に少し遠くを見るようなスタントンの表情が印象的ですよね。

まとめ


(c) 2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved

名優ハリー・ディーン・スタントンの最後の出演作品『ラッキー』は、2018年3月17日(土)より、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開されます。

ハリーに馴染みの映画ファンは追悼鑑賞をお忘れなく!

そして本作でハリーを初めて知るあなたは、ぜひ、ぜひご鑑賞を。

関連記事

ヒューマンドラマ映画

映画『リンドグレーン』感想とレビュー評価。母になることで世界一強い女の子は生まれた

映画『リンドグレーン』は2019年12月7日より岩波ホールを皮切りに全国順次公開。 2019年12月7日より岩波ホールを皮切りに全国順次公開される映画『リンドグレーン』。 「長くつ下のピッピ」「ロッタ …

ヒューマンドラマ映画

映画『花筐HANAGATAMI』あらすじネタバレと感想。大林宣彦考

大林宣彦監督の監督生活40周年記念作品『花筐HANAGATAMI』。 監督は癌を患い余命宣告を受けながらも撮影に臨んだ映画で、原作は檀一雄の同名短編小説「花筐」。 『この空の花』『野のなななのか』に次 …

ヒューマンドラマ映画

【ネタバレ】『ぼくが生きてる、ふたつの世界』あらすじ感想と評価レビュー。五十嵐大の自伝小説の映画化は”お涙ちょうだい”にしない

「ふたつの世界」があると感じた大が、ひとつの世界に生きていると知った実話 今回ご紹介する映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は 、『そこのみにて光輝く』(2014)、『きみはいい子』(2015)の呉美 …

ヒューマンドラマ映画

映画『天使の欲望』あらすじ感想と評価解説。痴漢狩りを始めたふたりの女子高生の悲劇的な出会いと別れを描く衝撃作

許し合えない少女たちが迎える戦慄の結末 映画美学校フィクション・コース第13期高等科助成金作品。監督・脚本を磯谷渚が務め、痴漢狩りをするふたりの女子高生の欲望が暴走するさまを衝撃的に描きます。 ゆうば …

ヒューマンドラマ映画

映画『ハニーボーイ』レビュー評価と意味解説。ルーカス・ヘッジズがラブーフの現在の姿を演技力で体現

映画『ハニーボーイ』は2020年8月7日(金)よりロードショー。 人気子役からスター俳優への階段を駆け上がったのち、飲酒などのトラブルで世間を騒がせたシャイア・ラブーフ。 ラブーフが、そんな自分自身を …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学