映画『宵闇真珠』は12月15日より、シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開。
『ブエノスアイレス』『花様年華』など、映画史に輝く秀作にカメラマンとして関わってきた世界的撮影監督クリストファー・ドイル。
彼が監督を務めた『宵闇真珠』(よいやみしんじゅ)がいよいよ公開されます。
今回はヒロインを務めたモデル出身のアンジェラ・ユンのインタビュー動画が解禁されました。
アンジェラ・ユンとは
アンジェラ・ユン(袁澧林:yuán lǐ lín)は、1993年に香港で生まれ。
2015年にモデルとしてデビューを果たします。
シャネルやシュウ・ウエムラなどの一流ブランドのアンバサダーを務め、香港で「文青女神(サブカル好きにとっての女神の意)」と呼ばれ、人気を博します。
シャネルのビューティーアンバサダーを務める日本のモデルkoki,との交流もあり、自身のインスタグラムでは動画もアップ。英語で会話する一場面もありました。
また、ファッション・シーンで注目を集めるだけでなく、日本でも活躍の場を広げ、峯田和伸率いる銀杏BOYZのシングルジャケットを飾ったり、写真家・川島小鳥に「今、一番撮りたい女性」と言わしめる次世代のアジアンビューティーです。
ヒロインを務めたアンジェラ・ユンのインタビュー動画
本作品『宵闇真珠』でヒロインを務めたアンジェラ・ユンは、オダギリジョーと共演したことについて次のように述べています。
光栄でした。演技経験の豊富な俳優さんですからね。いろいろな面で私を助けてくれたんです
演技未経験のアンジェラ・ユンにとって、映画出演の経験が豊富なオダギリジョーは、とても助けてくれる存在だったのですね!
また、オダギリジョーと初めて出会うシーンがお気に入りだと語りました。
初対面のあいさつのような言葉を交わします。でも、よく通じ合わない。言葉の違う2人が、ただそこに存在しているだけ。でも内面では分かり合えるものを持っていて、感情は通じ合うんです
初対面で心が通じ合うとは、きっと、お互い内に秘めているものが溢れ出た表情が見られたのでしょうか。
また、日本のカルチャーやファッションについても触れて、可愛らしい笑顔を見せてくれました。
水原希子さんが頭に浮かびます。憧れの人です
『万引き家族』がすごく面白かったです。家族や親、そして愛について考えさせられた映画です
水原希子が憧れの人物のようで、日本映画についてはカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』がお気に入りのようで、言葉を越え、映画が伝える気持ちを感じ取ったようです。
まるでアンジェラ・ユンが出演した『宵闇真珠』の主人公の少女と異邦人の男が分かりあったようにも感じますね。
映画『宵闇真珠』作品情報
【公開】
2018年(香港・マレーシア・日本合作映画)
【原題】
白色女孩 The White Girl
【脚本・監督】
ジェニー・シュン、クリストファー・ドイル
【キャスト】
オダギリジョー、アンジェラ・ユン、マイケル・ニン、トニー・ウー、サム・リョン、ランヤ・リー
【作品概要】
『欲望の翼』や『恋する惑星』など、90年代にウォン・カーウァイ作品のカメラマンとしても知られるクリストファー・ドイルが、新鋭ジェニー・シュンとの共同監督を務めた映画。
日光を浴びるとやせ細って死んでしまうという少女と、どこからともなくやってきた異邦人の男との出会いから始まる物語です。
主人公の少女を演じるのは、香港出身のアンジェラ・ユン。シャネルやシュウ・ウエムラの広告塔やアンバサダーに起用され、香港では「文青女神(サブカルオシャレ好きにとっての女神の意味)」と呼ばれています。
異邦人の男役には、日本にとどまらず、ワールドワイドに活躍を続ける実力派俳優オダギリジョー。
映画『宵闇真珠』のあらすじ
香港最後の漁村、珠明(じゅめい)村に、一人の少女が住んでいました。
彼女は、幼少時から日光にあたるとやせ細って死んでしまう病気だと言い聞かせられていて、太陽から肌を隠して生活していました。
透き通るような白い肌のため、村人たちからは「幽霊」と呼ばれ、気味悪がられています。
彼女の孤独を癒す唯一の楽しみは、日没後、肌を露出し、お気に入りの音楽を気に入りの場所で楽しむことでした。
ある日、どこからともなくやってきた異邦の男と出会った少女は、今まで知ることのなかった自身のルーツに触れていくことになるのですが…。
まとめ
1990年代に香港映画ブームの火付け役となったクリストファー・ドイル。
彼が共同監督を務めた『宵闇真珠』は、香港の漁村を風景画のようにとらえ、とても現代とは思えないような、どこか懐かしい気分が味わえる作品に仕上がっています。
クリストファー・ドイルの描き出す色彩美は、幻想的で日常を忘れさせるような画の持つ魅力があります。
また、その画に魅惑的に映し出されるのは、演技の経験は初めてとなるアンジェラ・ユン。
演技派俳優のオダギリジョーと、どのような演技の掛け合いを見せてくれるのでしょう。
ただアンジェラ・ユンはモデル出身。彼女が物憂げにスクリーンに存在するだけで、画に説得力があることだけは間違いはないでしょう。
モデル経験の豊富なアンジェラ・ユンが、クリストファー・ドイルの色彩美を纏うのか、大いに注目です。
映画『宵闇真珠』は、2018年12月15日シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー!
ぜひお見逃しなく!