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Entry 2019/04/25
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イケメン俳優ベネディクト・サミュエルのインタビュー【映画『Pimped』が待ちきれない】FILMINK-vol.8

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  • FILMINK

FILMINK-vol.8「Benedict Samuel: Pumped for Pimped」

オーストラリアの映画サイト「FILMINK」が配信したコンテンツから「Cinemarche」が連携して海外の映画情報をお届けいたします。


©︎FILMINK

「FILMINK」から連載8弾としてピックアップしたのは、オーストラリアにて2019年3月に公開された映画『Pimped』出演のベネディクト・サミュエル

俳優ベネディクト・サミュエルの作品への取り組み方、これからの展望についてをダブ・コーニッツのインタビューでご紹介します。

【連載レビュー】『FILMINK:list』記事一覧はこちら

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世界で躍進するベネディクト・サミュエル

アメリカで躍進中のオーストラリア出身の俳優、ベネディクト・サミュエルは衝撃の心理スリラー、『Pimped』のために母国オーストラリアへ戻ってきました。

人気ドラマシリーズ「GOTHAM/ゴッサム」のジャービス・テッチ/マッドハッター役で知られるベネディクト。ファンには嬉しいことに、「ウォーキング・デッド」シリーズにも出演しています。

さらに喜ばしいことに、ベネディクトはまだまだオーストラリアでも映画に出演する意向があるそう。

デイビット・バーカー監督による映画『Pimped』に、ベネディクトは主演女優エラ・スコット・リンチよりも早い段階で出演が決定していました。

議論し合える作品

──映画『Pimped』と、あなたが作中で演じたルイスについてどのような印象を受けましたか?

ベネディクト・サミュエル(以下ベネディクト):彼は忌まわしい怪物のような男です。これは俳優としてやりがいがある、魅力的な部分なんですが、絶対に好感を抱けないキャラクターにするべく演じました。

私を惹きつけたのはエラが演じるキャラクターの強さと、彼女の戦いです。『Pimped』は観客に正しいことを選択させる映画です。デート映画には向いてませんね。


©︎FILMINK

──映画には2人の“エラ”がいますね。それは演技をする上でどのような挑戦でしたか?

ベネディクト:ありがたいことに、私はいつも莫大な量を学び、経験するプロジェクトに携わってきました。新たな発見を感じるたびに興奮します。この映画では今まで経験したことのない表現方法を取り入れているため、演技の幅が拡がった気がします。

エラは、常に注意を払い続けます。これは何の時間なのかという議論がもっと必要だったことは確かです。私の演じた役、ルイスは、どの時点で彼が戦っている女性が自分よりも強いかもしれないことに気がつくのか、いつ合点がいくのかなど。

観客にとって興味深いポイントは、「彼女は存在する」か「彼女は想像力の象徴なだけで存在はしない」か語り合えるところでしょう。

こういった議論は映画にとって本当に大切です。一番最悪なのは無関心。映画を見て「うん、クールだったね!」という感想の代わりに話し合ってもらえるのは素晴らしいことです。私たちは本作でそれを達成できたと考えています。

──本作では男性/女性の力関係について提起していますが、それは特に現在の映画業界で盛んに議論されていることでもあります。ですが、おそらく撮影中はそのことをご存じなかったと思いますが…

ベネディクト:そうですね、現代や最近の出来事が、それ以前に撮影された作品をどのように形作っているかというのはとても興味深いことです。表に出されなかっただけで、これらの問題が以前は無かったかというとそうではありません。

私たちは素晴らしい映画のジャンルに着手できたと思います。この映画はある対処すべき問題に立ち上がることを示しています。また、女性が素晴らしくパワフルであるということも。

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本作での役へのアプローチ


©︎FILMINK

──あなたのキャラクターの話に戻りますが、あなたがキャラクターに付け加えた彼の背景はありますか?

ベネディクト:正直にお話しすると、私はそのようなタイプの役者では無いんです。私は脚本のページに何が書かれているか、正直に誠実に考え、それをどうしたら面白くできるか、そういったことに興味があります。

もちろんキャラクターの背景は必要ですし助けになることもあります。ですが、この映画ではその出来事や物事が広がる時の瞬間と、どのような人々が左に、もしくは右に曲がるのかという事に集中したかったんです。

──あなたは本作がジャンル映画と仰っていますが、それは何を意味するのでしょうか?

ベネディクト:視聴者からの情報を抑えるためには、様々な選択をする必要があります。それは俳優として活動する時の一番面白い方法です。
この映画の設定を例に挙げますと、現実であれば主人公の彼女はすぐにその場から逃げ出すでしょう。ですが、それがジャンル映画にあるならば、彼女がどういう行動をとれば観客を満足させられるでしょう?この議論と、現実とは異なるレベルの考え方をし、本作に関わることはとても興味深かったです。

家族のこと


©︎FILMINK

──幼い頃から俳優を志していましたか?

ベネディクト:もちろんです。私の兄、ゼイヴィア・サミュエルも同じく俳優です。私は彼が学校でお芝居をしているのを見ていました。兄は帰宅するたびに、その日発見したことを話してくれるんです。それは本当に楽しそうで私をワクワクさせました。
よく言うジョークなんですが、兄が建築家を志していたら私もその背中を追っていたでしょう(笑)。

私は兄をとても尊敬しています。彼は知識とサポートを豊富に持っています。演劇界、映画界を一緒に旅しキャリアを積む一番の親友ですし、そうであることが本当に嬉しいです。

──ご両親は協力的でしたか?

