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Entry 2018/10/16
Update

映画【音タコのネタバレ感想】主題歌にも注目!『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』

  • Writer :
  • もりのちこ

中間感情・中間表情で生きているタコの皆さん、テンション上げて生きましょう!

三木聡ワールド炸裂、爆音!爆上げ!ハイテンション・ロック・コメディがいよいよ公開となりました。

驚異の歌声を持つロックスター「シン」と、超小声ストリートミュージシャン「ふうか」が、出会ったとき奇跡のロックが鳴り響く!えっ?ラブストーリーなの?!

とにかく曲を聞いて欲しい!グループ魂のメインボーカル・破壊こと阿部サダヲのクセになる歌声と、吉岡里帆の歌声初披露、絶叫歌姫に注目です。

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の作品情報


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【監督】
三木聡

【キャスト】
阿部サダヲ、吉岡里帆、千葉雄大、麻生久美子、小峠英二、片山友希、中村優子、池津祥子、森下能幸、岩松了、ふせえり、田中哲司、松尾スズキ、PABLO、KenKen、SATOKO、富澤タク、KATARUNABO、清水麻八子、マーガレット廣井、Katzuya 、Shimizu、Kenzoooooo

【作品概要】
「ダウンタウンのごっつええ感じ」「タモリ倶楽部」などのTVバラエティを数々手掛け、映画「転々」「図鑑に載ってない虫」、テレビドラマ「時効警察」など、コメディ色が強い話題作を世に送り出している三木聡監督の、約5年ぶりとなる新作映画。

コメディの王様・阿部サダヲと、正統派清純女優・吉岡里帆が初共演のハイテンション・ロック・コメディ。

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の主題歌について


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

主題歌「人類滅亡の歓び」

作詞を手掛けたのは、いしわたり淳治。ロックバンド「SUPERCAR」のメンバー。現在は音楽プロデューサーとして、チャットモンチー、9mmParabellim Bullet、ねごと、GLIM SPANKYなどを手掛け、作詞家としても活躍中です。

作曲を手掛けたのは、ロックバンド「L’Arc~en~Ciel」のカリスマボーカル・HYDE。2008年にはロックユニット「VAMPS」の活動後、2017年活動休止となるが、現在はソロ活動を展開中です。

演奏するバンド名は「SIN+EX MACHiNA」。

メンバーは、ボーカル/SIN(阿部サダヲ) ロックバンド「グループ魂」メインボーカル・破壊としても活動中。グループ魂は、宮藤官九郎、皆川猿時、三宅弘城など個性派揃いのコミックロックバンド。コントと笑いのMCを織り交ぜたライブは、数々のフェスでも大人気。

ギター/PABLO ラウドロックバンド「Pay money To my Pain」のギタリスト。バンド休止後は、プロデュースやライブサポート、楽曲提供など幅広く活躍中です。

ベース/KenKen LIFE IS GROOVE、RIZE、Dragon Ashなど多数のバンドで活躍しているベーシスト。また、映画やCMなど俳優としても話題作に続々と出演しています。

ドラム/SATOKO ロックバンド「FUZZY CONTROL」のメンバー。また、DRAMS COME TURE、稲葉浩志、スガシカオなど多数のライブサポートドラマーとしても活躍中。さらに、画家として個展も開催するほどの才女。

名だたるメンバーで構成された「SIN+EX MACHiNA」。曲の美しさと演奏のすごさはもちろん、マリリン・マンソンを思わせるビジュアルとパフォーマンス、そしてステージセッティングまでカッコイイです。

阿部サダヲらしい全力演技と全力ボーカルで、スリッパを投げなくても、テンション上がるステージに陶酔すること間違いなし!
 

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』のあらすじとネタバレ


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

「SINが復活するって!」と工事現場の作業を投げ出してライブ会場に向かうほど、誰もが彼の声を待っていました。

ファンの呼ぶ声に最高のパフォーマンスで答えるシン。

♪人類が滅びる夜に 絶頂と歓喜の雨 愛という名のゴミよYeah Yeah 

人類滅亡の歓びが最高潮に達する時、シンは大量の血を吐き出し倒れてしまします。

シンの驚異の歌声は、声帯ドーピングという方法で作られた声だったのです。ドーピングのやりすぎで、喉の筋肉が裂けはじめ、このままでは声すら失ってしまう状況のシン。

一方その頃、夜の街ではストリートミュージシャン「ふうか」が歌っていました。

「私、超能力が使えるんですよね。そんな、超能力のうた。❛夏風邪が治らなくて❛聞いてください。」

♪夏風邪が治らなくてー  風邪が治ったら 掃除しなくちゃ 作詞/作曲 安倍勇磨(nver young beach)

歌いだしたその声は、超小声。集まっていた観客は、聞こえねーし、と帰ってしまいます。

雨の中、ピザ屋のバイクで逃げだしたシンと、バンドを追い出されたふうか、二人が衝突事故で出会います。倒れたシンをドクターの元に連れていくふうか。いったい彼は何者なのか?

ひょんなことから距離が縮まっていく二人。シンはふうかに大きな声を出させるために、纏わりつきます。

感情を表に出さず、なんだかんだ言い訳をつけて動かないふうかに、シンは「やらない理由を見つけてんじゃねーよ!」と叱咤し続けます。

シンはふうかに、幼い頃の自分の姿と、悲劇で声を失くした妹のことを重ねていたのでした。

シンは声帯ドーピングが世間にばれ、ツアーをすっぽかし、関係者から追われることに。さらに、マネージャーの策略で、口パク疑惑まで浮上。最後の声を振り絞り、レコーディングを終えたシンは、自ら姿を消します。

最後に、自分の素の声を覚えていてほしい。シンはふうかに歌いますが…。

♪アベマリア

以下、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』ネタバレ・結末の記載がございます。『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
シンとふうかは、追手から逃れ、シンの声帯手術のために、対馬から釜山に向かいます。そこは、ふうかが小さい頃育った花火工場の村でした。

シンの手術がせまる中、シンはふうかに自分の変わりに歌ってほしいと伝えます。

幼い頃、ヒステリックな母親に音楽を聞くことも歌うことも許されなかった日々。母親が男を刺した現場に居合わせ、ショックで声を失った妹。歌うことが自分の救いだった。今声を失うかもしれない状況で、ふうかに出会い、彼女の心からの大声を聞きたい。それが、シンの願いでした。

しかし、その場所も追手にみつかり、逃げるために派手にぶちかました花火のせいで、シンは韓国警察に捕まってしまいます。

シンが捕まった車を追うふうかは、初めて腹の底から彼の名前を叫びます。血を吐きながらも、ふうかに思いを伝えたいシンは、パトカーの窓から身を乗り出し、ふうかにキスをするのでした。走り続ける車と走り続けるふうか、それはそれは長いキスシーン。

シンは釜山の刑務所で、声をひそめて暮らす日々。一方その頃、日本では「絶叫の歌姫」がブレイクしていました。ふうかです。

ふうかは、釜山にいるシンに歌声が届くよう、対馬ライブを開催します。風吹かないかな?ホフディランさながら、シンからもらったギター1本を持って、ステージに向かいます。

「音量上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」シンからの言葉を繰り返すふうか。

ステージの上で絶叫!「テンション上げろーーー!!」

♪体の芯からまだ燃えているんだ 作詞/作曲 あいみょん

ふうかの歌声は釜山のシンに届いたのか?刑務所で突然走り出すシン。刑務所の庭の台に立つと、ステージに立っている自分の姿が。と、同時に銃声が鳴り響きます。

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の感想と評価


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

声帯ドーピングで驚異の歌声を持つロックスターと、超小声ストリートミュージシャンという今までにない組合せが面白い。

また、三木組お馴染みの、ふせえり、松尾スズキ、麻生久美子、田中哲司のクセが強い演技と、それに負けず劣らず、クセ者役がハマり役?千葉雄大のぶっ飛び感が新鮮です。

三木監督ならではの、ゆるーい笑いがぎっしり詰まった作品で、阿部サダヲと吉岡里帆のテンポの良いセリフ回しもみどころです。


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

まとめ


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

こんな、ハイテンション・爽快ムービーを待っていた。ボケにボケにボケ。観る人がツッコんでください。

阿部サダヲの真面目にやればやるほど面白い?!演技と、笑いの小ネタの多さに、ツッコみまくりの107分!

観ない理由が見つからない!テンション上げてご覧ください。

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