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Entry 2017/01/20
Update

映画『ペット』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

  • Writer :
  • yukimura

映画『ペット』作品情報

【公開】
2016年(アメリカ)

【原題】
The Secret Life of Pets

【監督】
クリフ・ルノー/ヤーロー・チーニー

【キャスト】
ルイ・C・K(マックス)、エリック・ストーンストリート(デューク)、ケヴィン・ハート(スノーボール)、スティーヴ・クーガン(オゾン)、エリ―・ケンパー(ケイティ)

映画『ペット』あらすじとネタバレ

マックスを探せ

ニューヨーク。マックスは、数年前にケイティに拾われた子犬です。ケイティのことが大好きで、毎朝、彼女が出掛けると寂しくてたまりません。近所のペット達と楽しく遊んでいても、早くケイティが帰ってこないか心待ちにしている毎日でした。

ある日、ケイティは大きな犬を連れて帰宅します。名前はデューク。今日からあなた達は兄弟だから仲良くしてねとケイティは言うのですが、彼女の愛を独り占めしているのは自分だけだと思っていたマックスは大ショック。

ケイティの留守中、散歩のアルバイト青年に連れられて外に出たマックスとデューク。険悪なムードの二匹はケンカを繰り広げ、たまたま通りがかった保健所の車に見つかり捕獲されてしまいます。

そこに一台のトラックが現れ、中からウサギが現れました。名前をスノーボールといい、愛くるしい見た目を違いとっても凶暴です。彼は、飼い主に捨てられたペットの集団のリーダーで、人間や人間に飼われているペットのことを恨んでいました。

マックス達は捨て犬の振りをして、地下にあるスノーボールのアジトへ案内されます。アジトは、人間に捨てられたペット達でいっぱいでした。スノーボールは、仲間になるには、大蛇に一噛みされる儀式を受けろとマックス達に迫ります。

マックスの向かいに住むポメラニアンのギジェットは、片思いしているマックスの姿が見えないのを心配し、探しに出掛けます。建物の屋上に行くと鳥小屋があり、鷹のタイベリアスと出会います。タイベリアスは孤独な男で、親友を欲していました。

マックス探しに協力したら親友になってあげると言うギジェットに、タイベリアスは喜んで飛び立ちます。タイベリアスが連れてきた野良猫は、マックス達の居場所を知っていました。仲間を募るため、ギジェットは足の悪い老犬ポップスを訪ねます。

ペット達の大活躍

ポップスは街のことなら何でも知っていました。ギジェットは、ネコのクロエ、パグのメル、ダックスフンドのバディ達と地下のアジトに辿り着きます。マックス達が逃げ出したと怒り狂うスノーボールを見て、一同は慌てて逃げ出します。

地下道を走り、海に放り出されたマックスとデューク。なんとかフェリーにしがみつきますが、行き先はニューヨークではなくブルックリンでした。空腹の二匹はソーセージ工場に忍び込み、ソーセージをお腹いっぱい食べて仲直りします。

デュークは、前の飼い主の家が近所にあると言います。幸せに暮らしていましたが、ある日迷子になってそのまま保健所へ連れていかれたのだと。二匹はその家を訪ねますが、すでに他人が住んでいました。そこにあの保健所の車が通りかかります。

再びデュークが捕獲されました。マックスは保健所の車の後を追います。そこへスノーボールと仲間達がやって来ました。仲間を助けようとするマックスの姿を見て協力しようと思ったスノーボール。彼らはバスに乗り込み、保健所の車に衝突します。

そこはブルックリン橋の上。トラックはそのまま橋に引っ掛かって落ちる寸前です。マックスはスノーボールを救出して橋に上がりますが、スノーボール達の仲間はその様子を見て誤解し、襲いかかってきます。そこにギジェット達も現れて大混乱に。

ギジェットはスノーボールの仲間達を次々と倒していきます。トラックの檻から出られないデュークを助けようとしたマックスは、そのまま車ごと海に転落。溺れかけた二匹の前に、檻の鍵をもったスノーボールが泳いできました。

無事に助かったペット達が家路につきます。通りかかった女の子が、スノーボールを抱き上げペットにすると言います。マックス達が家で待っていると、ケイティが帰宅し二匹を抱きしめます。「最高の1日だった」と思うマックスとデュークでした。

『ペット』の感想と評価

『怪盗グル―の月泥棒』(2010)や『ミニオンズ』(2015)など、ディズニーやピクサーとはまた違う「ぶっとび感」で勝負するイルミネーション・エンターテインメント。

飼い主を巡る愛情の三角関係(?)で敵対する飼い犬マックスとデュークが、ひょんなきっかけでニューヨークからブルックリンへ。愛する飼い主のもとへ戻るべく奮闘するという、大騒ぎの珍道中が繰り広げられます。

脇役キャラの個性が凄い。大型犬のデュークは単なるおっさんなのでは?とも思いましたが、野良猫としてしたたかに生きるオゾン、食いしん坊な女子猫クロエ、街の長老的貫録のポップス、孤独な鷹タイベリアスなど、『ズートピア』などと比べても、動物の人間臭さ描写が過激に思えました。

中でもウサギのスノーボール。大きな瞳にモフモフな姿は愛くるしさ満点。しかしその内面はギャングのよう。暴言を吐いて暴れ回る様子は、子どもが見るとちょっと怖いかも。でもそのギャップの激しさが、断トツの人気になっているようです。

そしてマックスに片思いしているギジェット。ハスキーヴォイスがセクシー可愛いポメラニアンの女子ですが、マックスの行方不明に最初に気づき、救助に向かうため率先して闘うのが彼女です。ラストは、その勇敢さでマックスのハートを射止めます。

魅力的な脇役達に比べると、活躍していそうで実はしていない主人公マックスがちょと残念。とはいえ、マックスの飼い主ケイティに対する愛情と忠誠心の深さは涙もの。ペットを飼っている人にとってはたまらない魅力でしょう。

ブラックユーモアではディズニーを超えるかも。ニューヨークとブルックリンの映像も大変美しく、いろんな意味で大人も十分に楽しめると感じました。

まとめ

『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントと、ユニバーサル・スタジオがタッグを組んだアニメーション作品。

劇中、いたるところでチラ見せされるミニオンズ。着ぐるみやフィギュアやステッカーなど、ディズニーランドの隠れミッキーよろしく、「ここにもいた!」と宝さがし的な面白さがあります。ミニオンズのファンでなくとも楽しめます。

世代を超えた音楽のチョイスもなかなか。テイラー・スウィフトの「Welcome To New York」で幕を開け、N-Tranceの「Stayin’Alive」やファレル・ウィリアムスの「Happy」、ピットブルの「Wild Wild Love」など、自然と体が動き出すナンバーが目白押し。

‘70年代音楽ファンなら、Queenの「You’re My Best Friend」がど真ん中。この曲は、サイモン・ペグ主演の『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)のエンディングでも効果的に使われていました。

また、マックスとデュークがソーセージ工場で友情を深めるシーンで流れる曲は、オリビア・ニュートン・ジョンとジョン・トラボルタのミュージカル映画『グリース』(1978)の「We Go Together」。こんな幅広い選曲が、映画の魅力を高めています。

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