ベネディクト:ええ、とても。両親は二人とも教師なんです。私たち兄弟が俳優人生を歩み始めた当初は、密かに心配していたと思いますが…。

私はアデレードで生まれ育ちました。それからシドニーへ移り、NIDA(オーストラリア国立演劇学院)で学び、アメリカに渡りました。

──アメリカへ移ったことについて伺っても良いですか?

ベネディクト:最も誇りに思っていることは、アメリカへ移ってからの最初の映画、ジェイク・ホフマン監督の『アズマ 息もできない恋』への出演です。アデレードからやってきた男が突然、イギー・ポップやレナ・リカール、クリステン・リッターと一緒にいて、ロールスロイスでニューヨークの街を走っている。
自分はとてもラッキーだと思いました。この映画のおかげでたくさんの機会を得ることができました。監督のジェイクとは良い友達になりましたし、心から感謝しています。

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大作とインディーズ映画の違い


映画『アズマ 息もできない恋』(2014)
©︎FILMINK

──初めての場所で、どうやってその役を得たのですか?

ベネディクト:マネージャーが電話をくれて、すぐに台本を送ってくれました。私は読んですぐに電話をかけ直し、「この役をやりたい、監督と話したい」って伝えたんです。マネージャーは「監督に電話をして、あなたと話したいか伺いますね」と答えました。

そして…、ジェイクは私に電話をくれたんです!私たちは映画について話し、彼は私の情熱を感じ取ってくれました。一週間以内に全ては現実味を帯びてきて、私はアメリカに向かう飛行機の中にいました。荷造りがめちゃくちゃ得意になりましたよ(笑)。

──あなたは大人気TVシリーズに参加しました。ですが、インディーズ映画である本作『Pimped』のためにオーストラリアに戻ってこられました。それは慎重な選択ですか?

ベネディクト:私は後悔しないよう、常に注意を払ってきたと思います。これまで多くを学ぶ環境にあり、素晴らしい人々と働くことができて大変幸運でした。

ある意味では、意図的に慎重になって、経歴を長続きさせたいと考えています。物事は皆変わって行きます。人々は異なる理由で異なることをしますし、私にはそれを操ることはできません。

私は常に今自分が何をして、どんな役を演じるのかに気を配りたいと思っていました。幸運にも良い仕事に関わっているだけで、もちろん良い仕事は素晴らしい物語に従っています。役者としてただ務めを果たしたいんです。物語とキャラクターのままに。

──インディーズ映画に関わることは、このように過激で刺激的な役の機会を得ることでもあるんですね

ベネディクト:大予算のTVシリーズや映画では、どのような役割であるのか、何を求められているのかをすぐに認識出来ます。一方、インディーズ映画の製作は大変難しいことですから、より情熱を持って取り組み続けています。

何をするべきか、何が望まれているのか正確に分かっていなくても、情熱さえ携えて飛び込めば、それは解消されて行くんです。

FILMINK【Benedict Samuel: Pumped for Pimped

英文記事/ Dov Kornits
翻訳/Moeka Kotaki
監修/Natsuko Yakumaru(Cinemarche)
英文記事所有/Dov Kornits(FilmInk)www.filmink.com.au

本記事はオーストラリアにある出版社「FILMINK」のサイト掲載された英文記事を、Cinemarcheが翻訳掲載の権利を契約し、再構成したものです。本記事の無断使用や転写は一切禁止です。

映画『Pimped』の作品情報

【製作】
2018年(オーストラリア映画)
オーストラリアでは2019年3月14日より公開
日本での上映は未定

【監督】
デイビット・バーカー

【脚本】
デイビット・バーカー、ルー・メンター

【キャスト】
エラ・スコット・リンチ、ベネディクト・サミュエル、ヘザー・ミッチェル、ルイス・フィッツ・ジェラルド、ロビン・ゴールドスワーシー

映画『Pimped』のあらすじ

サラはアイデンティティの問題を抱えおり、自身の中に潜む“怪物”と戦っていました。

ある日彼女は、知的でハンサムな男性、ルイス・ブレイクと出会います。

ルイスは、あるゲームの餌食としてサラを誘いますが…。

ベネディクト・サミュエルのプロフィール

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#benedictsamuel 👌

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ベネディクト・サミュエル(Benedict Samuel)は1988年4月15日生まれ、オーストラリア出身の俳優です。

身長は176cm。

3人兄弟の末っ子で、兄のゼイヴィア・サミュエルも俳優、姉のブリジット・サミュエルは舞台監督を務めています。

The National Institute of Dramatic Art (NIDA) を卒業後、数々の短編映画を書き、兄ゼイヴィアを主演に迎え、自らは監督をしていました。

俳優としても、オーストラリアのテレビドラマに出演を重ね、2014年に映画『アズマ 息もできない恋』の主役に抜擢されます。

「ウォーキング・デッド」や「GOTHAM/ゴッサム」など、人気ドラマシリーズにも出演し、知名度を上げました。

今後の活躍が楽しみな俳優です。

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