真実vs奇術vs蹴撃
雌雄を決する三位一体(トリニティ)バトルミステリー
まさかの10連休が決まった2019年のゴールデンウィーク。「どこに行こうか」「何をしようか」と今から悩まれている方がほとんどでしょう。
その中には、「せっかくの連休だけど、遠出して疲れるのはちょっと…」「休みが多過ぎて、正直時間を持て余してしまう…」という方もたくさんいらっしゃるはずです。
そんな方にオススメしたいのが、ゴールデンウィークに先駆け、2019年4月12日に公開された映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』です。
大ヒットアニメシリーズ『名探偵コナン』の劇場版映画の第23作目にあたる本作ですが、子どもと大人、両方が楽しむことができる見どころが盛り沢山です。
本記事では、映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の見どころポイントをご紹介します。
CONTENTS
映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【原作】
青山剛昌
【監督】
永岡智佳
【脚本】
大倉崇裕
【音楽】
大野克夫
【キャスト】
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、山崎育三郎、河北麻友子
【作品概要】
子どもから大人まで、幅広い年齢層に愛されている大ヒットアニメシリーズ『名探偵コナン』の劇場版映画の第23作目。監督は劇場版シリーズ初の女性監督である永岡智佳。
シンガポールを舞台に、沈没した海賊船の中から発見された伝説の宝石「紺青の拳(フィスト)」を巡っての殺人事件と巨大な陰謀、そして「名探偵」江戸川コナン、「月下の奇術師」怪盗キッド、「蹴撃の貴公子」京極真の三つ巴のバトルが繰り広げられます。
主人公である江戸川コナン役の高山みなみをはじめ、テレビアニメでもお馴染みの声優陣が勢揃いする中、元・犯罪心理学者の謎めいた実業家レオン・ロー役をミュージカル俳優にして歌手の山崎育三郎が、レオンの秘書レイチェル・チェオング役をタレント・女優と幅広い分野で活躍するモデルの河北麻友子が務めています。
映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』のあらすじ
19世紀末に海賊船とともにシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア「紺青の拳(フィスト)」。シンガポール財界の大物ジョンハンがその宝石を発見した時期と重なるように、「マリーナベイ・サンズ」近郊にて殺人事件が発生します。
そしてその犯行現場には、コナンのライバルである怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていました。
その頃日本では、コナンがシンガポールへ行くことができないことを悩み、途方に暮れていました。
かつて、彼は「東の高校生探偵」工藤新一として様々な難事件を解決していましたが、謎多き犯罪組織「黒の組織」によって飲まされた毒薬の副作用で小学生程にまで体が縮んでしまい、現在は「江戸川コナン」として、幼馴染で恋人の毛利蘭とその父にして探偵の毛利小五郎が暮らす事務所で暮らしていました。
コナンは「400戦無敗」の空手家にして知人である京極真が出場する空手トーナメントを、蘭やその親友であり京極の恋人である鈴木園子らとともに観戦しに行く予定でしたが、「江戸川コナン」という人間は戸籍上には存在していないこと、体が縮む前の姿である「工藤新一」のパスポートは今の姿では使用できないことから、大会が開催されるシンガポールへの渡航を断念せざるを得なかったのです。
しかし夜道を一人帰る途中で、コナンはキッドの手によって拉致され、目覚めた時には、彼はシンガポールの空の下にいました。
キッドは「工藤新一」として渡航することで自身の身元を隠すために、そしてある事件の真相を探らせるために、コナンをシンガポールへと連れてきたのです。
彼に従わなければ日本に帰国できないコナンは秘密道具も奪われてしまい、地元の少年に変装することを強いられます。そして同じくシンガポールへと到着していた蘭たちには「アーサー・ヒライ」と名乗り、新一に扮するキッドや蘭たちと行動をともにするようになります。
コナンはハンデを背負いながらも、キッドが濡れ衣をきせられた殺人事件の真相、そしてその後も次々と起こる事件の真相を探ってゆきます。
