Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2018/12/10
Update

『ピッチパーフェクト3ラストステージ』ネタバレ感想。結末までのあらすじも

  • Writer :
  • もりのちこ

世界中を熱狂させた人気シリーズ『ピッチ・パーフェクト』が、3作目にしてついに最終章!

大学で結成されたアカペラグループ「バーデン・ベラーズ」のメンバーは、大学を卒業しそれぞれの道を歩んでいました。

そんな彼女たちに、ベラーズ再結成のチャンスが訪れます。

もう一度、輝いていた自分を取り戻したい。ベラーズのメンバーは一丸となってステージを目指します。

友情、家族、恋、夢、すべての思いを、パワフルな歌声にのせて。

超絶ハッピーなミュージカル・エンターテイメント映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』を紹介します。

映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』の作品情報

【公開】
2018年(アメリカ)

【原作】
ミッキー・ラプキン

【監督】
トリッシュ・シー

【音楽】
クリストファー・レナーツ

【キャスト】
アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ブリタニー・スノウ、アンナ・キャンプ、ハナ・メイ・リー、エスター・ディーン、アレクシス・ナップ、クリッシー・フィット、ケリー・ジェイクル、シェリー・リグナー、ルビー・ローズ、ジョン・リスゴー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス

【作品概要】
4億ドルを超える大ヒットを記録した人気シリーズ『ピッチ・パーフェクト』の最終章。

ベッカ役のアナ・ケンドリック、太っちょエイミー役のレベル・ウィルソン、エミリー役のおかげで歌手デビューも果たしたヘイリー・スタインフェルドら前作のメンバーが勢揃い。

監督のトリッシュ・シーは、プロのダンサーとして振付師の経験を持ち、ロックバンド「オーケー・ゴー」のミュージックビデオを制作。アカデミー賞で「ベスト・ショート・フォーム・ミュージック賞」を受賞するなど、音楽界でも活躍する監督です。

