Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2017/04/21
Update

ありがとうトニエルドマンあらすじとキャスト!映画試写会は?

  • Writer :
  • リョータ

世界中がこの父と娘の真実の愛の物語に涙し、笑った!

40以上もの賞に輝いた2016年ベスト1とも称される『ありがとう、トニ・エルドマン』をご紹介します。

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』の作品情報

【公開】
2016年(ドイツ・オーストリア合作)

【原題】
Toni Erdmann

【監督】
マーレン・アデ

【キャスト】
ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー、ミヒャエル・ビッテンボルン、トーマス・ピュッター、ハデビック・ミニス、ルーシー・ラッセル、イングリッド・ビス、ブラド・イバノフ、ビクトリア・コチアシュ

【作品概要】
ドイツで大ヒットを記録した、父と娘の交流をユーモアたっぷりに描いたヒューマンドラマ映画。

『恋愛社会学のススメ』のマーレン・アデが監督・脚本を務め、父親役にペーター・ジモニシェック、娘イネス役にザンドラ・ヒュラーを起用。

第69回カンヌ国際映画祭出品作品で国際批評家連盟賞を受賞。他にも第89回アカデミー賞外国語映画賞、第74回ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞ノミネートするなど様々な賞レースに名を連ねている。
 

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』のキャスト一覧


(C)Komplizen Film

ヴィンフリート(トニ・エルドマン) / ペーター・ジモニシェック

1946年8月6日生まれのオーストリア人俳優ペーター・ジモニシェックは、グラーツ音楽演劇芸術大学で演劇を学び、ミヒャエル・ハネケらの演出家と共に舞台役者として活躍していました。

1979年にはベルリンに映り、シャウビューネ演劇カンパニーに加入。80年代に入るとテレビドラマの世界にも進出し、『Das EineGluck und Das Andere、Herrenjahre』などに出演しています。

スクリーンデビューとなったのは、1989年のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督作『三人姉妹』

2000年前後には、アクションもののドラマ『ヘリコップ』シリーズで司令官役として出演し続け、人気を博しました。

2003年にはハンス・シュタインビッヒラー監督の『ヒランクル』に出演し、高評価を獲得。

そして本作『ありがとう、トニ・エルドマン』に至るという訳ですが、この作品ではヨーロッパ映画賞やオーストリア映画賞、国際シネフィル協会賞でそれぞれ主演男優賞を受賞しており、世界中でその高い演技力が絶賛されています。

イネスの父であるヴィンフリートは、娘に邪険に扱われると今度はトニ・エルドマンとして現れれるという奇妙な設定で、そのトニ・エルドマンのプロフィールは…

トニ・エルドマン
<職業>
ドイツ大使、コンサルティングと人生のコーチング
<容姿>
ダサいスーツ、変なカツラ、もっと変な入れ歯
<行動>
神出鬼没
<所持品>
ブーブークッション、手錠、チーズ・グレイター
(公式サイトより引用)

…という超謎の存在なんだとか!ヴィンフリートとトニ・エルドマンとど一体どのように演じ分けているのかが注目ポイントになるでしょう!

イネス / ザンドラ・ヒュラー

1978年4月30日生まれのドイツ人女優ザンドラ・ヒュラーも、ペーター・ジモニシェック同様舞台女優として活躍していました。

2006年頃まではドイツ国内やスイスなどを中心に数々の舞台に立ち続け、その功績を讃え、演劇雑誌『ホイテ』の最優秀若手女優賞を受賞

スクリーンデビュー(主演として)となったのはハンス=クリスティアン・シュミット監督の『レクイエム~ミカエラの肖像』(2006)で、第56回ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)やドイツ映画賞最優秀主演女優賞など、様々な賞レースを席巻することに。

2011年の『Uber uns das All』でも主演を務め、ドイツ映画批評家協会賞主演女優賞を受賞。さらには『Finsterworld』(2013)で、今度はドイツ映画賞助演女優賞を獲得するなど、ドイツ最高の女優としてその名を轟かせているザンドラ・ヒュラー 。

本作『ありがとう、トニ・エルドマン』でもヨーロッパ映画賞やトロント映画批評家協会賞、バイエルン映画賞で主演女優賞を受賞しており、その演技力の高さが世界中で賞賛されています。

今回はヴィンフリートの娘であるイネスを演じていますが、トニ・エルドマンとして登場する父との交流によって、少しずつ心が解きほぐされていく彼女の演技に要注目です!

