森岡龍は俳優として、NHK朝ドラ『あまちゃん』や『ごちそうさま』に出演をきっかけに一躍人気者になりました!
また、森岡龍は2017年5月20日に公開される『ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助』で主演を務めています。
今回は間もなく公開されるこの作品と、それに関連したロバート・アルトマン監督の『ロング・グッバイ』を合わせてご紹介します。
CONTENTS
1.映画『ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助』の作品情報
【公開】
2017年(日本映画)
【監督】
いまおかじん
【キャスト】
森岡 龍 蜷川みほ 手塚真生 水澤紳吾 松嵜翔平 伊藤清美 諏訪太朗 松本妃代 コアブ(猫)
【作品概要】
いまおかしんじ監督は、2012年に公開された山下敦弘監督の『苦役列車』の脚本を務め、また、2016年に公開された『あなたを待っています』で注目を集めた監督です。
この作品は、いまおかしんじが大胆にロバート・アルトマン監督の代表作『ロング・グッドバイ』をアレンジしたオマージュの探偵ハードボイルド映画。
脚本は『マリア狂騒曲』の川崎龍太と、『さよなら歌舞伎町』の中野太。撮影は『ジェリー・フイッシュ』の鏡早智、録音は『まんが島』の弥栄裕樹。
2.注目度2017年No.1と呼ばれる森岡龍のプロフィール
俳優の森岡龍は1988年2月15日東京都出身。2004年に映画『茶の味』でスクリーンデビューを果たし、2005年に話題作としてヒットした『亡国のイージス』に出演。
2013年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』にレギュラー出演したことで人気に火が付き、2017に綾野剛主演で話題を集めたテレビドラマNTV『フランケンシュタインの恋』にもレギュラー出演。
2017年現在までに多くの映画・TVドラマに出演して俳優の幅を着実に積み上げてきました。
また、森岡龍はマルチな多才ぶりは、大学生の頃から制作している映画監督作品は、ぴあフィルムフェスティバルで入選するなど、俳優としてだけではなく映画監督にも関心があるようです。
2016年に彼が主演を果たした映画『エミアビのはじまりとはじまり』が公開され、その関係から『M-1グランプリ』にも出場するなど幅広い活躍が目立つ俳優です。
【森岡龍の主な出演作品】
2006年 『Sea of Dreams』佐藤太監督作品
2010年 『クリスマスの夜空に』宇賀那健一監督作品・『君と歩こう』石井裕也監督作品
2011年 『見えないほどの遠くの空を』榎本憲男監督作品
2012年 『豪速球』土屋哲彦監督作品
2014年 『青の光線』西原孝至監督作品
2015年 『ツチノコに合掌』池田将監督作品
2016年 『エミアビのはじまりとはじまり』渡辺謙作監督作品
2017年 『地の塩 山室軍平』東條政利監督作品
『ろんぐ・ぐっどばい 探偵古井栗之助』いまおかしんじ監督作品
『密使と番人』三宅唱監督作品・『最低。』瀬々敬久監督作品
2018年 『榎田貿易堂』飯塚健監督作品
2017年は、森岡龍の主演作品も多く、注目間違いなしの俳優のひとりに挙がっているようです。今年の森岡龍の活躍に目が離せませんね。
3.映画『ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助』のあらすじ
幼い頃に施設育ちの古井栗之介は今では雇われ探偵稼業。
育ての親である今日子から裏社会の危険な仕事を紹介してもらい、どうにか生活を食い繋ぎ生活をしています。
ある日、栗之介は元カノの女医ゆかりに衝撃の事実を告白されてしまう。
その矢先、自殺した娘柚子に盗まれた500万円を探してほしいという会社社長からのキナ臭い依頼が舞い込んできます。
栗之介は正体不明でギャンブル好きのオカマにストーキングされながらも柚子の身辺を調査をしていくが…。
栗之介が告げられた衝撃の事実とは何か?また、迷宮入りした難事件を栗之介は解決することができるのか?
3.ロバート・アルトマン監督の『ロング・グッドバイ』とは?
いまおかじん監督のリスペクト映画『ロング・グッバイ』!
【公開】
1974年(アメリカ映画)
【監督】
ロバート・アルトマン
【キャスト】
エリオット・グールド。スターリング・ヘイドン、マーク・ライデル、ヘンリー・ギブソン、ニーナ・バン・パラント
【作品あらすじ】
私立探偵フィリップ・マーロウはメキシコに向かう友人ハリーを自動車で送りに行きました。しかし、その翌日に警察に身柄を拘束されてしまいます。
その理由はハリーの妻の命が奪われたことでした。だが、今度はメキシコでハリーが自殺したことが伝えられ、マーロウは無事に釈放。
その後、マーロウはアイリーンという女性から作家である夫を捜してほしいと依頼が舞い込みますが…。
映画ファンに愛される鬼才ロバート・アルトマン監督
レイモンド・チャンドラーの最高傑作として知られるハードボイルド小説「長いお別れ」を、鬼才ロバート・アルトマンが映画化に挑んだ作品です。
監督アルトマンと俳優エリオット・グールドの華麗なるコンビがそれまでにはない独特のマーロウ像を生み出した作品として愛されている映画です。
日本公開されたのは1974年のことですから今から40年以上前。いまおかじん監督と俳優の森岡龍が大胆にこの映画をアレンジしながらもオマージュを捧げたことに注目したいです。
ぜひ、2作品を比較して観ることで、いまおかじん監督とロバート・アルトマン監督の男の人生観を深掘りをしてみたいですね。
また、鬼才ロバート・アルトマン監督をよく知らないあなたや興味を持たれた方にお薦めしたい映画があります。
2015年に日本公開された『ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』
『M★A★S★H マッシュ』『ナッシュビル』など、様々なジャンルで代表作を残し続けてきた、“アメリカ・インディペンデント映画の父”とも呼ばれたロバート・アルトマン監督。
ハリウッド映画製作システムと対峙して戦いながら、自由な作風で多くの映画人に尊敬をされ、観客に愛されたアルトマン監督の実像に迫ったドキュメンタリー。
アルトマン作品には欠かせない俳優エリオット・グールドや、晩年のアルトマン監督と師弟関係でもあったポール・トーマス・アンダーソンたちの証言を記録しています。
また、アルトマンが家族を撮影したプライベートのホームムービー、さらにはアルトマン監督の肉声からアルトマン作品の裏側とロバート・アルトマンの監督人生を描いた作品。お薦めしたい1本です!
まとめ
2017年に注目したい俳優の森岡龍が、エリオット・グールドが探偵マーロウに挑んだように、探偵の古井栗之助をどのように演じてくれるのかとても楽しみです。
また、森岡龍はこの作品の主題歌も歌っています。そこにも要注目ですよ!
東京のユーロスペースでの公開は、5月20日〜6月2日。初日舞台挨拶は22:20から予定されています。
また、愛知の名古屋シネマテークと大阪の第七藝術劇場での公開は、6月3日〜6月9日。詳しくは各劇場へお問い合わせください。
ぜひ、短い期間での順次公開のため、劇場で観られる貴重な機会の『ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助』をお見逃しなく!