映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』のあらすじとネタバレ


(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS

フランスのとある沖合。趣味の悪そうな船が浮かんでいます。

その船の中からは、ベラーズの歌声が聞こえてきます。

大きな爆発音とともに現れた、太っちょエイミー。メンバーは、散り散りに海へと飛び込みます。

大学で結成されたアカペラグループ「バーデン・ベラーズ」は、これまでお互いの絆を育み、世界大会で優勝を果たし有終の美を飾ってきました。

そんなベラーズに何が起こっているのでしょうか。

大学を卒業した後、音楽プロデューサーになったベッカは、自分のやりたい音楽が出来ずにいました。

プロデュースを担当するバンドと曲のアレンジで喧嘩になり、衝動的に仕事を辞めてしまいます。

ベッカと同じ部屋に住むエイミーは働かず食べてばかり。他のメンバーも、どこかくすぶった生活を送っています。

そんなベラーズの元に大学の同窓会のお誘いがきます。

久しぶりにステージに立てると張り切って向かうベラーズメンバー。

しかし、そのパーティーでは後輩のアカペラグループが登場。ベラーズのステージはありませんでした。

盛大な拍手を受け輝いている後輩の姿に、ベラーズメンバーは自分たちももう一度ステージで輝きたいと再結成を決意します。

オーブリーの軍人である父のコネで、ベラーズはUSO(米軍慰問団)の海外ツアーに参加出来ることになりました。

さらにツアー中に人気DJ・キャレドに認められれば、彼のステージの前座としてパフォーマンスできると知り、テンションがあがるメンバーたち。

気合を入れて向かった最初の行き先は、スペインです。

ステージが組まれた基地では、今回のツアーに参加する他のバンドたちが待機していました。

実力をさぐりあうツアーメンバーたち。

ベラーズは得意の「リフオフ」で勝負を挑みます。テーマに沿ったヒット曲のフレーズを歌い繋いでいく音楽バトル「リフオフ」。

ガールズバンドの厚みのあるサウンドに、アカペラで立ち向かうも撃沈するベラーズ。

案内役の軍人に早くも恋に落ちるクロエ。父が会いに来てくれないと落ち込むオーブリー。反対に父から逃げていたエイミーの元に突然現れる父の存在。

ベラーズの周りは相変わらず問題事ばかりです。

いよいよツアーの幕開けです。それぞれの本領を発揮するバンドたち。気合をいれて登場したベラーズに会場も盛り上がります。

テンションもマックスになろうとした時、軍のサイレンが鳴り響きます。一気に冷めるステージ。運にまで見放されてしまいます。

しかしそんなトラブルでへこたれるベラーズではありません。挽回とばかりに、DJキャレドの宿泊する高級ホテルのパーティーに乗り込みます。

策略をめぐらせ、DJキャレドの部屋にどうにかたどり着くベラーズメンバー。

キャレドの姿はありませんでしたが、彼の音楽プロデューサー・テオに案内してもらうベッカ。テオはベッカの才能に興味を持っていました。

キャレドの機材を使って、彼の曲をアレンジしていくベッカ。ベッカが夢中でミキシング作業に没頭する後ろでは、ベラーズメンバーが巻き起こしたトラブルで、部屋が燃えています。

ツアーの最初から問題を起こしてばかりのベラーズ。落ち込むメンバーのもとに嬉しい知らせが届きます。妊娠で参加できなかったステイシーから、無事に赤ちゃんを出産したという報告です。

新しい命の誕生に勇気をもらったメンバーは、イタリア、ニース、フランスと続くツアーで、思いっきりステージを楽しみます。

大好きな仲間と一緒にステージで歌えることを、誰もが幸せに感じていました。

ツアーの最後のステージ、DJキャレドの前座はいったいどのチームに決まるのでしょうか?

以下、『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』ネタバレ・結末の記載がございます。『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS

明日はツアー最後のステージ、DJキャレドのライブです。

前座の発表にそわそわするベラーズメンバー。そんなメンバーの前に、大事な話があるから車に乗って欲しいと男が現れます。

自分たちが選ばれたと喜ぶメンバーは、何の疑いもなく車に乗り込みます。

一方、エイミーの前に突如現れた父・ファーガスは、娘にしつこく付きまといます。

エイミーは自分の父親が国際手配されている悪党だと知っています。警戒しながらも、優しく接してくる父に心を許し始めるエイミー。メンバーから離れ行動します。

そしてもう一人、メンバーから離れている人物がいました。ベッカです。

ベッカは、音楽プロデューサー・テオの紹介でDJキャレドに会っていました。

テオからベッカのミキシングによる曲を聞かされていたキャレドは、ベッカを自分の前座にと誘います。

ベラーズとしてではなく、ベッカひとりだけのオファーでした。

ベッカは家族のように思っているメンバーを差し置いて自分だけ受ける訳には行かないと断ります。

DJキャレドの前座はダメだったと報告に向かうベッカでしたが、ベラーズメンバーは誘拐された後でした。

誘拐犯は、エイミーの父親ファーガスです。母親がエイミーに残したお金を奪うために娘の前に現れたファーガスは、お金を渡さないとベラーズメンバーを殺すと脅してきます。

救出に向かうエイミーとベッカ。

船に潜り込んだ2人はベッカが皆と合流し、アカペラを歌って気をそらしている間に、エイミーが爆弾をしかけるという作戦にでます。

エイミーは、船の中の敵をバッタバッタ倒し進みます。実は格闘女子でした。みごと爆弾を仕込むエイミー。

物語は冒頭のシーンへ戻ります。

無事救出されたメンバーたちにエイミーは、ベッカがDJキャレドの前座に選ばれたころを報告します。

エイミーは知っていました。

自分だけ受ける訳にはいかないと断ったベッカに、ベラーズのメンバーは「真の家族は邪魔せず見守るものだ」と背中を押します。

今回のツアーを通してメンバーもそれぞれ次の目標がみつかっていました。人生の次の章へ進む時です。

ついに、ベッカが一人でステージに立ちます。

足元にはループ・ペダル。即興で自分の声をループさせていくベッカ。誰もが彼女の魅力にひかれていきます。

ステージも最高潮。ベッカはベラーズメンバーをステージに呼びます。これが彼女たちのラストステージです。曲は「freedom’90」

映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』の感想と評価


(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS

『ピッチ・パーフェクト』『ピッチ・パーフェクト2』、そして『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』と3作目にして最終章を迎えました。