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』のあらすじ


(C)Komplizen Film

ブカレストのコンサルタント会社で働くイネスには、悪ふざけが大好きな父がいました。

彼の名はヴィンフリート。イネスとは正反対の性格をしており、最近はあまり上手くいっていません。

たまに会ったとしても、イネスは仕事にかまけてばかりで、ヴィンフリートにとってはろくに話も出来ず、困り果てていました。

ある日、愛犬が亡くなってしまい、そのことをきっかけに娘が働くブカレストへ赴くことを決心したヴィンフリート。

突然現れた父に驚くイネスでしたが、ぎこちないながらも数日2人で過ごし、やがて父は大人しく帰っていきました。

ようやく父がいなくなりホッとしていたイネスでしたが、そんな彼女のもとに“トニ・エルドマン”と名乗る父が再び現れます。

彼女の行く先々に現れる父に苛立つイネスでしたが、激しく衝突すればするほど、2人の距離は縮まっていき…。

果たして父と娘の関係は一体どうなってしまうのでしょうか?!

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』公開はいつから?


(C)Komplizen Film

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』の劇場公開は、2017年6月24日(土)より始まります。

前売券はすでに発売中で、各劇場窓口の他にも「major」(https://www.major-j.com/cinema_information.php?id=M20170311006)でWEB購入も可能です。

前売券特典として、幸せを呼ぶ精霊〈クケリ〉ステッカー(3種類の内1枚)が付いてくるようですね!(※在庫がなくなり次第終了)

公開劇場数は極めて少なく…

東京

シネスイッチ銀座 6/24(土)~
新宿武蔵野館 6/24(土)~
 

北海道

ディノスシネマズ札幌劇場(公開日:近日)
 

愛知

伏見ミリオン座(公開日:近日)
 

大阪

シネ・リーブル梅田(公開日:近日)
シネマート心斎橋(公開日:近日)
 

京都

京都シネマ(公開日:近日)
 

兵庫

シネ・リーブル神戸(公開日:近日)
 

福岡

KBCシネマ(公開日:近日)

…以上のように、全国で9館のみの公開となっています。(2017年4月15日現在)

しかも、6月24日公開が決定しているのは東京のシネスイッチ銀座と新宿武蔵野館の2館だけというなんとも寂しい状況です…。

世界中で絶賛されている作品ではありますが、何せ馴染みのないドイツ・オーストリア映画というのが一番のネックなのでしょうか。

こういった作品がもう少し日の目を浴びる日が来て欲しいものですが、公開期間に関しても短く終わってしまいそうな気がしますね。

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』試写会はある?


(C)Komplizen Film

※映画『ありがとう、トニ・エルドマン』の試写会は現在の所予定されておりません。新たな発表があり次第、更新してまいります。

まとめ

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』がアメリカで公開された際に、あのジャック・ニコルソンがこの作品に惚れ込み、リメイクを熱望しているようです!

すでに俳優としては引退を表明していましたが、それを撤回してまで本作の父親役に意欲を燃やしているとのことで、そちらの方も非常に楽しみになってきましたね。

注目の映画『ありがとう、トニ・エルドマン』の劇場公開は2017年6月24日(土)より始まります!ぜひ劇場で父と娘の可笑しくも涙する感動の物語をご覧ください!

関連記事

ヒューマンドラマ映画

【犯罪小説集】あらすじネタバレ。映画『楽園』として綾野剛×佐藤浩市らキャスト共演

動機とは、時に些細な出来事から生まれるもの。 誰の心にも潜むもの。 これまで素晴らしい数々の賞を受賞してきた人気小説家・吉田修一の短編集『犯罪小説集』が、綾野剛、杉咲花、佐藤浩市など豪華キャストで実写 …

ヒューマンドラマ映画

映画『それだけが、僕の世界』あらすじと感想レビュー。パク・ジョンミンら俳優陣の演技力は必見!

イ・ビョンホン主演『それだけが、僕の世界』が、12月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー。 伝説的スターであるイ・ビョンホン、超大型の若手俳優パク・ジョンミン、ベテラン女 …

ヒューマンドラマ映画

映画『卒業』あらすじネタバレと感想。略奪愛のラストシーンに隠れている数々“ズレの違和感”こそが名作の見どころ

アメリカン・ニューシネマを代表する秀作の一本 映画史に残る伝説的なラストの“略奪愛”シーンで語り継がれたラブストーリー『卒業』。 作家チャールズ・ウェッブの同名小説大学を原作として、卒業したある一人の …

ヒューマンドラマ映画

【ネタバレ】アウシュヴィッツの生還者|結末あらすじ感想評価。実話実録にベン・フォスター演じた‟ボクサーとして生き延びた男”

アウシュヴィッツ生還者の息子が父の半生について描いた衝撃の実話を映画化 映画『アウシュヴィッツの生還者』では、アウシュヴィッツから生還したハリーがアメリカに渡り、ボクサーとして活躍する一方で、生き別れ …

ヒューマンドラマ映画

映画『イージーライダー』ネタバレラスト感想と結末あらすじの解説。理不尽な最後の意味とその裏にある“現実のアメリカ”を若者の死で描く

1960年代のロードムービーの全ては、映画『イージー★ライダー』の中にあった 公開当時からおよそ50年の時を経た今もなお、映画ファンを魅了しつづける『イージー★ライダー』。 2人の若者が、ロサンゼルス …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学