「世界で最も美しい顔」に選ばれたこともあり、デビュー時から「絶世の美女」といわれてきたイギリス出身の女優、キーラ・ナイトレイ。
アカデミー賞やゴールデングローブ賞に何度もノミネートされた経験もあり、演技力も高く評価されています。
03年には『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のヒロイン役エリザベスに大抜擢され、注目を浴びました。
その後、『プライドと偏見』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの2作目『デッドマンズ・チェスト』と3作目『ワールド・エンド』、『つぐない』、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』など多くの話題作に出演してきました。
実力派女優として着実にキャリアを積み重ねているキーラ・ナイトレイの出演作の中から、厳選した5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.イギリスの文豪ジェーン・オースティンの人気小説『プライドと偏見』(2005)
『プライドと偏見』の作品概要
2005年のイギリス映画。監督は、本作で映画デビューのジョー・ライト。出演は、キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランドほか。
第78回アカデミー賞主演女優賞など4部門にノミネート、第63回ゴールデングローブ賞最優秀作品賞、最優秀主演女優賞にノミネート。
『プライドと偏見』のあらすじ
18世紀末イギリスの田舎町。ベネット家の子どもは五人姉妹。母親はなんとか娘たちを資産家と結婚させようと躍起になっていました。
ある日、近所に大富豪ピングリーが引っ越して来ます。舞踏会の夜、美人の長女ジェーンはピングリーからダンスを申し込まれますが、ピングリーの親友ダーシーは、ベネット家の娘たちに関心を示すどころか見下し、次女エリザベスは彼の口から侮辱の言葉を聞いてしまいます。
彼女はダーシーの高慢な態度に強い反感を抱き、あらぬ誤解から彼への嫌悪感を募らせていきます。
『プライドと偏見』のおすすめポイント
「ブリジット・ジョーンズの日記」の基になった、ジェーン・オースティンの小説「自負と偏見」を映画化したラブ・ストーリーです。ダーシーという名前やプライドの高いキャラも同じですね。
18世紀版のブリジット・ジョーンズという感じで、主人公エリザベスとダーシーのなかなかうまくいかない恋愛にハラハラドキドキ。
キーラ・ナイトレイの表情や目の演技、衣装も本当に美しくて、思わず見とれてしまいます。イギリスの田園風景や豪邸がとても美しいのも見どころです。
2.夢を追う女の子の爽やかな青春ストーリー『ベッカムに恋して』(2002)
『ベッカムに恋して』の作品概要
2002年のイギリス映画。監督は、グリンダ・チャーダ。出演は、キーラ・ナイトレイ、パーミンダ・ナーグラ、ジョナサン・リース=マイヤーズほか。
第61回ゴールデングローブ賞最優秀作品賞ノミネート。
『ベッカムに恋して』のあらすじ
ジェスはサッカーとデイヴィッド・ベッカムが大好きな18歳の女の子。しかし、彼女の家はインドの伝統と習慣を重んじる保守的な家庭であるゆえ、大好きなサッカー中継も親の目を気にしなくてはなりませんでした。
ある日、彼女がいつものように男の子たちに混じってサッカーを楽しんでいたところ、地元の女子サッカーチームのエースストライカーであるジュールズに見込まれ勧誘されます。
ジェスは両親に内緒でサッカーに取り組みますが、ある日彼女は練習帰りのユニフォーム姿を母に見られてしまいます。
『ベッカムに恋して』のおすすめポイント
サッカーを愛する女の子が夢に向かって奮闘する青春物語です。
サッカー選手のデイヴィッド・ベッカムがタイトルに入っているので、ミーハーな映画かと思いきや、人種や男女の問題なども含まれていて、爽やかなのにとても深い内容になっています。そして何より「好きなことをおもいっきりやることの素晴らしさ」が感じられます。
彼女たちのひたむきで元気な姿は見ていてとても元気づけられますよ。
3.誰もがハッピーになれるクリスマス映画『ラブ・アクチュアリー』(2003)
『ラブ・アクチュアリー』の作品概要
2003年のイギリス・アメリカ合作映画。人気脚本家リチャード・カーティスの初監督作品。出演は、ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ、エマ・トンプソンほか。
第61回ゴールデングローブ賞最優秀作品賞、最優秀脚本賞にノミネート。
『ラブ・アクチュアリー』のあらすじ
弟に恋人を取られたミステリー作家のジェイミーは南仏へ傷心旅行に…。一方その頃、若くてハンサムな英国新首相デヴィッドは、秘書に一目惚れしてしまい、悶々と悩んでいました。
クリスマス間近のロンドンを舞台に、英国首相や老人、11歳の少年など、さまざまな職業と年齢の男女19人が織りなす群像ラブ・ストーリー。
『ラブ・アクチュアリー』のおすすめポイント
英国の人気俳優たちが豪華共演、総勢19人のラブ・ストーリーを描いた群像劇です。
キャストを見ても本当に豪華でそれだけでも見ごたえがありそうですよね。これだけの登場人物がいてもだれることなく、それぞれの恋愛模様がテンポよく展開するのでわかりやすいです。また見ている誰もが誰かに共感できるような内容になっています。
キーラ・ナイトレイは、夫の親友が自分にずっと片思いしていたことを知り、複雑な立場にたたされてしまうというジュリエットを演じています。
キーラ・ナイトレイはインタビューで「愛についての肯定的なメッセージが込められた映画に出られたのは、本当に幸せ」と語っていました。
またこの作品の続編が10分の短編映画として製作されることが決まり、それぞれの役の14年後が描かれるのだそうです。こちらも待ち遠しいですね!
