ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門選出された、“愛と暴力と信仰心”を巡る壮絶な年代記とは?
1月6日より公開中の映画『ブリムストーン』で、牧師を演じたガイ・ピアースによるインタビュー映像が配信されました。
1.映画『ブリムストーン』とは
本作のなかで過去に闇を抱えた美しき人妻を演じるのは、2001年の映画『I am Sam アイ・アム・サム』で天才子役として注目を浴び、その後もキャリアを積み重ねる女優ダコタ・ファニング。
そして彼女を恐怖に陥れる謎の男には、1998年に『L.A.コ ンフィデンシャル』や、2000年の『メメント』などで知られるオーストラリア出身の俳優ガイ・ピアースが扮し、強烈な存在感であなたを極限の緊張感へと誘います。
また次世代の美少女として脚光を浴びるエミリア・ジョーンズ、オランダの名女優カリス・ファン・ハウテンも出演。
さらにはグザヴィエ・ドラン監督の『The Death and Life of John F. Donovan(原題)』の主演に大抜擢され注目の若手俳優キット・ハリントン、2017年の『ブレードランナー2049』で物語の鍵を握るアナ・ステリン博士を演じたカルラ・ユーリたちによる国際色豊かな豪華キャストが揃っています。
2.ガイ・ピアースが語る映画『ブリムストーン』の魅力
公開されたガイ・ピアースのインタビュー映像には、彼が演じた牧師の役柄について、「神は味方だと信じており、自らの卑劣な行為をすべて聖書にあてはめて正当化してしまう」と解説しています。
また、マルティン・コールホーヴェン監督の本作について、「リアルな暴力が描写されているが、彼自身の役柄こそが暴力そのものだ」と述べています。
このことは本作を観た際に、あなたを震え上がらせるだろう牧師の持つ暴力性に触れているので、映画を鑑賞する前に必見の映像です。
3.映画『ブリムストーン』のあらすじ
小さな村で、年の離れた夫と2人の子供と暮らす美しい女性・リズ。
ある事情で言葉を発することは出来ないものの、村では助産師として頼られる存在でした。
夫の連れ子である長男は少し反抗的だが、概ね幸せに暮らしていました。
しかしある日、村にやってきた一人の男の存在が、彼女の人生を一変させてしまいます。
男は鋼のような肉体と信仰心を持つ牧師でした。
「汝の罪を罰しなければならない」そう告げられたリズの脳裏に壮絶な過去が甦るのです。
そして彼女は、家族に身の危険が迫っていることを伝えるのだが…。
果たしてリズの過去に秘められた“罪”とは。男は何者なのか?
やがて 彼女の家に撃ち込まれた一発の銃弾。それは愛と暴力と信仰心を巡る、恐るべき物語の始まりを告げる…。
まとめ
本作は、先日発表された第30回ヨーロッパ映画賞にてヘア&メイキャップ・アーティスト賞を受賞するなど、世界的にも注目を集めている作品です。
オランダの名匠として知られるマルティン・コールホーヴェン監督が描いたのは、時代と信仰に翻弄された1人の女性の力強い生き様。
その役を演じたのは、映画『アメリカン・バーニング』、『ランナウェイズ』のダコタ・ファニングです。
「リアルな暴力が描写されているが、彼自身の役柄こそが暴力そのものだ」と、インタビュー映像でガイ・ピアースが述べたように、時に目を背けたくなるような鮮烈な暴力描写。
しかし、そこで描かれた壮大な叙事詩のその先に、あなたが目にするのは希望か?それとも絶望か?
映画『ブリムストーン』は1月6日より現在公開中です。
今回はガイ・ピアースを中心にご紹介しました。
ぜひ、劇場でご覧ください。