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Entry 2018/04/20
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映画『マイビューティフルランドレット』フル動画を無料視聴!あらすじと見どころ

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

1985年のLGBTをテーマに扱った青春映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』

演出はスティーヴン・フリアーズ監督が務め、初めはイギリスのテレビ局チャンネル4のために制作したテレビ映画だったが、エディンバラ国際映画祭で評判を得たことをきっかけに、劇場公開された隠れた秀作です。

LGBTという今日的なモチーフのほか、移民の貧困問題を描いたことも先進的で、そのような背景のなか若い男性同士の関係は誰の目にも感動的です。

今回は映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』のあらすじと見どころ、そしてオススメなU-NEXTで無料視聴する方法もご紹介いたします。


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映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』の作品情報

【公開】
1985年(イギリス映画)

【原題】
My Beautiful Laundrette

【監督】
スティーブン・フリアーズ

【キャスト】
サイード・ジャフリー、ダニエル・デイ=ルイス、シャーリー・アン・フィールド、ロシャン・セス、ゴードン・ウォーネック

【作品概要】
パキスタン人青年とイギリス人青年の間に芽生えた男同士の愛と友情を描いたLGBTのヒューマンドラマ。

イギリスのテレビ局チャンネル4のために制作されるも高い評価を得て劇場公開された作品。

米国アカデミー脚本賞にノミネートされたほか、全米映画批評家協会賞脚本賞受賞やニューヨーク映画批評家協会賞脚本賞、および助演男優賞受賞。

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映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』のあらすじ

アルコール中毒の父親とともにロンドンの高架線路脇の安アパートに住むパキスタン系の青年オマル。

彼の父はロンドンに移民してくる以前に住んでいたパキスタンでは、それなりの知識階級でした。

しかし、将来を夢見て移民して来たロンドンでは、物事が上手くいかずに才能を生かすことができませんでした。

そんな落ちぶれた生活を過ごしているオマルの父は、オマルには大学で勉強するようにを強く指導します。

そんなオマルは、落ちぶれた父の世話をすることもあってか、イングランドやこの国の政治が状況があまり好きにはなれませんでした。

一方、ロンドンで成功した実業家の叔父ナーセル。オマルの父親に頼まれ、コインランドリーを経営することをオマルに任せます。

ある日の晩、愛国心の過剰な人種差別主義者たちから車を壊されそうになったオマル。

その集団の中に旧友のジョニーの姿を見つけます。

集団のリーダーであるジョニーによって危うく難を逃れたオマルは、その後、赤字経営の続いたコインランドリーをジョニーと一緒になって、改装工事や新たなアイデアで共同経営していくことにします。

しかし、物事が上手く進んでいた矢先、逆恨みをする者たちがやって来て…。

映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』の感想と評価

2人の男同士と洗濯機に隠された意味

この作品はLGBT映画のなかでは隠れた秀作として知られた作品です。

作品タイトル『マイ・ビューティフル・ランドレット』とあるように、主人公オマルとジョニーはロンドンのスラム街の一角にコインランドリーを開くビジネスを行います。

オマルはパキスタン移民であり、社会的には弱者。そして、ロンドン・パンクであるジョニーは、移民たちによってなかなか職を見つけられず、右寄りな差別主義者的なメンバーとつるむ弱者です。

そんな相反する2人が男同士の恋に落ちていくところが、本作の注目ポイントです。

また、将来的にコインランドリーの経営を成功させたいと思う気持ちのほかに、ぐるぐると回る洗濯機のメタファーは、当時失業率40パーセントを超えた社会をきれいに洗い直したいことや、互いに弱者であることを洗い流したいことが込められているのでしょう。

実際にオマルとジョニーは、一緒に戯けながら身体をシャボンの泡で洗い流す場面が出てきます。

しかもその際のオマルやジョニーは、差別主義者によって身も心も互いに傷つけられた後のことで、セクシャルな状況の美しさは必見です。

移民が働き仕事を奪われた弱者たち

差別主義者的なロンドン・パンクのグループにいたジョニーが、オマルとともにコインランドリーを始めたことで、ジョニーの昔の仲間たちは面白くありません

しかし、彼らはジョニーだけが上手くやってお金を稼ぐことに怒りを感じているのではありません

仲間の1人はジョニーに、「なぜ、パキのところで働く?アイツラらは使用人としてこの国に連れてこられたのに、今じゃオレたち仕事を奪っているんだぞ」と言います。

確かに昔仲間は働く場所もないのですが、差別主義的な気持ちがそうさせています。

そんなことを言われるジョニーの気持ちは、オマルと出会い恋することで差別主義者であった過去の自分を恥じている表情も見せます。

また、オマルはジョニーにこう言います、「踏みつけられぱなしはゴメンだ!」

こんなことがさらに痛くジョニーに突き刺さるのです。

ジョニー役は名優ダニエル・デイ=ルイス

本作『マイ・ビューティフル・ランドレット』のジョニー役を演じたのは、まだ、名優と呼ばれる前のダニエル・デイ=ルイス

本作の次に『眺めのいい部屋』(1986)に出演したこの2作品で、ニューヨーク映画批評家協会賞の助演男優賞を受賞

その後も『存在の耐えられない軽さ』(1988)でアメリカ映画に進出しました。

1989年公開の『マイ・レフトフット』でアカデミー主演男優賞を受賞。

また、2007年公開の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でもアカデミー主演男優賞を受賞。

さらには、2012年公開の『リンカーン』でもアカデミー主演男優賞を受賞しています。

言うまでもなくアカデミー主演男優賞を3回受賞している唯一の俳優です。

好きなオマルに対して、ジョニーの何も言えずにいるメランコリックな物憂げな表情、そして行動は、その後の才能を予見させる者です。

ダニエルファンのあなたは、若き頃の彼に浸って欲しいオススメな作品です。

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まとめ

本作『マイ・ビューティフル・ランドレット』には、激しい性的な描写は登場しません。

しかし、シャボンで戯れ遊ぶオマルとジョニーの水浴びは、美しくそれを連想させます。

また、それを連想させたのは、隠くされたLBGT映画としても知られる、あの名作『明日に向かって撃て』の川に飛び込む場面すら連想させてくれます

それが証拠に、本作のパーティのシーンでは、あまりに唐突に自転車で屋敷に突っ込み場面があって、ブッチ・キャシディとザ・サンダンス・キッドに敬意を表してるのとすら、関連付けたいのは映画ファンだからでしょうか。

とにもかくにも、LGBT映画や今日的な移民問題まで盛り込まれ、若き日のダニエル・デイ=ルイスの演技も見られる『マイ・ビューティフル・ランドレット』は必見の価値ありですよ。

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