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Entry 2018/07/17
Update

ジュラシックワールド 炎の王国|ネタバレあらすじ感想とラスト結末の解説。大胆な最後を続編でいかするのか⁈

  • Writer :
  • 白石丸

恐竜映画の金字塔!メガヒットシリーズ『ジュラシックワールド 炎の王国』

2018年の夏必見の映画は、「ジュラシック」シリーズ14年ぶりの2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』の続編です。

前作でハイブリッド恐竜のインドミナス・レックスとT-REXが死闘を繰り広げたテーマパーク「ジュラシック・ワールド」。

イスラ・ヌブラル島は火山の噴火の兆候が表れ、恐竜たちの生死を自然に委ねるか?危険を冒してでも救い出すか?

人間たちに決断との時は迫られていた⁈

映画『ジュラシックワールド 炎の王国』の作品情報


(C)Universal Pictures

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【監督】
J.A.バヨナ

【キャスト】
クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レビン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム

【作品概要】
1992年公開でVFX映画の歴史を変えた「ジュラシックパーク」シリーズの14年ぶりの新作として2015年に公開され、記録的な大ヒットとなった「ジュラシック・ワールド」の続編。

前作の大惨事のあと恐竜だけが住むようになったイスラ・ヌブラル島に火山の大噴火の兆候が発見される。恐竜たちを救うため人間たちは行動を開始するが、その裏には恐るべき陰謀が動いていました。

前作同様、恐竜と心を通わせるオーウェンを演じるクリス・プラット、クレア役のブラウス・ダラス・ハワードらメインキャストが続投。

監督は前作のコリン・トレボロウに代わり、『永遠のこどもたち』『インポッシブル』などのスペインの出身のJ・A・バヨナが自身初のブロックバスター超大作を手がける。

映画『ジュラシックワールド 炎の王国』のあらすじとネタバレ


(C)Universal Pictures

南米沖にあるイスラ・ヌブラル島。そこはかつて一大恐竜テーマパーク「ジュラシックワールド」が開かれ、そして3年前の事故で現在は恐竜だけが住んでいる島でした。

しかし、島の火山が活発化し始め、生き物が住めない死の島になることが予想され始めていました。

そんな島にある夜、ヘリコプターと潜水艇に乗った不審な集団が訪れます。

潜水艇のクルーは海中で3年前の事故の一番の要因になった凶暴な改造種インドミナスレックスの骨を発見し、一部を回収します。

その後、海にいる巨大なモササウルスに襲われるなどするも、集団は骨を持って島を脱出します。

合衆国連邦議会では絶滅を防ぐため恐竜たちを保護して島から連れ出すか、それとも自然の成り行きに任せるかが話し合われています。

かつてジュラシックワールドの前身ジュラシックパークに訪れた哲学者のマルコム博士は議会に出席し、人類の行き過ぎたテクノロジーに警鐘を鳴らし、イスラ・ヌブラル島の恐竜たちは放置すべきと主張します。

議会での最終結論も恐竜保護は政府としては行わないという結論に落ち着きました。

元ジュラシックワールドの経営者にして、現在は恐竜保護グループの代表のクレア・ディアリングはその決定をニュースで見ていました。彼女は自身の力で恐竜たちを救い出すことを決意します。