彼女たちのパワフルな歌声は回を重ねるごとにパワーアップ。今作ではさらにアクションも加わり、ラストステージに相応しいストーリーとなっています。

アカペラの枠に収まらず、声と楽器の勝負、バンド演奏、そしてベッカがラストステージで披露したループ・ペダルの技術と、音楽の幅もぐんと広がりました。

人生に恋に悩み、仲間たちと笑い下ネタを言い、つまずいてもタダじゃ起きない、タフでポジティブな彼女たちの姿に元気をもらえます。

また、ベラーズのライバルとして登場したガールズバンドのカラミティ役・ルビー・ローズのかっこ良さに度肝を抜かれます。

ベラーズとの「リフオフ」対決では、レニー・クラヴィッツ「FLY AWAY」ザ・クランベリーズ「Zombie」アヴィーチー「Wake me up」を披露します。楽器を使ってはいけないリフオフ対決ですが、関係なく格好いい。

今回も名曲のつまった『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』

まずは、冒頭のブリトニー・シピアーズ「Toxic」からお楽しみ下さい。


まとめ


(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS

超絶ハッピーなミュージカル・エンターテイメント『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』を紹介しました。

彼女たちのパワフルなステージと最高の曲リストに、気分が上がること間違いなしです。

さらに今作で注目されているのが、DJキャレドが本人役で登場していることです。毎回豪華なアーティストを迎えヒット曲を出し続けている売れっ子音楽プロデューサー・DJキャレド。

彼自身もベラーズの歌や踊りの技術を、刺激的でインスピレーショナル、同時に面白いと絶賛。

ベラーズは永遠に不滅です?!

『ピーチ・パーフェクト』シリーズ最終章。まだ前作を見ていないという方、ぜひ彼女たちの成長を3部作通してお楽しみ下さい。


関連記事

ヒューマンドラマ映画

映画『あいあい傘』あらすじネタバレと感想。親子の絆を倉科カナ&立川談春の共演で描く

夫婦で歩くということは「あいあい傘」で歩くのと一緒。肩を寄せ合い、一歩一歩、歩いて行くのです。 25年前に姿を消した父を探しにやってきた娘は、新しい家族を築き幸せそうに暮らす父の姿を目の当たりにします …

ヒューマンドラマ映画

舘ひろし映画『終わった人』あらすじと評価感想!エキストラ募集も

俳優の舘ひろしと黒木瞳が2018年公開の映画『終わった人』でダブル主演すること発表されました! 昔からの知人ではあったものの意外なことに映画では初共演の顔合わせ。しかも夫婦役を務めることで話題になりそ …

ヒューマンドラマ映画

映画『ここは退屈迎えに来て』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

圧倒的共感を呼んだ山内マリコの傑作小説が、名監督&新世代豪華キャストにより待望の映画化! 夢とあこがれの青春時代とその後も続く人生を描いた『ここは退屈迎えてに来て』をご紹介します。 CONTENTS映 …

ヒューマンドラマ映画

映画『THE UPSIDE 最強のふたり』感想とレビュー評価。リメイクでも描かれたのは普遍性のある2人の絆

映画『THE UPSIDE/最強のふたり』は2019年12月20日(金)よりロードショー! 大富豪ながら体に大きなハンディキャップを負い心に傷を持つ男と、スラム街出身で完全に運に見放された男。そんな二 …

ヒューマンドラマ映画

映画『僕のワンダフルジャーニー』あらすじネタバレと感想。愛犬のみならず動物を愛する全ての人に捧ぐ

映画『僕のワンダフルジャーニー』の日本公開は2019年9月13日より劇場にて! 『僕のワンダフルジャーニー』は、世界中で大ヒットした『僕のワンダフル・ライフ』(2017)の続編です。 相棒のイーサンか …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学