2017年のカンヌ国際映画祭にて、映画『The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ』が監督賞を受賞したソフィア・コッポラ。
東京が舞台となっていますが、外国人から見た東京の姿と同時に、見知らぬ国で出会い別れる2人の男女の物語としても、決してしつこくなく、魅力的な作品です。
1.映画『ロスト・イン・トランスレーション』の作品情報
【公開】
2004年 (アメリカ映画)
【原題】
Lost in Translation
【監督】
ソフィア・コッポラ
【キャスト】
ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ジョバンニ・リビシ、アンナ・ファリス
【作品概要】
サントリーのCM撮影で東京に来たハリウッドスターと、同じく東京に夫の仕事についてきた妻が、お互い同じ孤独を抱えていることから、共に東京の街を「冒険」します。
外国人から見た日本を、ソフィア・コッポラのセンスによって見ることで、日本人が気付くことのできない、新しい視点を知ることが出来る作品です。
それ以上に、ビル・マーレイの哀愁漂う姿が、ときに笑いも誘う心地よい映画です。
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2.映画『ロスト・イン・トランスレーション』のあらすじとネタバレ
ハリウッド・スターであるボブ・ハリスは単身東京へ、CM撮影のため来日します。
息子の誕生日も忘れるほど、家族関係が上手く行っていないボブは、200万ドルのギャラのCMの仕事につられ、東京にやって来ました。
しかし、日本の撮影関係者は日本語のみしか話すことができません。それ以外の日常会話もあまり言葉が上手く通じないボブ。
彼は泊り込みで撮影を続けるうちに、あっという間に孤独を味わいます。
おまけに日本の建物は長身のボブには殆どあわず、また時差もお構いなしに、深夜に妻からどうでもいい内容(書斎の設計相談)でファックスが音を立てて排出される始末。
CM撮影当日になると、監督のむちゃくちゃな要望が、ろくに通訳されもせず困り顔のボブ。
一方、同じ頃に東京に来たシャーロットは、カメラマンの夫の撮影に東京まで付いてきましたが、夫は仕事に出ずっぱり。
ホテルを出て街を散策するも、言葉が分からず彼女も孤独を感じるばかり。アメリカに電話をしても、時差があるため話し相手がつかまりません。
ボブとシャーロットは同じホテルに滞在しており、あるとき、2人はエレベーターで居合わせて目が合いました。
ボブは次に写真撮影の現場に向かいますが、マネージャーに早くも帰りたいと文句を言う始末。
しかしマネージャーもギャラは高額だし、日本のスタートの共演もあるので我慢するよう宥めます。
撮影するカメラマンは英語が話せたため、最初はイヤイヤだったボブも、次第にノリノリで撮影に応じるのでした。
仕事終えホテルのラウンジで1人寂しく酒を呑むボブ。そこへ夫がいない時間を持て余したシャーロットがやってきます。
3.映画『ロスト・イン・トランスレーション』の感想と評価
東京を舞台にしたシャレオツな映画かと思いきや、ビル・マーレイの哀愁と、まだどこかあどけないスカーレット・ヨハンソンの佇まいが心地よい作品でした。
海外と日本のギャップをセリフではなく、シャワーの位置が低いとか、室内で靴を脱ぐせいで、机に足の指を強打するとか、日本人には当たり前のことが凄く新鮮に見えてくるのも面白いです。
何か面白い場面があっても、ボブもシャーロットも、基本的には東京での滞在は孤独でひとりぼっちですから、誰からもツッこんでくれません。
中でもビル・マーレイが独りでランニング・マシーンを暴走させて死にかけるシーンは、たぶん万国共通で笑えます。
あのシーンだけで、これからの1週間は笑顔で過ごせますよ。
散々異国のギャップに打ちのめされているのに、独りで色々挑戦しようとするビル・マーレイが最高に可愛いです。
また2人の関係は、ずぶずぶになるわけでもなく、出会いは楽しくて儚い別れが、すっと余韻を残していくのもとても素敵です。
まとめ
日本人が見ても、なんだか新しい発見がありそうな今作を見ると、ついつい宛てもなく都会を彷徨いたくなります。
また今作は多くの日本人俳優がカメオ出演しているようですが、個人的にはマシュー南こと藤井隆の強烈なキャラにより、何もかもが吹き飛んでしまいました。
ちなみにボブが出演した、あの狂気の沙汰に等しいテレビ番組は、『Matthew’s Best Hit TV』という当時実際に放送されていた番組だそうです。
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