彼女はロックウッド財団という慈善事業団体と連絡を取り、実際に代表に会いに行って恐竜保護計画の支援を取り付けます。

設立者のベンジャミン・ロックウッドは「ジュラシックパーク」の設立者ジョン・ハモンドの盟友で、かつてはハモンドと共同で恐竜を蘇らせる研究事業を運営していました。

しかし何らかの理由で彼らは決裂し、ベンジャミンはジュラシックパーク計画からは手を引いていました。

しかし彼の屋敷には大きな展示室があり、恐竜の等身大模型や化石がたくさん飾ってありました。

ベンジャミンの現在の唯一の家族は孫娘のメイシーでした。

彼女の母親であるベンジャミンの一人娘がなくなり、それ以来ロックウッド邸で暮らしています。

家政婦のアイリスがずっとその世話をしているのですがメイシーは恐竜が大好きでいたずらっ子に育っていました。

財団の実質運営者であるイーライ・ミルズがやってきて、予算の都合上で救い出せる恐竜は11種だけだとクレアに説明します。

その中にはTレックスやトリケラトプス、そして最も知能が高い恐竜ヴェロキラプトルが含まれていました。

その中でも最も人間の言うことを聞くのは「ブルー」という名前のラプトルで今回の救出作戦の目玉だとミルズはいいます。

ブルーはクレアの元恋人で動物行動学者のオーウェンがジュラシックワールドで長年飼育し、心を通わせていたラプトルでした。

クレアは田舎で小屋を建てながら半隠居生活を送っているオーウェンの元に行き、ブルーを助け出すのを協力してほしいといいます。

オーウェンは最初は断りますが、その夜にブルーを飼育していたころの映像を見て考え直し、クレアたちと一緒にヌブラル島へ行く飛行機に同乗します。

ヌブラル島に行くのはクレアとオーウェン、恐竜保護団体のエンジニアのフランクリンと獣医のジア。

今回はブルーのみの捜索の予定です。

フランクリンはもともとジュラシックワールドのエンジニアで、必要に応じてまだ残っているジュラシックワールドのシステムを操作するために同行していましたが恐竜に怯えてもいました。

ヌブラル島に着くと既にロックウッド財団の雇った傭兵達が恐竜保護のためベースキャンプを作っていました。

指揮をとっているのはケン・ウィートリーというベテラン傭兵とその部下たちです。

既に島の火山はところどころ噴火が始まっています。

ブルーを保護するためにクレアたちと傭兵集団は島の奥地に入っていきます。

途中、最大の草食恐竜ブラキオサウルスが一同の前を横切り神々しい姿を見せます。

かつてのジュラシックワールドのシステム室に到着した一同。ジュラシックワールドの恐竜たちは皆体内にマイクロチップが埋め込まれています。

フランクリンがシステムを復興させ、ブルーが島のどこにいるか突き止めました。

クレアとフランクリンはシステム室に残り指示を出し、オーウェンとジアと傭兵たちがブルーのところに向かいます。

オーウェンはブルーの近くまで来ると一人で行かせてくれといい「ブルー、俺だよ」と話しかけます。
警戒して襲い掛かりそうな雰囲気のブルーでしたが、オーウェンのことを思い出したのか、かつてのように彼の手に頭を擦り付けようとします。

しかしそこでブルーに麻酔弾が撃ち込まれました。ウィートリーたちが現れ、ブルーを捕まえようとします。

麻酔でフラフラしていたブルーですが傭兵の一人に襲い掛かり、その際に実弾で腹部を打たれ倒れてしまいました。

激昂したオーウェンがウィートリーにつかみかかろうとしますが、麻酔弾を打たれその場に倒れてしまいます。

ウィートリーはジアを脅し、「ブルーの怪我を治せ。生きたまま連れて行く」といいます。

彼らの目的は恐竜を保護することではなく、捕まえて人間社会に連れて行き売りさばくことでした。

そして火山がいよいよ本格的に噴火を始めました。システム室も噴火の溶岩に巻き込まれそうだったのでクレアとフランクリンは施設に入ってきた恐竜に襲われながらも何とか脱出します。

草原に出た二人ですが、そこで火山から逃げる様々な恐竜の大群に出くわします。

オーウェンも麻痺で動けなくなっていたところを通りすがりのトリケラトプスに起こされ、何とか意識を取り戻し、走って合流してきました。

恐竜の群れの凄まじい勢いに身動きが取れなくなっていた3人ですが、近くにかつてジュラシックワールドで利用されていた球体移動ポッドを発見します。

3人はそれに乗り込み火山から逃げますが、最終的に崖から海にダイブしてしまいます。

恐竜たちも暴走の挙句海に落ちていました。3人は何とかポッドから脱出し浜辺まで戻ってきますが、そこでは傭兵たちが様々な種類の恐竜たちを捕獲、束縛し船に積み込んでいました。

