第77回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品
第68回サン・セバスチャン国際映画祭 パールズ部門正式出品
2020年6月にNHK BS8Kで放送された黒沢清監督、蒼井優主演のドラマ『スパイの妻』。
スクリーンサイズや色調を新たにした劇場版として映画『スパイの妻』が、2020年10月16日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開されます。
この度、本作の場面写真が到着しました。
本日9月2日(現地時間)より開催される第77回ヴェネチア国際映画祭で、日本映画で唯一コンペティション部門に選ばれ最高賞の金獅子を目指す『スパイの妻』。
ワールドプレミアはすでにチケットが完売。世界の注目が熱い本作の新画像がこの度解禁となります。
映画『スパイの妻』とは?
日本を代表する映画監督であり、世界中にファンを持つ黒沢清の最新作『スパイの妻』。
舞台となったのは、すべての国民が同じ方向を向くことを強いられていた太平洋戦争開戦間近の日本。ロケ地、衣裳、美術、台詞回し、すべてにこだわり、疑心暗鬼渦巻く狂乱の時代の闇を描き出しました。
脚本を手掛けたのは、黒沢自身と濱口竜介(『寝ても覚めても』)、野原位(『ハッピーアワー』脚本)の3人。
また、「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、浮雲名義で「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介が、映画音楽を初めて手掛け、映画世界の奥行きをさらに広げています。
主演は数々の受賞歴を誇る、実力派女優・蒼井優。儚げでいて芯の強さを持ち、夫を愛し抜く聡子を圧倒的な存在感で演じています。
『ロマンスドール』(2020)に続いて蒼井と夫婦を演じるのは高橋一生。正義の遂行のために手段を選ばぬ純粋な優作を魅力的に体現しました。
夫婦を取り巻く役者も日本映画界を代表する俳優たちが集結しています。
映画『スパイの妻』の追加場面写真
公開された追加場面写真は、油紙に包まれたノートを手に深刻な表情の聡子(蒼井優)や、微笑んで聡子の手を取る優作(高橋一生)のジェントルマンな姿、市電の車内で優作が聡子にある重大な提案をする場面、向かい合いじっと睨み合う泰治(東出昌大)と優作、連行される英国人と憲兵に詰め寄る優作の甥・文雄(坂東龍汰)の緊迫した表情、華やかなドレスに身を包み倒れこみ、紳士に抱きかかえられる聡子の姿など。
登場人物たちのさまざまな表情が汲み取れ、物語の謎を紐解く重要な場面が揃っています。
さらに、1940年代・神戸が舞台ならではの、クラシカルで上品な衣装や細部にまでこだわり抜かれた美術の数々も合わせてご注目ください。
映画『スパイの妻』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【監督】
黒沢清
【脚本】
濱口竜介、野原位、黒沢清
【音楽】
長岡亮介
【キャスト】
蒼井優、高橋一生、坂東龍汰、恒松祐里、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史
映画『スパイの妻』のあらすじ
1940年、神戸で貿易会社を営む優作は、赴いた満州で、恐ろしい国家機密を偶然知り、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとします。
満州から連れ帰った謎の女、油紙に包まれたノート、金庫に隠されたフィルム…。
聡子の知らぬところで、別の顔を持ち始めた夫、優作。
それでも、優作への愛が、聡子を突き動かしていき…。
まとめ
愛と正義に賭けたふたりがたどり着くのは、幸福か、陰謀か。理不尽な歴史の前に、ささやかな幸せが揺らいでいきます。
混乱を経た今の日本が刮目して観るべき傑作が誕生しました。
第77回ヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子を目指す『スパイの妻』は2020年10月16日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開です。