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Entry 2017/11/17
Update

映画『ぼくと魔法の言葉たち』あらすじとキャスト!DVD発売日は

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

クリスマスや年末年始を家族とともに温かく過ごすあなたに、いつもなら観ることのないかも知れないドキュメンタリー作品をご紹介

2歳の頃に自閉症によって言葉を失ったオーウェン。

彼を愛する父ロンのひょんな行動から、息子オーウェンの言葉を家族とともに取り戻していく様子を見つめた、真実の愛と奇跡のハートフルな話です。

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1.映画『ぼくと魔法の言葉たち』の作品情報


© 2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.

【公開】
2017年(アメリカ映画)

【原題】
Life, Animated

【監督】
ロジャー・ロス・ウィリアムズ

【キャスト】
オーウェン・サスカインド、ロン・サスカインド、コーネリア・サスカインド、ウォルト・サスカインド、ジョナサン・フリーマン、ギルバート・ゴットフリード

【作品概要】
自閉症によって2歳の時に突然言葉を失った少年オーウェンが、ディズニー映画を通じて言葉を取り戻していく姿を追うドキュメンタリー映画。

ピューリッツァー賞を受賞のジャーナリストであるロン・サスカインドの著書「ディズニー・セラピー 自閉症のわが子が教えてくれたこと」を基に、演出をロジャー・ロス・ウィリアムズ監督が務めています。

2.映画『ぼくと魔法の言葉たち』のあらすじ


© 2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.

サスカインド一家の次男オーウェン2歳。彼は医師から自閉症の診断を受け、「一生言葉を話せないかもしれない」と、コミュニケーションが取り辛い人生に立たされます。

7歳になったオーウェンのモゴモゴ発する意味不明な言葉を聞いていた父ロン。

その言葉がオーウェンが毎日のように擦り切れるまで見ていたディズニー映画『リトル・マーメイド』に登場する台詞であることに気付きます。

父ロンはオーウェンの好きなディズニーのキャラクターである、オウムのイアーゴのぬいぐるみを手に取りました。

そしてオーウィンに見つからないよう身を隠しながら、そのイアーゴになって父ロンは語りかけてみます。

「君でいるってどんな気持ち?」すると、父の呼びかけに言葉を返すオーウェン。

「ぼくはハッピーじゃない。友達がいないから」と、なんと、まるで魔法のようにオーウェンが言葉を返してきます。

オーウェンは7歳になっており、5年ぶりに耳にした彼の言葉に涙をこらえる父ロン。

ロンは妻のコーネリアとともにディズニー映画を通じ、オーウェンの言葉を取り戻すためのある作戦を開始します…。

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3.映画『ぼくと魔法の言葉たち』の感想と評価


© 2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.

映画を観る際に、本作のようなドキュメンタリー作品は敬遠される方も多いことでしょう。

一方でドキュメンタリー映画は外さないという映画ファンの方もいますよね。

あなたはどっち派ですか?

例えば前者のあなたは、映画を観るなら忙しくて辛い日々の現実を忘れさせてくれる方がいい、「夢のようなフィクションな物語に限る!」という考え方も理解はできます

そんなあなたは、ディズニーのアニメーション映画なら、観たことがあるかも知れませんね。

今回は「暗いドキュメンタリー映画を観たくない」、「自閉症とかムズカシイのはよく知らないし」など、初めてドキュメンタリー映画を見るのに最適な映画、『ぼくと魔法の言葉たち』をご紹介したいと思います。

さて、障がいのある人への活動家としても知られる女優の東ちづるは、本作の感想を次のように述べています。

「言葉を持たない少年の世界は、実は豊かだった。ディズニーアニメがそれを活き活きと伝えてくれている。「自閉症の人も、みんなが望むことを望んでいます」誰もが自分を大事にハッピーに生きたい。シンプルな当たり前のことです」

自閉症と一括り言ってしまうと意外なほど、彼らの個性(ユニークさ)を見失いがちです。

東ちづるの語った「みんなが望むことを望んでいます」とは、彼らも一般的な1人、普通の人だと言っていますね。

オーウェン・サスカインドの描く絵


© 2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.

本作のロジャー・ロス・ウィリアムズ監督は、本作の主人公オーウェンの人柄について、次のように述べています。

「オーウェンは実にユニークな人物ですが、中でも何に対してもオープンな人柄と実直さ、正直さは群を抜いています。彼の世の中の見方は特別です。なぜなら彼は、人間の行動を制約し、自発性を抑え込んでしまうような社会的な規範とは無縁だからです。神話と寓話の中に埋没した人生を生きることで、彼は世界を分析し、そうすることで人間のありように対して信じられないほど賢くて豊かな理解を得ることになったのです」

ロジャー監督はオーウェンのオープンな人柄と実直さ、正直さが人並み以上だと感じているようですね。

しかも、”神話と寓話”の分析力の豊かさという、秀でた個性も認めています。

ロジャー監督はオーウェンのような個性的な人は、世間や社会のメインストリームから外され、斜めに見られる傾向が世界にはあるとも指摘していたようです。

そのような“ものの見方”をされるオーウェンですが、一方で彼はどのような世界観を持った“ものの見方”をする人なのでしょう。

それについてロジャー監督は、このようにも語っています。

「オーウェンがディズニー・アニメーションの物語たちから得たのは、深くて複雑で、インスピレーションに富んだ、とっても有意義な“世界の見方”です。(中略)私にとって、『ぼくと魔法の言葉たち』の制作過程は、映画作家としてのボキャブラリーを広げ、オーウェンのユニークな世界の見方を映像と音に翻訳し、本当に特別な「個」というものをより良く理解するための手助けをすることだったのです。」

本作の監督である映像作家のロジャー自身に強い影響を与えたオーウェン。

そのインスピレーションの豊かさを導く彼の“世界の見方”は、斜めといった偏見的な“ものの見方”とどのように違うのでしょうか。

ロジャー監督がオーウェンの感覚に刺激された⁉︎


© 2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.

日々忙しく現実を忘れたくて映画を観るあなた。

普段あまりドキュメンタリー映画を観ないあなた。

そのようなあなたが、“世界の見方”を知りたくなったとすれば、本作『ぼくと魔法の言葉たち』は、とてもオススメな作品ですよ。

世界の見え方を変えてみませんか

まとめ


© 2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.

本作は2017年4月8日にシネスイッチ銀座ほかで公開されていた当時、NHKテレビ「あさイチ」や日テレ「news every.」でも紹介されたことを見た人もいるかも知れません。
(*11月17日現在、劇場での上映はありません、ご注意ください。)

公開時にかなりテレビで本作の映像やそれにまつわる自閉症についての取材も多く見ることができました。

いよいよ、DVDの発売が12月22日よりセールス&レンタル開始です!

また、どうしても本作を劇場でご覧になりたいあなたにも吉報があります。

2018年1月6日より、千葉県浦安にある劇場のシネマイクスピアリ(TEL:047-305-2525)にて公開予定。

また、京都市下京区にある劇場の京都シネマ(TEL:075-353-4723)では現在上映日の調整中です。

言葉を失った少年オーウェンが親子一緒になって、ディズニー・キャラクターたちとともに閉ざされた世界を押し広げていく、彼らの純粋な感性を観てみるのはいかがでしょう。

ぜひ、お見逃しなく!

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