船が島を出ようとするので3人はなんとか船のタラップに飛び乗り、島を脱出します。

振り返るとブラキオサウルスが浜辺に取り残され、火砕流に飲み込まれて断末魔の叫びを上げていました。その姿を見て一同は茫然とします。

恐竜の王国だったイスラ・ヌブラル島は死の島へと変わってしまいました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには「ジュラシックワールド 炎の王国」ネタバレ・結末の記載がございます。「ジュラシックワールド 炎の王国」をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

一方そのころ、ロックウッド邸に兵器密売人のグンナー・エヴァーソルという男が現れ、ミルズと話をしています。

ミルズは島から連れてきた恐竜達を金持ち達にペットや兵器として売り飛ばす計画を立てています。

しかもそれだけでなく、ミルズはその恐竜を売った金で更なる巨大プロジェクトを計画していると言い、エヴァーソルを隠し扉の裏にあった地下室へのエレベーターに乗せて連れて行きます。

しかし、たまたま屋敷で遊んでいたメイシーがそれを盗み聞きしており、ベンジャミンにそれを伝えます。

メイシーはまだ知る由もありませんでしたが、ロックウッド邸の地下室には研究室があり、
冒頭傭兵達によってジュラシックワールドから持ち出されたインドミナス・レックスの骨のDNAを使った研究が行われていました。

研究を主導しているのはかつてジュラシックパーク、ジュラシックワールドで恐竜再生を行ったヘンリー・ウー博士でした。

そのころ。船内にこっそり入り込んだクレアたちはジアとブルーのいるトラックに合流します。

ジアはブルーの治療をしていましたが出血量が多く、腹部にある弾丸を抜く手術ができません。

他の肉食恐竜の血なら輸血できるということで、クレアとオーウェンは別のトラックで寝ているティラノサウルスの檻に侵入します。

寝ているティラノサウルスの背中に注射針を刺して採血します。

途中でティラノが目を覚まして襲い掛かってくるも何とか2人は脱出します。

輸血のおかげでブルーの手術は成功します。オーウェンは手術の間ずっと苦しんでいるブルーを複雑な表情で見つめていました。

そのころメイシーはこっそりエレベーターで地下室に入り込み、研究施設に忍び込みます。

そこのパソコンにはオーウェンが、かつてジュラシックワールドでブルーを調教し心を通わせていくまでの記録映像がありました。

メイシーはそれに見入っていましたが、そこにミルズとウー博士がやってきます。

メイシーは慌てて物陰に隠れ、話を聞きます。ウー博士はブルーが捕獲段階で負傷したことに文句を言っています。

「ラプトルは行動で学ぶ種だ!母親が必要なんだ!」

メイシーはその話を聞きながら地下の奥に移動して盗み聞きを続けます。

ウー博士は「あれは芸術品だ!」と主張していますが、ミルズは「とにかく早く仕上げてくれ」と冷たく言います。

地下室の廊下の端に隠れながらそれを聞いていたメイシーですが、彼女の後ろには巨大な檻がありました。その檻から鋭い鉤爪を持った巨大な手が彼女に伸びてきます。

それはウー博士が開発したインドミナスレックスとヴェロキラプトルのDNAを掛け合わせた新種「インドラプトル」でした。

ブルーは人間の言うことを聞く特性を持っているため、その才能を「インドラプトル」に組み込もうと教育係として連れてこられたのです。

間一髪でインドラプトルの存在に気づいたものの、メイシーは叫び声をあげてしまいミルズに見つかり、自分の部屋に閉じ込められてしまいます。

しかしその直後にミルズはベンジャミンに呼び出されます。

彼は孫娘の話を聞き、全てを察していました。
ベンジャミンはミルズに警察に自首するよう言いますが、ミルズは我慢の限界とばかりにベンジャミンが寝ているベッドに近寄り、枕を顔に押し当てて殺害してしまいます。

一方クレアたちは船がアメリカに着くタイミングで脱出しようとしていましたがトラックを出た瞬間にフランクリンが傭兵に見つかり、彼はロックウッド財団の人間と間違われ連れて行かれてしまいました。

