あのヒーローもあの悪者もみんなレゴになって大集合!
『LEGO ムービー』のスタッフが手掛けた『レゴバットマン ザ・ムービー』をご紹介します。
CONTENTS
映画『レゴバットマン ザ・ムービー』の作品情報
【公開】
2017年(アメリカ)
【原題】
The LEGO Batman Movie
【監督】
クリス・マッケイ
【キャスト】
ウィル・アーネット、マイケル・セラ、レイフ・ファインズ、ロザリオ・ドーソン、ザック・ガリフィアナキス、ジェニー・スレイト、マライア・キャリー、ヘクター・エリゾンド、ビリー・ディー・ウィリアムス、ゾーイ・クラヴィッツ、コナン・オブライエン、リキ・リンドホーム、エディー・イザード、セス・グリーン、ジェマイン・クレメント、チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル、アダム・ディヴァイン
【作品概要】
デンマーク発祥のブロック玩具の「レゴ」を題材に描いた大ヒット3Dアニメ『LEGO ムービー』に携わったクリス・マッケイが監督を務めるアニメーション映画。
主役のバットマンを前作に引き続きウィル・アーネットが声優を務め、ジョーカーにザック・ガリフィアナキス、ロビンはマイケル・セラ、他にもレイフ・ファインズやロザリオ・ドーソンなど有名俳優が集結。
映画『レゴバットマン ザ・ムービー』のキャスト一覧
バットマン(ブルース・ウェイン) / ウィル・アーネット
1998年に映画『サウス・ボストン』でデビューし、翌年にはドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(第2シーズン第12話)に出演するなど俳優としてキャリアをスタートさせたウィル・アーネット。
彼の転機はおそらく『アイス・エイジ2』(2006)のハゲワシ役でしょう。この作品で声優に初挑戦して以降、多くのアニメ作品でその声が披露されることに。
『レミーのおいしいレストラン』(2007)や『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』(2008)、『モンスターVSエイリアン』(2009)、『怪盗グルーの月泥棒』(2010)と様々な作品に名を連ねます。
2014年には『LEGO ムービー』でバットマン役を演じ高評価を得たことで、本作でも『レゴバットマン ザ・ムービー』で主役の座を務めることになりました。
俺様気質でうぬぼれ屋という本来とは異なるバットマン像を今回もきっと面白おかしく演じてくれることは間違いありません!
ロビン(ディック・グレイソン) / マイケル・セラ
2000年の『オーロラの彼方へ』で子役としてスクリーンデビューを飾ったマイケル・セラ。
彼が一躍脚光を浴びるようになったのは、ジェイソン・ライトマン監督の『JUNO/ジュノ』(2007)でしょう。
この作品で主人公ジュノ(エレン・ペイジ)の赤ん坊の父親であるポーリーを演じ、シカゴ映画批評家協会賞で新人俳優賞に輝くことになります。
その後も『トランストリップ』(2013)などの話題作に出演しているマイケル・セラはどちらかというとコメディ寄りの作品が多い俳優さん。
声優としては3DCGアニメーション映画『ソーセージ・パーティー』(2016)のみではあるものの、周りが引くほど元気が有り余っているというロビン役を彼ほどのポテンシャルの持ち主なら問題なくこなせるでしょう!
アルフレッド / レイフ・ファインズ
1992年公開の『嵐が丘』で映画デビューを飾ったレイフ・ファインズ。
翌年にはスティーブン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』でSS将校アーモン・ゲートを演じ、そのえげつないほどの存在感で世界中を震撼させました。
この作品で英米両国のアカデミー助演男優賞にノミネートされ、見事英国アカデミー助演男優賞を獲得します。(アメリカでは受賞に至らず)
その後も『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)、『ことの終わり』(1999)、『ナイロビの蜂』(2005)、『愛を読むひと』(2008)といった話題作に次々と出演し演技派俳優としての地位を確かなものとしました。
そんなレイフ・ファインズが本作『レゴバットマン ザ・ムービー』のような類の映画に出る(しかも声優として?!)だけでかなり驚きは大きいですよね。
声優としては『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(2005)で一応の経験はあるよう。
彼が演じるアルフレッドバットマンのありとあらゆる世話をこなす執事ですが、レイフ・ファインズがどのような声の演技を見せてくれるのか楽しみですね!
バッドガール(バーバラ・ゴードン) / ロザリオ・ドーソン
ロザリオ・ドーソンは、10代の時に『KIDS/キッズ』(1995)で映画デビューを果たしました。
その後『メン・イン・ブラック2』(2002)や『25時』(2002)、『ニュースの天才』(2003)などの話題作に出演し知名度を高めます。
さらには、ロバート・ロドリゲス監督の『シン・シティ』(2005)での娼婦街の女王ゲイル役や、クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)でのアバナシー役で強烈なインパクトを残すことに。
そんなロザリオ・ドーソンは、2014年の『ティンカー・ベルと流れ星の伝説』というビデオアニメ映画から声優としても活動するようになってきているようですね。
翌年の『Justice League: Throne of Atlantis』(2015)でもワンダーウーマンを演じており、本作でもその経験が活かされることは間違いないでしょう。
今回はどんなバットガール像を見せてくれるのか非常に楽しみです!
