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劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス|ネタバレ感想と考察評価。映画版に結集したウルトラ戦士が闇に支配された世界を救う|邦画特撮大全72

  • Writer :
  • 森谷秀

連載コラム「邦画特撮大全」第72章

今回の邦画特撮大全は『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』(2020)を紹介します。

本作『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』(2020)は、令和最初のウルトラマン『ウルトラマンタイガ』(2019)の劇場版。

当初は2020年3月6日公開の予定が上映延期となっていましたが、2020年8月7日(金)より満を持して全国公開中です。

【連載コラム】『邦画特撮大全』記事一覧はこちら

映画『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』の作品情報

(C)劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

【公開】
2020年(日本映画)

【監督】
市野龍一

【脚本】
林壮太郎、中野貴雄

【VFXスーパーバイザー】
尾上克郎

【出演】
井上祐貴、新山千春、諒太郎、吉永アユリ、七瀬公、平田雄也、小池亮介、濱田龍臣、石黒英雄、高橋健介、宇治清高、根岸拓哉

【声の出演】
寺島拓篤、日野聡、葉山翔太、内田雄馬、其原有沙、黒田崇矢、森川智之、石丸博也

【作品概要】
ウルトラマンタロウの息子・ウルトラマンタイガの活躍を描くTVシリーズ「ウルトラマンタイガ」の劇場版です。監督はTVシリーズでメイン監督を担当した市野龍一、脚本はシリーズ構成を担当した林壮太郎、中野貴雄の共同執筆。

出演は井上祐貴、諒太郎ら「ウルトラマンタイガ」TVシリーズのメインキャストが続投しています。さらに根岸拓哉、宇治清高をはじめとする、『ウルトラマンギンガ』以降の総勢7人のウルトラマン“ニュージェネレーションヒーロー”も集結しました。

映画『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』のあらすじとネタバレ

(C)劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

民間の警備組織E.G.I.S.(イージス)に所属する工藤ヒロユキは、ウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマの3人のウルトラマン、トライスクワッドをその身に宿しています。

タイガの父・ウルトラマンタロウは、宇宙遺跡ボルヘスで、かつての戦友であるウルトラマントレギアと対面します。

トレギアはこの地に封印されていた邪神魔獣グリムドを体内に取り込み、力の源としていました。

トレギアがタイガによって倒されたことで、それが外部へ解放されてしまいます。

ウルトラマンギンガたちが変身能力と引換にグリムドを封印しました。しかしそのグリムドが再復活し地球へと向かっているというのです。

ある時、ヒロユキたちE.G.I.S.は湊カツミという青年から警備を依頼されます。カツミの警護依頼も偽のものでカツミとその弟・湊イサミの正体はウルトラマンロッソとウルトラマンブル。

異星人に狙われているヒロユキと地球を守るため、ウルトラマンたちが駆けつけていたのでした。

しかし邪神魔獣グリムドは地球へ降臨してしまいます。ヒロユキと湊兄弟の3人はウルトラマンになりグリムドと戦いますが、異星人すら恐れるグリムドには全く歯が立ちません。

そこへウルトラマンタロウがやって来ます。タロウはウルトラダイナマイトでグリムドを倒そうとしますが、逆に取り込まれてしまいました。

闇に支配されたタロウは息子であるタイガを襲います。タイガ、ロッソ、ブルの3人でも伝説の戦士ウルトラマンタロウには歯が立ちません。

さらに復活したトレギアの人間態・霧崎も姿を現し……。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』ネタバレ・結末の記載がございます。『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C)劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

グリムドから放たれるバイブス波を追ってヒロユキはタロウを探しあてました。

そして礼堂ヒカル、ショウ、大空大地、クレナイガイ、朝倉リク、湊カツミ・イサミ、8人のウルトラマン、ニュージェネレーションヒーローもそこへ集結。

全員で闇に落ちたウルトラマンタロウ、復活したウルトラマントレギア、トレギアが召喚したヘルベロス、ギガデロスら5体の怪獣に挑みます。

ウルトラマンタイガとウルトラマンタロウ、親子2人の激突。一方、ニュージェネレーションヒーローたちもグリムドの力を経た怪獣たちに苦戦。

しかしニュージェネレーションヒーローたちは最終形態となり怪獣を粉砕し、タイガもウルトラダイナマイトを使い、父・タロウを正気に戻します。

そしてタイガたちニュージェネレーションヒーローは、再び姿を現したグリムドへと挑みます。

しかし、トレギアは自身の力をグリムドに吸収させて、グリムドを強大化させます。

強大化したグリムドによって世界は闇に呑まれます。タイガは父・タロウの提案を受けて、全てのニュージェネレーションヒーローの力を一体化し、ウルトラマンレイガへとパワーアップ。そしてグリムドを撃破します。

既にヒロユキの体を借りずとも実体化できるタイガたちトライスクワッドは、ヒロユキの体を離れ地球を後にしました。

映画『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』の感想と評価

(C)劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

新型コロナウイルス感染の影響で公開延期となっていた劇場版『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』。

TVシリーズではウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマのトライスクワッドと、3人を体に宿した青年・工藤ヒロユキの「絆」を軸に彼らの活躍が描かれていました。本作でも「絆」を軸にした物語が描かれます。

まずはヒロユキとウルトラマンタイガたちの絆です。父・ウルトラマンタロウが闇に呑み込まれ無理に笑うタイガを、ヒロユキは励まします。

一方、タイガたちもヒロユキの身を案じていました。既にヒロユキの体を借りずに実体化できるようになった3人は、ヒロユキの身に危険が及ばないよう自分たちだけで戦いに向かうと言い出しました。

しかしヒロユキは「3人よりも4人の方が強い」と答え、自分も戦いに向うのです。以上のやり取りにTVシリーズで強く結ばれた4人の絆が実感されます。

次にヒロユキが所属する警備組織E.G.I.S.の仲間たちの絆です。社長のカナはヒロユキに迫る危機を知り自ら異星人と戦いますし、先輩の宗谷ホマレはヒロユキを翻弄して来た霧崎(ウルトラマントレギア)に鉄拳を喰らわせます。

そしてヒロユキが闇に落ちたウルトラマンタロウを探しに向かう際には、E.G.I.S.全員笑顔で送り出し、彼の帰りを待つと言います。

ほかにもヒロユキと地球の危機に駆けつけるニュージェネレーションヒーローたちの絆、ウルトラマンタロウとタイガの親子の絆も描かれていました。

結集した8人のウルトラマン、邪神魔獣グリムドがもたらす闇の圧倒的な絶望感など、やはり劇場版ならではの迫力ある映像が堪能できる作品でした。

まとめ

(C)劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

「絆」をテーマに総勢8人のウルトラマンが激しい戦いを見せる映画『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』。

ニュージェネレーションヒーローたちの勇姿を、劇場にて大迫力の映像で目に刻みましょう。

映画『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』は、2020年8月7日(金)より全国公開中です。

次回の『邦画特撮大全』は…

(C)石森プロ・東映

次回の邦画特撮大全は東映の『がんばれいわ!!ロボコン』を紹介します。お楽しみに。

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