船を下りたトラックはロックウッド邸宅に向かっていきます。

クレアとオーウェンは一つのトラックの運転席に乗り込みそれについていきました。

一方メイシーは彼女は自分の寝室の窓から出て屋敷の外壁を伝って祖父ベンジャミンの部屋に行きます。

しかしそこでメイシーは殺されているベンジャミンを発見して悲しみます。

メイシーは祖父が抱えているアルバムの中に自分の母親と思われる女性の写真を見つけます。

そこに映っている女性はそっくりと言うレベルではなくメイシーと容姿が完全に同じでした。

そこにミルズがやってきます。かれは家政婦のアイリスにベンジャミンが亡くなったと伝え、解雇してしまいます。

メイシーは部屋にあった料理を運搬する用のリフトに隠れ、それをつたって再び地下に行きます。

一方クレアとオーウェンもトラック運転手に扮していたところをウィートリーに見つかり、ロックウッド邸の地下牢に閉じ込められていました。

そしてロックウッド邸に世界中の大富豪が集まり、連れてこられた恐竜達が競売にかけられていきます。

エヴァーソル司会の下、恐竜達は億は当たり前の値段でどんどん金持ち達に買われていきます。

クレアとオーウェンは何とか牢から脱出しようと考えます。

隣の牢屋にスティギモロクという頭突きをする習性のある草食恐竜がいることに気づいたオーウェンは、指笛を何回も吹きます。

音に反応したスティギモロクは牢の間の壁を頭突きで壊し、そのあとオーウェンたちの牢の鍵も頭突きで破ります。

牢から出た2人は地下室の隅で泣いているメイシーを保護します。

メイシーは2人にベンジャミンが殺されたこと、自分が見た恐ろしいインドラプトルのことを話します。

そのころ、競売会場では本命のインドラプトルが頑丈な檻に入れられて披露されていました。

試作品ということで競売対象ではありませんでしたが、高い知能と戦闘能力、レーザーポインターと音に反応して攻撃対象を襲う習性を持っており、既に世界最強の兵士を見た富豪たちは今までの倍以上の額を提示しだします。

ミルズたちはそのお金に目がくらみ、最終的に最高値を提示したロシアの軍事産業の富豪に購入権を与えてしまいますが、ウー博士はそれを見てまだ試作品だと猛反対します。

脱出したオーウェンたちはこっそりとその様子を見ていましたが、インドラプトルの存在があまりに危険なので何とかしようと考えます。

そこに先程頭突きでオーウェンたちを脱出させたスティギロモクを見つけます。

オーウェンは、エレベーターでスティギロモクと一緒に競売会場まで降りていきました。

エレベーターから現れたスティギロモクは、次々と傭兵達や金持ち達に頭突きを加えていきます。
オーウェンも傭兵達を倒します。金持ち達はスティギロモクを恐れ一目散に逃げ出していきました。

