“リンチが紡ぐ「悪夢」はどこから生まれるのか? 彼の人生と頭の中を覗きみる”
悪夢のような映像で難解さと不可解な世界感からファンを熱狂させた『イレイザーヘッド』で、たちまちカルト映画のカリスマとなったデヴィッド・リンチ監督。
ドキュメンタリー『デヴィッド・リンチ:アートライフ』は、2018年1月27日(土)より、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開です。
1.映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ・デンマーク映画合作)
【原題】
David Lynch: The Art Life
【監督】
ジョン・グエン、リック・バーンズ、オリヴィア・ネールガード=ホルム
【キャスト】
デヴィッド・リンチ
【作品概要】
カルト映画のカリスマ監督として唯一無二な存在であるデヴィッド・リンチ。彼自らインタビューに答え、自身の“闇”に迫るドキュメンタリー映画。
2.映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』のあらすじ
奇才デヴィッド・リンチ監督の映像作品だけではなく、絵画、写真、音楽など、あらゆる方法で表現活動に精力的な彼に焦点を当てていきます。
美術学生時代の退屈と憂鬱…
悪夢のような街フィラデルフィアの暮らし…
1976年に自主制作映画『イレイザーヘッド(Eraserhead)』で、監督・製作・脚本を務め長編デビューに至るまでを。
デヴィッド・リンチ監督自ら語りつくしています。
参考映像:『イレイザーヘッド』(1976)予告編
3.映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』の見どころ
『ツイン・ピークス The Return』で再び世界を騒がせ、ドラマの長尺な時間こそが映画の新しい在り方だと語り、今なお精力的なデヴィッド・リンチ監督。
映画界の“悪夢”そのものといえるカリスマ監督の“創作の謎”に迫るのが、今作『デヴィッド・リンチ:アートライフ』です。
デヴィッド・リンチ監督自ら「その頃の僕の世界はとても小さく、近所の数ブロックに全てがあった」と、ハリウッドにある自宅兼アトリエで語られる過去とはどのようなものか?
「恐怖が垂れ込める意地の悪い街」フィラデルフィアでの日常。そこに潜む“恐怖”と“苦悩”は、まるでリンチ作品の登場人物のような姿で、観客のあなたの前に現れては消えていきます。
アメリカの小さな田舎町で家族と過ごした幼少期…。
学生時代にアーティストになる人生を夢見るも、溢れ出る創造力を持て余すばかりだった退屈と憂鬱…。
やがて『マルホランド・ドライブ』(2001)の美術監督となった親友ジャック・フィスクとの友情…。
生活のために働くなかで助成金の知らせを待った日々…。
そして、当時の妻ペギーの出産を経てつくられた長編デビュー作『イレイザーヘッド』(1976)に至るまでをデヴィッド・リンチ自らが本人の“謎”の真相を語りつくしています。
デヴィッド・リンチファンのあなたには、必見のドキュメンタリー作品です。
まとめ
2017年は海外ドラマの原点にして頂点である、絶大な人気を誇るテレビシリーズ続編『ツイン・ピークス The Return』も放送開始されました。
デヴィッド・リンチ監督自ら“謎”の真相を解き明かし、リンチファンの鑑賞の手引きになるのが『デヴィッド・リンチ:アートライフ』。
見逃すことはできませんね。
ドキュメンタリー映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』は、2018年1月27日(土)より、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開されます。
ぜひ、お見逃しなく!