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Entry 2024/06/09
Update

【9話ネタバレ】怪獣8号|アニメ感想/解説/考察。立川基地襲撃!保科は9号に続く“知性持つ大怪獣”と対決

  • Writer :
  • 谷川裕美子

大量の翼竜系怪獣と“人語を解する”大怪獣が迫り来る第9話

怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んだことで「怪獣に変身する力」を身につけてしまった主人公の奮闘を描く、少年ジャンプ+の大人気ファンタジーアクション漫画をアニメ化した『怪獣8号』。

ド派手なアクションと笑いたっぷりのコミカルなドラマ展開から目が離せない本作。日比野カフカを福西勝也が演じるほか、瀬戸麻沙美、加藤渉らが声を担当しています。

穏やかな時間も束の間、本来は群れるはずのない大量の翼竜系怪獣が立川基地を襲撃。怪獣たちを束ねるのは、知性を持ち、人語を操る大怪獣でした。

戦いそのものを楽しんでいる様子大怪獣に狙いをつけられた保科は、果たして勝利することができるのでしょうか。

アニメ『怪獣8号』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
松元直也

【監督】
宮繁之、神谷友美

【シリーズ構成・脚本】
大河内一桜

【総作画監督・キャラクターデザイン】
西尾鉄也

【怪獣デザイン】
前田真宏

【音楽】
坂東祐大

【アニメーション制作】
Production I.G

【キャスト】
福西勝也、瀬戸麻沙美、加藤渉、ファイルーズあい、河西健吾、新祐樹、河本啓佑、武内駿輔、千本木彩花、玄田哲章、吉野裕行

【作品概要】
少年ジャンプ+の松元直也による大人気ファンタジーアクション漫画をテレビアニメ化。

多数の怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んでしまい怪獣8号に変身するようになった主人公・日比野カフカが、「日本防衛隊」へその能力を隠して入隊。仲間たちと共に怪獣討伐に奮闘する様を描きます。

監督は宮繁之と神谷友美、アニメーション制作はProduction I.Gが担当。主人公・カフカを福西勝也、カフカの幼なじみで防衛隊エリートの亜白ミナを瀬戸麻沙美、カフカとともに防衛隊員を目指す市川レノを加藤渉が演じます。

アニメ『怪獣8号』第9話のあらすじとネタバレ

人間に擬態し潜伏した怪獣9号の捜索が続く中、ミナが不在中の立川基地を、突如として翼竜系怪獣の群れが襲来。

屋上にいたカフカは、翼竜系怪獣らによって町中が襲撃される様を目の当たりにします。

また不在の第3部隊隊長・ミナに代わって戦闘の指揮をとることになった副隊長の保科は、怪獣たちの襲来理由が“明らかに”立川基地であることを察知していました。

翼竜系怪獣は単独行動しかとらないことを知っていたカフカ。彼らが群れで飛来したのは異常事態であることを保科に報告します。

保科の読みがカフカの専門知識という確証を得た中、翼竜系怪獣たちを束ねるリーダー格にあたる大怪獣が姿を現しました。

そして「人語を解し、知性を持つ」という前例のない特徴を持つ“新たな大怪獣”は、戦いを楽しむかのように、その場で一番強い防衛隊員である保科に狙いを定めます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『怪獣8号』第9話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『怪獣8号』第9話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

カフカは翼竜系怪獣の弱点が背中だと隊員たちに共有します。しかし連携をとる怪獣らを前に、隊員たちは背後をなかなか攻められません。

そこにキコルが猛スピードで迫り、圧倒的なパワーで正面から翼竜系怪獣をぶち抜きました。隊長・副隊長に次ぐ第3の戦力として認められた彼女は、新たな専用武器を与えられていました。

スキルを上げたレノも戦闘に加わり、キコルと息を合わせて次々に翼竜系怪獣を倒していきます。二人に刺激を受けたほかの隊員らも士気を高め、ともに戦います。

苦しい戦いの中、カフカは気づかれないよう部分的に怪獣に変身しながら仲間を助けます。

助けに入ったレノはカフカに向かい「正隊員になったのだから無茶をしないように」と気遣います。「隊のみんなを信じよう」というレノの言葉に、カフカはうなずきました。

ほかの隊も応援にかけつけ、次第に戦況は良くなっていきます。カフカは自身が所属する部隊を改めて誇らしく思いました。

一方、追い詰められた保科はとうとう本気を出し、的確に怪獣の体を切り刻んでいきます。怪物は体をすぐに再生しては、何度も保科に襲いかかりました。

保科は核を見つけて切りつけましたが、逆に怪物は超巨大化してしまいます。変身していないにも関わらず、異変を察知するカフカ。

変化を遂げた大怪獣は保科に向かって、恐ろしい咆哮を上げました。

アニメ『怪獣8号』第9話の感想と評価

カフカが晴れて防衛隊の正隊員に昇格し、穏やかな時間が訪れたのも束の間、新たな敵が空から出現大量の翼竜系怪獣が飛来し、基地を容赦なく襲撃します。

単独行動しかとらないはずの翼竜系怪獣を率いていたのは、人語を解すほどの知性を持つ大怪獣でした。大怪獣は戦いを楽しむかのように、一番能力の高い保科ひとりに狙いを定めて襲いかかります

これまで暗躍していた人型怪獣「怪獣9号」に続き、またもや知性を持ち人語を理解する大怪獣が出現。何かしらの異変が怪獣たちの間に起きているようです。カフカもまた変異種の一人であることを思うと、新たな怪獣たちにも何かドラマが隠されているのかもしれないと勘ぐりたくなります。

まじめに勉強を続けていたカフカは、「翼竜系怪獣が群れで行動している」という異常事態にいち早く気づき、彼らの背面が弱点であることを隊員に教えるというファインプレーを見せます。

コツコツと努力を続けるカフカは、保科や多くの隊員からの信頼を得るようになりました。この信頼の高さは、将来カフカを救う力となってくれるかもしれません

保科と大怪獣の激しい戦闘シーンに加え、新たな武器を手に圧倒的なパワーを見せつけるキコルの戦いぶりも大きな見どころです。彼女を追いかけるように、戦闘スキルを上げていくレノからも目が離せません

いつもカフカに対し「無茶をしないように」と気遣うレノの姿にもぐっときます。正義感の強いカフカは、いつでも怪獣8号に変身しかねません。防衛隊の前で変身してしまえば、カフカとわかっていても攻撃せざるを得なくなりますそんな悲劇をレノは避けるために必死なのです。

しかし、襲い来る怪獣たちは次々に進化を遂げ、戦闘は日々激しさを増していきます。カフカの悲劇は、目の前に迫っているように思えてなりません

保科が苦しい戦いを繰り広げている大怪獣は、核を攻撃されたのをきっかけに巨大化してしまいました。こんなに巨大な敵を相手に、果たして保科は勝つことができるのでしょうか。

そして、いち早く大怪獣の異変を察知したカフカは、保科を助けるために怪獣8号に変身してしまうのでしょうか。次回も彼らの戦いから目が離せません。

まとめ

第3部隊隊長・ミナが不在の間に、怪獣の群れが立川基地に襲来。副隊長・保科の指揮のもと防衛隊が迎え撃ちますが、高度な知性を持つ大怪獣と、彼が率いる大量の翼竜系怪獣を前に大苦戦を強いられます。

新たな怪獣たちを相手に繰り広げる激しい戦闘シーンが、見応えたっぷりの回となりました。

中型怪獣を得意とする戦士・保科は、恐ろしい規模で巨大化した大怪獣を前にどのような戦いを見せるのでしょうか。次回への期待が高まります。





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