そんな中外で待機していたウィートリーは、ミルズから報酬をもらおうと屋敷内に入ります。

そこでインドラプトルの檻を見つけたウィートリーは麻酔銃でインドラプトルを眠らせ檻を開けて中に入り、いつもどおり戦利品として歯を引っこ抜こうとします。

しかし、インドラプトルは眠ったフリをしていただけで、そのまま襲い掛かりウィートリーを殺害してしまいました。

インドラプトルは檻から出て会場の隅に隠れていたエヴァーソルも殺害。

一方オーウェンとクレアは、どさくさに紛れてメイシーを連れて屋敷を抜け出そうとしていましたが、ミルズと傭兵達に見つかってしまいます。

傭兵達が3人に銃を突きつけながらミルズは驚愕の真実を話します。

メイシーはベンジャミンの孫娘ではなく、彼が娘を亡くした悲しみのあまり無理やり作らせたクローン人間だったのです。

ハモンドとの決別の理由はベンジャミンが娘のために禁忌を犯したからでした。

ショックを受けるメイシー。しかしそこにインドラプトルがやってきて傭兵たちを食い殺します。

ミルズはすぐにエレベーターに逃げ込み地上に向かいます。クレアたちも別室に逃げ込みます。

一方、ウー博士の研究チームはオークション会場の惨状を見て、地下室の研究材料を纏めて屋敷を脱出しようとしていました。

研究室の端には檻に入れられたブルーと手錠に繋がれたジアがいました。

ウー博士はブルーから血液を取ろうとしますが、研究チームに紛れ込んでいたフランクリンは、ウー博士に麻酔を打ち込み失神させます。

フランクリンはジアの手錠をはずしますが、傭兵達がやってきて失神しているウー博士を連れて行き、2人を捕らえようとします。

そこでジアは思い切ってブルーの檻の扉を開け放ちます。傭兵達に襲い掛かるブルー。ジアとフランクリンはその隙に逃げ出しました。

傭兵の一人がブルーと戦いながらマシンガンを乱射したため、研究室の可燃性ガスが漏れ出し、研究室一体が爆発します。

ブルーは間一髪それを脱しますが、爆発によって地下一帯に有毒物質のシアン化水素が漏れ出してしまいます。

ジアとフランクリンはこのままだと地下牢に閉じこめらられた恐竜たちが全滅してしまうので、なんとか屋敷の換気システムを復旧させようとします。

一方、インドラプトルに追われたオーウェンたちはロックウッド邸の恐竜展示室に隠れていました。

展示室の明かりを落とし暗闇の中、こっそり展示室の非常口から抜け出そうとした3人でしたが、そのタイミングでフランクリンたちがシステムの一部を復旧させてしまいます。そのため展示室の明かりも点いてしまい、インドラプトルに見つかってしまいます。

襲われる中でクレアが足を負傷します。

隙を付いたメイシーは上の階のベンジャミンの部屋に逃げ込みます。インドラプトルはメイシーを追いかけていきました。

オーウェンはクレアの足の手当てをしようとしますが、彼女はオーウェンにキスをして「私は大丈夫だからメイシーを助けて」と言います。

メイシーを追うインドラプトルはいったん屋敷の屋根に上ります。そこから卓越した嗅覚でメイシーのいる部屋を見つけ窓から侵入します。悲鳴を上げるメイシー。

そこにオーウェンが駆けつけインドラプトルに発砲しますが、皮膚が硬いので弾丸が効きません。

弾が切れて万事休すというタイミングで、ブルーがやってきてインドラプトルに襲い掛かります。

2匹が争っている間に、オーウェンとメイシーは窓から外壁をつたって展示室の屋根まで逃げます。

しかし、インドラプトルはブルーを撃退したのか、2人を追ってきます。

展示室の屋根はガラス張りで、インドラプトルも不用意に動くと自重で屋根が割れて落ちてしまうので様子を伺っていました。

しかし、屋根の端にいる2人もそれ以上逃げ場がなく、成す術がありません。

インドラプトルはじりじりと2人に近づいていきます。

そこに銃を持ったクレアがやってきます。彼女はオーウェンの胸にレーザーポインターを当て音を鳴らしました。

叩き込まれた習性により条件反射でオーウェンに襲い掛かるインドラプトル。

オーウェンはなんとかその下を滑って潜り抜け攻撃をかわします。

インドラプトルが飛び掛った衝撃で屋根のガラスは崩壊しますが、インドラプトルは縁に掴まり再び屋根の鉄骨部分に登ってこようとします。

しかし、そこに無事だったブルーがトドメとばかりに飛びかかり、2匹は展示室の床に落ちます。

インドラプトルはちょうど真下にあったトリケラトプスの化石の角に突き刺さり即死。ブルーは勝ち誇ったように吼えた後、屋敷を飛び出していきました。

屋根の上で無事を確認しあっていた3人のところにジアとフランクリンがやってきます。

2人は換気システムを修復できず、地下室の恐竜達はシアン化水素で死にそうになっていました。

システム室に来たクレアは、思わず恐竜達の檻のロックを一つ一つ解除していきます。

最後に外に通じる地下室の非常扉を開けるボタンを押そうとしますが、オーウェンは彼女に「よく考えろ。ここは島じゃない。それを押したら最後だ」と言います。

クレアは手を止め、死に行く恐竜たちを見守ろうとします。

しかし、突然非常扉が開き恐竜達が一斉に外に向かって走り出しました。

メイシーがボタンを押していました。「クローンだけど私と同じく生きているから」メイシーは悲しそうに言います。

ちょうど外ではミルズと傭兵たちが、インドミナスのDNAサンプルを持って屋敷を出ようとしていましたが、傭兵達は飛び出してきた恐竜の群れに踏み潰され、ミルズはティラノサウルスに食い殺されます。

