芥川賞作家・津村記久子作品初の映画化。
芥川賞作家・津村記久子のデビュー作にして第21回太宰治賞受賞作品である『君は永遠にそいつらより若い』が実写映画化され、2021年9月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショーされることが決定しました。
この度、本ビジュアルとあわせて佐久間由衣と奈緒が本作について語った特別映像が解禁となります。
CONTENTS
映画『君は永遠にそいつらより若い』について
芥川賞受賞作家、津村記久子のデビュー作で第21回太宰治賞受賞作品である『君は永遠にそいつらより若い』の映画化。
本作品は、卒業間近の大学生である主人公が、なんとなく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの社会の闇と、それに伴う、やり切れない「哀しみ」に直面する物語です。
大学やバイト先のぐだぐだした日常は軽快にユーモラスに描かれ、一方、作者の確かな問題意識と倫理観で、それら社会の闇の部分ともきちんと対峙していきます。
主人公の大学生・堀貝佐世(ホリガイ サヨ)役には、ひたむきな芝居への情熱と誠実さを持ち、数々のTVドラマや映画で培った経験と確かな演技力で、早くも俳優として確固たる存在感を示す、佐久間由衣。
本作品が映画「”隠れビッチ”やってました。」に続く二作目の主演映画となります。
一方、堀貝と出会う、痛ましい過去を持つ猪乃木楠子(イノギ クスコ)役は、奈緒が演じます。
最近ではNTV系列「あなたの番です」尾野幹葉役の怪演で話題になり、また主演映画「ハルカの陶」では、夢に向かって奮闘する女性を瑞々しく演じ、高く評価されました。
ここに、注目の若手俳優の共演が実現します。
映画『君は永遠にそいつらより若い』の特別映像
この度解禁された特別映像では、佐久間由衣と奈緒が本作について対談した様子が収められています。
完成した映画を観たお互いの感想や、ホリガイの赤髪は佐久間由衣自らが提案したアイディアだったという話など、本作に関するエピソード満載の内容となっています。
映画『君は永遠にそいつらより若い』のポスタービジュアル
この度解禁された本ビジュアルでは、自転車に乗ったホリガイ(佐久間由衣)と寄り添って立つイノギ(奈緒)が収められた、1枚の写真のみで構成された力強いビジュアルに目が留まります。
先に公開された特報に登場するシーンの2人を捉えたもので、イノギの『その言葉でじゅうぶんだと思う』というセリフがコピーになっています。
映画『君は永遠にそいつらより若い』の作品情報
【日本公開】
2021年(日本映画)
【監督・脚本】
吉野竜平
【原作】
津村記久子「君は永遠にそいつらより若い」(ちくま文庫)
【キャスト】
佐久間由衣、奈緒、小日向星一、笠松将、葵揚、森田想、宇野祥平、馬渕英里何、坂田聡
映画『君は永遠にそいつらより若い』のあらすじ
⼤学卒業を間近に控え、児童福祉職への就職も決まり、⼿持ちぶさたな⽇々を送るホリガイは、⾝⻑170cmを超える22歳、処⼥。
変わり者とされているが、さほど⾃覚はありません。バイトと学校と下宿を⾏き来し、友⼈とぐだぐだした⽇常をすごしています。
同じ⼤学に通う⼀つ年下のイノギと知り合うが、過去に痛ましい経験を持つイノギとは、独特な関係を紡いでいきます。
そんな中、友⼈、ホミネの死以降、ホリガイを取り巻く⽇常の裏に潜む「暴⼒」と「哀しみ」が顔を⾒せ…。
まとめ
本作の監督を務めた吉野竜平は、以下のようなコメントを寄せています。
欠落感を抱えたまま、他者や社会とどう関わって生きていくのか─。
多種多様なテーマが織り込まれた、津村記久子先生の小説『君は永遠にそいつらより若い』を映画化するにあたり、そこへ重点的にスポットをあてて描きました。
長所の何倍もの短所を抱えているような主人公ホリガイが、就職を目の前にして「自分には何かとても大切なものが欠けている」という想いに駆られ、そんな自分が果たしてこれから社会の中でちゃんとやっていけるのだろうかと悩み、焦り、もがく姿。しかしこの悩みは、多くの人が人生のある時期に経験する普遍的な通過儀礼ではないでしょうか。内へ内へと向かって悩んでいた主人公が、様々な人との出会いや出来事を経て、最後は外へと向かって爆発する行動を起こします。
欠落感を抱えたまま、他者や社会とどう関わって生きていくのか─。
「ありのままでいいんだよ」みたいな無責任な言葉ではない、自分なりのメッセージを主人公の姿に託しました。
そんな監督の想いを見事に体現した佐久間由衣と奈緒。いま注目の若手俳優の共演にも期待が高まります。
映画『君は永遠にそいつらより若い』は、2021年9月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショーです。