映画『純平、考え直せ』は9月22日(土)より、新宿シネマカリテ、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。
直木賞作家・奥田英朗の人気小説がまさかの実写化!
主演は『ちはやふる』、『帝一の國』などで知られる若手俳優、野村周平、ヒロインにグラビアも女優もこなす柳ゆり菜。任侠の世界に身を置く若者とOLという出会うはずのない二人の出会いから、青春物語が始まります。
CONTENTS
映画『純平、考え直せ』の作品情報
【公開】
2018年9月22日(日本映画)
【原作】
奥田英朗『純平、考え直せ』(光文社文庫刊)
【脚本】
角田ルミ、木村暉、吉川菜美
【監督】
森岡利行
【キャスト】
野村周平、柳ゆり菜、毎熊克哉、岡山天音、佐野岳、戸塚純貴、佐藤祐基、藤原季節、日向寺雅人、森田涼花、木下愛華、やしろ優、下條アトム、二階堂智、片岡礼子
【作品概要】
直木賞作家・奥田英朗の人気小説『純平、考え直せ』を実写化。『子猫の涙』『女の子ものがたり』『上京ものがたり』の演出を務めた森岡利行監督。
任侠の世界に身をおく若者と退屈を持て余すOLの偶然の出会いを昭和のロマンの様に描きながら、SNSという現代のモチーフが絡んでゆく青春映画です。
森岡利行監督のプロフィール
1960年大阪生まれの森岡監督は、もともと俳優でした。
俳優として経験を積んだ後、1993年に劇団STRAYDOGを結成。1995年には石橋凌主演の『新・悲しきヒットマン』で脚本家としてデビューを果たします。
2000年に『REQUIEM of DARKNESS(クラヤミノレクイエム)』で監督デビュー。
2004年に映画化企画『路地裏の優しい猫』が第3回日本映画エンジェル大賞を受賞し、その企画が2008年に『子猫の涙』(武田真治、広末涼子主演)として映画化された際に、監督を務めました。
この『子猫の涙』は第20回東京国際映画祭「日本映画 ある視点」部門で特別賞を受賞。
その後も藤原紀香主演のNHK連続ドラマ『ツレがうつになりまして。』(2009)などでは脚本を手掛け、映画監督としては深津絵里主演の『女の子ものがたり』(2009)、北乃きい主演の『上京ものがたり』(2013)の演出を務めます。
舞台の世界では新国立劇場/紀伊國屋ホールで上演された『海街diary』(2017)などの演出も。実に幅広い活躍ですね。
参考映像:『女の子ものがたり』
日本シナリオ作家協会と日本映画監督協会の会員であり、文教大学情報学部広報学科講師も務めています。
また、森岡監督のご親族はボクシングに縁があり、メキシコシティオリンピックボクシング競技バンタム級銅メダリストの森岡栄治は叔父で、現森岡ボクシングジム会長の森岡和則は従兄弟にあたります。
現在でも劇団STRAYDOGの舞台演出を精力的に行っている森岡監督。
舞台、映画監督、脚本と様々な媒体で作品を作ってきた監督が作る任侠青春モノ…きっと一筋縄ではいかない作品になるはずです。
映画『純平、考え直せ』の主なキャスト
野村周平のプロフィール
1993年、兵庫県神戸市生まれ。
母親が中国人と日本人のハーフであるためクウォーターであり、映画のイベントで海外に行った際、流暢な日本語で話す姿も見られます。
芸能界デビューの前は、スノーボード選手として多くの大会で賞を獲得。BMXやスケートボードも乗りこなす「ストリート」なイメージの強い役者さんです。
2009年にアミューズ全国オーディション2009「THE PUSH!マン~あなたのまわりのイケてる子募集~」にてグランプリを受賞。応募者31514名の頂点に輝き、アミューズに所属します。
2012年、NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で主人公の夫・信郎に信頼される青年役を演じて注目を浴びます。
以降、映画では『日々ロック』(2014)、『ビリギャル』(2015)、『愛を積むひと』(2015)、『ライチ☆光クラブ』(2016)『ちはやふる』シリーズ(2016-2018)『サクラダリセット前篇/後篇』(2017)、『帝一の國』(2017)、『ラブ×ドック』(2018)など。
テレビドラマでは『35歳の高校生』(2013/NTV)、『若者たち2014』(2014/CX)、『恋仲』(2015/CX)、『フラジャイル』(2016/CX)、『好きな人がいること』(2016/CX)、『電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-』(2018/TX)など様々な作品にひっぱりだことなり、若手俳優のなかでは抜きんでた存在になっていきます。
参考映像:『ちはやふる-結び-』
朴訥とした雰囲気や顔立ちから、律儀で真面目な役の印象が強いですが、バラエティや映画のイベントの彼の印象は、「自分らしさを貫く漢(おとこ)」。
共演女優とのツーショットをSNSにアップして炎上しようが、タトゥー批判に反論して叩かれようが、「俺はこのスタイルでいく」という姿勢を徹底して貫いています。
なにかストレートに言えばすぐに批判されるこのご時世では、むしろ彼のスタイルは潔ささえ感じます。
しかし、自分の発した言葉を薄っぺらくは決してしない演技力。これだけの映画作品に呼ばれているわけですから、その実力を多くの人から認められているということです。
野村周平が年を重ねた名優になったとき、ご本人は「あのころはとがってたな」と言っているのか、それとも「まだまだ言わせてもらうよ」なんて言っているのか。
五年後、十年後の姿を見てみたいな、と思わせてくれる役者さんです。
柳ゆり菜のプロフィール
グラビアアイドル・女優として活躍する柳ゆり菜は、1994年大阪府大阪市住之江区生まれ。姉の柳いろはもグラビアアイドルとして活動しています。
2013年にエヴァグリーン・エンタテイメント初のオーディション「smart Boys&Girlfriendオーディション」にて特別賞を受賞。
デビューから3か月後には青年誌の「ヤングマガジン」にて表紙と巻頭グラビアを飾ります。
そして、その波に乗って大注目を集めるきっかけとなったのが、2014年のNHK朝ドラ『マッサン』です。
この作品の23話で、赤玉ポートワインポスターをモデルにした「太陽のワイン」の半裸モデルを演じ、大きな話題になります。
『週刊プレイボーイ』が2015年に初めて調査した「グラビアアイドル表紙登場回数ランキング」(主要20誌が対象)で、13回登場と、2015年上半期の1位となり、”初代グラビアクイーン”の座を射止めます。
女優としても活躍の場を広げ、映画『うわこい』(2014)で主演。
参考映像:『うわこい』(2014)
以降も『呪怨-ザ・ファイナル』(2015)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(2017)、『ここは退屈迎えに来て』(2018)などの映画作品に出演。
テレビドラマでは『ある日、アヒルバス』(2015/NHK BSプレミアム)、『きみはペット』(2016/CX)、『名刺ゲーム』(2017/WOWOW)、『アイアングランマ2』(2018/ NHK BSプレミアム)に出演しています。
柳ゆり菜の魅力はもちろんその健康的なボディではありますが、やはり昭和・大正の香り漂う華やかな顔立ちに注目です。
NHKの朝ドラ「マッサン」の「太陽ワイン」ポスターのモデルに選ばれたのがなによりの証拠。
ああいう昔のポスターって、今っぽい顔立ちの方がやると一気に嘘くさくなり安っぽい感じになってしまうのですが、柳さんの大正ロマン的な華のある出で立ちが、あのワインのレトロなポスターの中の女性を違和感なく演じています。
個人的には仲居の若女将の役などに挑戦していただきたいなと思います。
映画『純平、考え直せ』のあらすじ
新宿・歌舞伎町のチンピラ、坂本純平(野村周平)は、「一人前の男」になることを夢見ていましたが、現実は組の雑用仕事に追われる毎日。
そんなある日、彼は対立する組の幹部の命を獲ってくる、いわゆる「鉄砲玉」の役目を任されることになります。
「これで一人前の男になれる」と思った純平。しかし、OLの加奈(柳ゆり菜)と偶然出会ったことで、その運命は狂い始めます。
加奈と一夜を共にした純平は、「鉄砲玉」になることを彼女に話してしまいます。
退屈を持て余していた加奈は、純平のまっすぐな情熱に呆れながらもなぜか離れることができず、決行までの三日間、純平と行動を共にすることになります。
ふたりが惹かれあうにつれて「鉄砲玉なんかやめて、一緒に逃げようか」と言うようになる加奈でしたが、純平の決意は変わりません。
そこで加奈がSNSに相談すると、忠告や冷やかし、応援メッセージなど様々な声が…。
ネット住人たちと加奈は交流するようになり、そのことが純平の決意を揺るがし始めます。
しかし、鉄砲玉決行の日が無情にも迫ってきて……。
映画『純平、考え直せ』の感想と評価
この作品の見どころは、まず日本映画の伝統芸ともいえる「任侠モノ」に現代を象徴するツール「SNS」がキーアイテムとして登場するという風変わりな設定です。
主人公に惹かれる女性、加奈は純平に鉄砲玉(暗殺役。その場で報復される可能性があるので基本的に生きて帰れない特攻隊的な役割のこと)をやってほしくないがゆえに、誰にも言えない秘密をSNSにつぶやきます。
鉄砲玉なんて今どきあるのか、という事件をSNSという「イマドキ」なツールを使って拡散していく。
そのアンバランスな設定によって、任侠物語がどう展開していくのか、ふたりの関係はどうなっていくのか。その面白さに注目していただきたいですね。
また、この作品には主役の野村周平と柳ゆり菜以外にも注目の若手俳優が多数出演しています。
初主演作『ケンとカズ』(2016)で第71回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞、第31回高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞、主な映画代表作は(2018)、『万引き家族』(2018)、『空飛ぶタイヤ』(2018)と、近年にわかに注目を集めている毎熊克哉。
個性的かつやさし気なルックスで一度見たら忘れないインパクトの持ち主で、演技面でも2017年公開映画『ポエトリーエンジェル』での演技が評価され、第32回高崎映画祭 最優秀新進男優賞を受賞している岡山天音。
2011年第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、その端正な顔立ちと運動神経の良さで、スポーツ系のテレビ番組や舞台に多く出演している佐野岳。
彼ら若手の注目株が、脇を固めているので、そこの演技合戦もしっかりと見ていただきたいのです。
特に毎熊克哉に関しては、まだ31歳ながら、昭和の任侠映画から出てきたような凄みの効いた雰囲気をまとっており、本作にぴったりです。名前は本当にここ最近ちらほら聞くようになってきた俳優さんなので、今のうちにチェックしておくと良いでしょう。
まとめ
これからが楽しみな若手俳優たちがたくさん出演している本作は今後の彼らの作品を追いかけるためにも、ぜひとも見ておきたい一作です。
また、任侠映画はあまり見たことない、正直苦手…という方でも、本作はSNSという身近なツールがカギとなる青春映画という面も持っているので、抵抗なく観られます。カップルで観にいくのも良いでしょう。
映画『純平、考え直せ』は9月22日(土)より、新宿シネマカリテ、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。
本作を上映する劇場情報
【北海道地区】
北海道 ディノスシネマズ札幌劇場 上映終了
【東北地区】
青森 フォーラム八戸 10/26
岩手 盛岡ルミエール 上映終了
宮城 チネ・ラヴィータ 上映終了
山形 フォーラム山形 11/23
福島 フォーラム福島 12/7
福島 まちポレいわき 10/19
【関東地区】
東京 新宿シネマカリテ 上映終了
東京 シネ・リーブル池袋 上映終了
東京 ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場 上映終了
東京 池袋HUMAXシネマズ 上映終了
東京 立川シネマシティ 上映終了
埼玉 MOVIX三郷 10/19
神奈川 横浜シネマジャック&ベティ 上映終了
千葉 イオンシネマ幕張新都心 上映終了
千葉 イオンシネマ市川妙典 上映終了
茨城 イオンシネマ守谷 上映終了
群馬 イオンシネマ太田 上映終了
【甲信越地区】
長野 長野千石劇場 上映終了
【中部地区】
愛知 センチュリーシネマ 上映終了
愛知 ユナイテッド・シネマ豊橋18 上映終了
三重 イオンシネマ桑名 上映終了
【北陸地区】
富山 J-MAX THEATER とやま 上映終了
石川 ユナイテッド・シネマ金沢 上映終了
【近畿地区】
大阪 テアトル梅田 上映終了
大阪 シネマート心斎橋 上映終了
京都 京都シネマ 上映終了
兵庫 元町映画館 上映終了
奈良 ユナイテッド・シネマ橿原 上映終了
【中国地区】
和歌山 イオンシネマ和歌山 上映終了
岡山 シネマ・クレール 上映終了
広島 イオンシネマ広島西風新都 上映終了
【九州地区】
福岡 ユナイテッド・シネマキャナルシティ13 上映終了
佐賀 イオンシネマ佐賀大和 上映終了
熊本 イオンシネマ熊本 上映終了
鹿児島 天文館シネマパラダイス 10/19
*上記の作品は12月18日現在のものです。作品の特性から全国順次公開やセカンド上映される劇場が予想されます。お近くの映画館をお探しの際は必ず公式ホームページをご覧いただいてからお出かけください。