外に出て外界に出て行く恐竜たちの様子を見守っていた一同のところに、ブルーが現れます。

オーウェンはブルーに「俺達と一緒に行こう」と言いますが、ブルーも屋敷近くの森に走り去ってしまうのでした。

しばらく経ち、オーウェンとクレアはメイシーを引き取り、オーウェンが元居た田舎に車を走らせていました。

横を見ると地平線のところにプテラノドンが飛んでいます。

別の場所ではサーファーたちが遊んでいるビーチにモササウルスが波に乗って現れ、動物園の柵を破ったティラノサウルスがライオンと出くわし雄たけびを上げています。

連邦議会では再びマルコム博士が演説をしていました。

彼は人間が制御しきれないテクノロジーを使ってきたのが原因と言った上で、これからは人間と恐竜が共存する時代がやってきたと告げます。

「ようこそジュラシックワールドへ」

そして、行き場を探していたブルーはとある町を見つけ、それを見ながら何度も吼えていました。

映画『ジュラシックワールド 炎の王国』の感想と評価


(C)Universal Pictures

今まで低予算のダークファンタジー映画などを撮影してきたスペインの出身のJ・A・バヨナ監督が、ジュラシックワールドに挑むということで、どうなってしまうのかと思い巡らせていましたが、資質が十二分に発揮され大満足の映画になっていました。

危機一髪の連続、勧善懲悪、娯楽性とかね合わせた問題提起など、お手本のようなハリウッド超大作です。

それと同時に、滅び行く島や恐竜達の描き方や後半の屋敷でのゴシックホラー的展開や絵作りは、これまで死や別れを描いたホラー的ダークファンタジーを撮り続けてきた監督の作家性も存分に盛り込まれています。

豊富なスペクタルシーンの見せ方

火山爆発でどんどん海に落ちていく恐竜達や、海に落ちた後のワンカットでの移動ポッドからの脱出描写。

恐竜から恐竜への輸血や、古風な屋敷の中を走り回るラスボスのインドラプトル。

または雷鳴の中で古典ホラーの怪物のごとくシルエットが映し出される悪役インドラプトルなどフレッシュな描写が多く、シリーズ5作目にして、まだまだ新しさがある恐竜の表現にワクワクさせてくれます。

特に観客の心に響くのは、前半でイスラ・ヌブラル島が火山で死の島になると同時に死んでいくブラキオサウルスの姿でしょう。

ブラキオサウルスは1992年のジュラシックパーク1作目で、いちばん最初に登場し観客のハートを鷲掴みにしたシリーズの癒しキャラ的存在です。

このシリーズの象徴ともいえる存在がヌブラル島の終焉とともに死んでいくという演出は、非常に気が利いており、シリーズファンは涙なくして見れないはずです。

また、もう一つのシリーズの象徴ティラノサウルスも、気持ちよく悪役を成敗してくれるのもたまらないですね。

島では生きたトリケラトプスがオーウェンを起こして助け、屋敷ではトリケラトプスの化石がインドラプトルを殺すなど前半と後半の対比も上手いです。

そして、イスラ・ヌブラル島が死んでもシリーズはきっと死なないでしょうね。

原題から今後を読み取ると?

これからは人間と恐竜の共存と対立を描くシリーズに変わって行くのではないでしょうか。

本作の原題の副題は「Fallen Kingdom」。

これには恐竜達の王国イスラ・ヌブラル島が滅びるという意味だけでなく、人間たちだけが支配していたこの地球が恐竜たちに脅かされるかもしれないという意味合いもこめられているのかも知れません。

まとめ


(C)Universal Pictures

興奮して笑えて泣ける、2018年夏の必見の超大作映画『ジュラシックワールド 炎の王国』

恐竜映画として新しい見せ場を用意しつつ、初めて恐竜映画を見た時の興奮とワクワクを思い出させてくれる映画です!

そして大胆な結末にびっくりすること間違いなし!

必ず来るであろう続編にも期待大ですね!

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