ジョーカー / ザック・ガリフィアナキス
コメディアンとしてお著名な人物であるザック・ガリフィアナキスを日本でも一躍有名にしたのはトッド・フィリップス監督の『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)でしょう。
このシリーズ全3作品で彼が演じたアランのイメージが非常に強く残っていますよね。また同じ監督作『デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』(2010)も話題を呼び、コメディ作品には欠かせない存在となっています。
そんなザック・ガリフィアナキスが本作で演じているのは、バットマンの敵であるジョーカー。
バットマンに“最強の敵”と認められるために悪事を働いているような自意識過剰な男という通常のバットマンなら有り得ない設定ですが、ザック・ガリフィアナキスならとてつもなくぶっ飛んだジョーカーを見せてくれるに違いありません!
ハーレイ・クイン / ジェニー・スレイト
女優であり、コメディエンヌであり、声優でもあるというマルチな才能の持ち主ジェニー・スレイト。
長編アニメーション映画としては『ロラックスおじさんの秘密の種』(2012)や超話題作の『ズートピア』(2016)で声優として名を連ねています。
そんなジェニー・スレイトが今回演じるのは、ジョーカー大好きハーレイ・クイン。
コメディアン同士であるザック・ガリフィアナキスとの掛け合いに要注目ですね!
映画『レゴバットマン ザ・ムービー』の監督紹介
映画『レゴバットマン ザ・ムービー』の監督を務めるのはクリス・マッケイです。
クリス・マッケイは前作に当たる『LEGO ムービー』でも編集を手掛けており、2017年秋公開予定の『レゴニンジャゴー ザ・ムービー』でも製作総指揮に携わっていますね。
一見するとストップモーションでレゴを動かしているように見える映像なのですが…実は全編フルCGアニメーションなのだそう。
ちなみにストップモーションというのは、被写体を少しずつ動かしながら一コマずつ撮影していくという恐ろしく時間と手間の掛かる代物。
これを駆使したアニメーション作品は、例えば『ウォレスとグルミット』や『ピングー』あたりが有名でしょうか。
確かに『レゴバットマン ザ・ムービー』の映像を見る限り、この手法で撮影するには少し無理があるといった所ですね。
しかし、それでいてレゴ感(ブロックの質感といいましょうか…)はしっかりと表現されており、その辺りは制作を手掛けているアニマル・ロジック(VFX制作会社)の手腕によるところが大きいでしょう。
監督のクリス・マッケイは『LEGO ムービー』ですでにその巧みな編集手腕は示していますので、アニマル・ロジックの技術を駆使することで、ストーリー性やギャグのセンス、はたまたカメラアングルといった所で、どこまでのその力を発揮出来ているのか…非常に興味深いですね!
映画『レゴバットマン ザ・ムービー』のあらすじ
悪い連中からゴッサムシティを守っているバットマンはみんなの人気者。
しかし…その正体は超絶な“かまってちゃん”だという困ったヒーロー、それがバットマンなのです!
いつも家に帰るとひとりぼっちで寂しい日々を送っていたバットマンですが、ある日家に引くほど元気な新入りがやって来ます。
その新入りロビンははしゃぎまくってパンツ一丁になったりと大暴れ!
バットマンはいつものペースが乱され、困り果てていました。しかもそんな時に限って敵であるジョーカーが悪の軍団を目覚めさせてしまうという事態に見舞われます!
あの怪獣だとか、あの魔法使いだとか、とにかく世界中の悪い奴らが押し寄せて来たのです。
果たしてバットマンはロビンや仲間たちと力を合わせてこの危機を脱することが出来るのでしょうか…?!
映画『レゴバットマン ザ・ムービー』感想と評価
前作「LEGO ムービー」がとても楽しかったので、本作への期待値も高まりました。前回が完全に再現されたレゴ感とメタ的構造、そして最高の楽曲なら、本作はどうか…?
本作も全く同じで、レゴ感とメタギャグ、小ネタの数々、楽しい音楽。さらにはより激しいアクションシーン。
あまりの展開の早さに少々面食らいますが、バットマンとジョーカーのやり取りがなんともかわいくて、つい応援したくなりますね。あのウルウルおめめのジョーカーなんてここでしか見られません。
小ネタが多すぎて、詳しくはわかりませんでしたが、キングコング(映画公開中ですね!)やヴォルデモート、ジョーズにグレムリンにサウロン、エージェント・スミスまで。アメコミの知識があった方がより楽しめると思いますが、私のような弱者でも十分ハッピーな気持ちになりました。
きちんとバットマンの成長を描き、最後は写真の繋がりできれいに締める。(これは『SING/シング』もそうでしたね)あの電子レンジで温めるのをじっと見つめていた寂しき男が本当に救われてよかった。
最後の橋のくだらなさは笑ってしまいますが、レゴで遊んでいた頃を思い出し、なんだかノスタルジーな気持ちにもなりました。子どもって勝手にキャラクターの関係性を膨らませて、ああいうロジックで遊ぶんですよね。
名古屋にレゴランドが出来て、秋には『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』が公開予定と、これからもレゴは盛り上がりそうです。
こちらも待ち遠しい!秋公開『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』(2017)
まとめ
大ヒットした前作『LEGO ムービー』を受けて制作された『レゴバットマン ザ・ムービー』。フルCGの映像も素晴らしいですが、豪華な声優陣も揃い、かなり期待できる作品となっていますね。
一応子供向け映画(なのかな?)ではありますが、散りばめられたギャグは大人が見てもきっと笑えるはず!
注目の『レゴバットマン ザ・ムービー』は2017年4月1日(土)より公開開始です!ぜひ劇場でこの世界観を体感してみて下さい!