4.ジョニー・デップ主演で大ヒット!『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の作品概要
2003年のアメリカ映画。監督は、ハリウッド版「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー。出演は、ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュほか。
第76回アカデミー賞主演男優賞ほか5部門にノミネート。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のあらすじ
18世紀カリブ海の港ポート・ロイヤルに暮らす総督令嬢エリザベス・スワンと、出入りの鍛冶屋ウィル・ターナーは、互いにひそかな恋心を抱いていました。
ある夜、町を海賊船ブラックパール号が襲撃。バルボッサ船長率いる海賊たちに、エリザベスは捕まってしまいます。彼女が持っていた黄金のメダルが狙いでした。
ウィルは捕らわれていた海賊ジャック・スパロウの助けを借りて、エリザベス救出に向かいます。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のおすすめポイント
ディズニーパークにある人気アトラクション「カリブの海賊」をモチーフにした作品です。出演したジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイの代表作にもなった、大ヒット映画ですね。
スケールの大きさ、ストーリーの面白さは格別!子供から大人まで楽しめる娯楽作品の代表です。
キーラ・ナイトレイがなんとも美しくてカッコいい。映画の中で胸のあいたドレスを着ていますが、彼女は貧乳をカバーするためメイクさんに谷間を作ってもらったのだとか。
5.キーラ・ナイトレイが素敵な歌声を披露!『はじまりのうた』(2013)
『はじまりのうた』の作品概要
2013年のアメリカ映画。監督は、『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー。出演は、キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルド、アダム・レヴィーン(Maroon5)ほか。
劇中歌『Lost Stars』が第87回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされました。
『はじまりのうた』のあらすじ
シンガーソングライターのグレタは、製作した曲が映画に採用されたのを機に、恋人のデイヴとともにイギリスからニューヨークへやってきます。しかしデイヴの浮気が発覚し、彼と別れ、旧友のスティーヴを頼り居候をはじめます。
スティーヴは失意のグレタを励まそうと小さなライブバーに連れていき、彼女を無理やりステージに上げます。グレタが歌っていたところ、偶然にその場に居合わせた音楽プロデューサー・ダンの目に留まります。そしてダンは彼女に一緒にアルバムを作ろうと持ち掛けます。
『はじまりのうた』のおすすめポイント
『ONCEダブリンの街角で』の監督が送る、音楽プロデューサーと失恋した女性が生み出す奇跡の物語です。
全米でわずか5館のみ公開をスタートしましたが、口コミが広がり1300館へと到達した作品です。
キーラ・ナイトレイは、この作品で素敵な歌声を初披露しています。Maroon5のアダム・レヴィーンも参加しており、ニューヨークの街並みと音楽がマッチして観ていてとても心地よくなる映画です。
ほんのり幸せな気分に浸りたいときにおすすめしたい作品ですよ。
まとめ
いつまでも変わらない美しさで、女性にも人気の高いキーラ・ナイトレイのおすすめ5作品をお届けしました。
最新作の『素晴らしきかな、人生』では、舞台俳優エイミーを演じています。この映画の撮影時は、子供が生まれたばかりの大変な時期だったため出演には意欲的ではなかったそうです。しかし脚本を読んで“愛”を伝えるために出演を熱望したといいます。
彼女が映画を通してどのような愛を伝えてくれるのか楽しみですね!
『素晴らしきかな、人生』は2017年2月25日公開。