映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の見どころポイント
シリーズ初の海外舞台はシンガポール
本作の舞台は、劇場版シリーズにおいて初の海外であるシンガポール。日本と同じく島国であり、急激な経済成長を遂げてきた主権都市国家です。
築き上げられてきた高層ビル群が立ち並ぶ街の光景は、世界トップクラスの美しい夜景が見られることでも非常に有名です。怪盗キッドが夜のシンガポールをカイトで飛行するシーンでは、既存のものとは異なるスタイリッシュな映像を通して、シンガポールの夜景の新たな一面を見ることができます。
そして、劇中においてコナンたちが泊まるのは、世界有数の高級リゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」。三棟の超高層ビルを連結する、客船のような形をした巨大空中庭園「サンズ・スカイパーク」は、シンガポールを一望できる観光名所として知られており、物語の結末、空中庭園は想像すらつかない驚きの姿を観客たちに見せてくれます。
シンガポールの美しい景色と、その景色を活用した驚きの展開。それは巨大なスクリーンで見ることで、より楽しむことができます。
三つ巴の対決と大迫力のバトルシーン
テレビアニメをはじめ、普段はライバルとして対峙するコナンとキッド。しかしキッドがシンガポールで起きた殺人事件の濡れ衣を着せられ、その真相を探ってほしいとコナンに依頼したことから、二人は共闘関係を結びます。
「名探偵」として。「大怪盗」として。自身の面子をかけて闘う二人の姿は、普段のテレビアニメとは見られない、劇場版映画ならではの貴重な姿です。
そして、本作がそれまでにも数本作られてきた「コナンVSキッド」図式の劇場版映画と大きく異なるのは、キッドが苦手意識を持つ因縁の相手であり、400戦無敗を誇る空手家の京極真が登場する点です。
原作者であり漫画家の青山剛昌氏いわく、「出る漫画を間違えてるくらい強い」京極の惚れ惚れしてしまう程見事な格闘アクションシーン、そして因縁の相手キッドとの白熱するバトルシーンは鳥肌必至です。
コナン、キッド、京極の三つ巴の対決を描く、大迫力のバトルシーン。それは子どもも大人も関係なく、誰もが血湧き肉躍る映像となっています。
新一(コナン)×蘭、京極×園子の恋のゆくえ
そして、キッド扮する新一と、その恋人である蘭の恋。そして蘭の親友である園子と、彼女のことを不器用ながら一途に想い続ける京極の恋のゆくえも見逃せません。
キッド扮する新一と蘭が「マリーナベイ・サンズ」屋上の「インフィニティ・プール」でシンガポールの夜景を眺めるシーンは、恋人がいる方であれば必ず憧れてしまうシチュエーションです。しかしその光景を、本物の工藤新一であるコナンが歯痒い思いで見つめます。
新一に変装しているキッドの方も、蘭の言葉に思わず照れてしまったりと満更でもない様子。二人はそのまま良い関係になってしまうのだろうかという不安もありつつも、本物の新一であるコナンと蘭の関係が今後どうなるのかが気になります。
一方、それまで良好な関係を築いてきた園子と京極の間にも、暗雲が訪れます。
劇中、「自身の拳が何のためにあるのか」「それを理解できない限り、自身の拳と力は周りの人間を危険に巻き込んでしまう」とその拳に迷いが生じたことで、京極は闘うことができなくなります。やがて、園子に心配をかけまいとそのことを隠そうとしたために、二人はすれ違い、喧嘩してしまいます。
京極は迷いを吹っ切り、自身の拳に何を見出すのでしょうか。そして仲違いしてしまった園子との関係も無事取り戻せるのでしょうか。
劇場版映画だからこそ描くことができる、二組のカップルの一途な恋のゆくえ。それは、大人であればある程、その心にトキメキをもたらしてくれます。
まとめ
シンガポールという美しい物語の舞台、三つ巴の対決と大迫力のバトルシーン、そして二組のカップルの一途な恋のゆくえ。
本記事では主に三つの見どころポイントをご紹介しましたが、映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』はそれだけでは全く語り尽くせない程の魅力に溢れています。
2019年のゴールデンウィーク。是非劇場に足を踏み入れて映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』をご鑑賞ください。