Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/07/26
Update

映画『今はちょっと、ついてないだけ』あらすじ。キャスト玉山鉄二×深川麻衣が伊吹有喜原作を映像化!

  • Writer :
  • 大塚まき

「今はちょっと、ついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」

2021年9月に映画化が発表された伊吹有喜原作「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫刊)は、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により撮影が開始します。


(c)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

映画『今はちょっと、ついてないだけ』が2022年春に公開されること決定しました

また、主要キャストの決定、コメント情報が解禁となります。

映画『今はちょっと、ついてないだけ』について

かつてスター・カメラマンだった主人公・立花浩樹をNHK朝の連続テレビドラマ『マッサン』(2014)に主演、『ハゲタカ』(2009)等ドラマ、映画で活躍する玉山鉄二人付き合いが下手で美容サロンをリストラされる美容師を2016年に乃木坂46卒業後、女優として主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018)等で活躍する深川麻衣が務めます。

がむしゃらに働いて挫折をした人々が集まってきたシェアハウスを舞台に、疲れ果てている世代を包み込むようなやさしい眼差しを持った物語の撮影がいよいよ9月スタートします。

本作の監督・脚本は、『流れ星が消えないうちに』、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などで注目される気鋭の柴山健次監督

原作の中、主人公にさりげなくかけられた母からの言葉「今はちょっと、ついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ。」に心が震えたといいます。

「この物語の登場人物たちは人づきあいが下手だったり、時代についていけなかったりと、うまくいかない人生に対して、『どこで判断を誤ってしまったのだろう?』、『⾃分の望んで来た幸せはこれだったのか?』という思いに苛まれている。しかし、この言葉によって、これまでの時間は肯定され、次の⼀歩を踏み出す勇気を得ることになるのではないだろうか」と、本作の製作に至る思いを柴山監督はコメントしています。

本作は、30代から40代の人生模様を描き、これまで過ごしてきた時間を振り返りながら、「今だからこそ見える風景が、ここにある」と苦しみも哀しみも引き受けて、この先を生きるんだと勇気を与えてくれる物語です。

玉山鉄二・コメント


(c)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

「やれば出来る」、「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人達は少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から「少し肩の荷がおりた」と言っていただけるような作品になればと思います。

深川麻衣のコメント


(c)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

「生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら…。という後悔を持つことも。この物語は、過去を見て見ぬふりをしたり、無かったことにして前に進むのではなく、本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。」

監督・脚本:柴山健次のプロフィール

柴山健次は1979年愛知県生まれ。大阪芸術大学卒業、アンドリーム所属。篠原哲雄監督(『花戦さ』など多数)に師事。

2008年『黒振り袖を切る日』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて奨励賞を受賞。2011年『君の好きなうた your song』にて長編映画デビュー。

主な監督作は、『流れ星が消えないうちに』(2015)、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(2018)ほか。

原作:伊吹有喜(いぶき ゆき)のプロフィール

伊吹有喜は三重県出身。2008年『風待ちのひと』(改題 夏の終わりのトラヴィアータ)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。

2010年に二作目『四十九日のレシピ』を刊行。同作は2011年にNHKにてドラマ化、2013年に映画化。

2014年刊行の『ミッドナイト・バス』は第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補に。

同作は2018年に映画化。2017年刊行の『カンパニー』は2018年に宝塚歌劇月組にて舞台化。2021年にNHK BSプレミアムドラマにてドラマ化。

同じく2017年刊行の『彼方の友へ』は第158回直木賞候補、第39回吉川英治新人文学賞候補。名古屋の書店を中心にした全国有志の書店員による『乙女の友大賞』受賞。

2020年刊行の「犬がいた季節」は2021年本屋大賞三位、第34回山本周五郎賞候補。同年刊行の『雲を紡ぐ」は第163回直木賞候補。

埼玉県の高校図書館司書が選んだ2020年のイチオシ本第一位。2021年5月に第8回高校生直木賞を受賞。このほかに『なでし子物語』、『地の星 なでし子物語』、『天の花 なでし子物語』、 『BAR追分』シリーズなどがある。

映画『今はちょっと、ついてないだけ』の作品情報

【日本公開】
2021年(日本映画)

【原作】
伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫刊)

【監督・脚本】
柴山健次

【キャスト】
玉山鉄二、深川麻衣ほか

映画『今はちょっと、ついてないだけ』のあらすじ

かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。

バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきました。

必死に働き、完済し、気付けば40代に。夢も、恋も、何もかも諦めた日々を過ごすだけのある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出します。

もう一度やり直そうと、上京して、住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まっていました。

住人たちと過ごす時間の中で、「心より欲しているものは何か」を見つめなおそうとします…。

まとめ

参考:イメージーボード


(c)2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会/画・柴山智隆 (このイメージボードは、アニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』の監督で、本作の柴山健次監督の実兄が描きました。)

撮影は、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により、2021年9月にスタート。美しく、豊かな風景がスクリーンへと映し出されていきます。

映画『今はちょっと、ついてないだけ』は、2022年春に公開を予定されています。

続報をご期待ください。

関連記事

新作映画ニュース

瀬々敬久監督ゲスト登壇!『ピストルライターの撃ち方』トークショーで明かされる“思わぬ撮影裏話”ד映画としての姿勢”の魅力

映画『ピストルライターの撃ち方』は2023年6月17日(土)より渋谷ユーロスペース他にて全国順次公開中! 2023年6月17日(土)より、渋谷ユーロスペースで劇場公開を迎えた映画『ピストルライターの撃 …

新作映画ニュース

ニコールキッドマン映画『ストレイ・ドッグ』あらすじ/キャスト/日本公開日/上映館。予告動画で見る女性刑事のノワール作品とは?

2019年ゴールデングローブ賞・主演女優賞ノミネート(ニコール・キッドマン)作品。 すべての始まりは、17年前の潜入捜査。過去のあやまちに決着をつけるため猟犬と化した女が動き出します。 復讐か、贖罪か …

新作映画ニュース

映画『グッド・ワイフ』あらすじ/キャスト/公開日。予告動画で経済危機と主婦たちのマウンティングが描かれる!

アッパークラスの主婦たちのマウンティング合戦を描く社会派スタイリッシュドラマ。 最悪の経済危機に見舞われた1982年のメキシコを舞台に、アッパークラスの主婦たちの戦いを描いた映画『Las Ninas …

新作映画ニュース

ジョエル・エドガートン監督の映画『ある少年の告白』日本公開日決定!ルーカス・ヘッジズ初主演の作品とは

俳優のジョエル・エドガートンが『ザ・ギフト』(2016)に続き監督し、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2017)で一躍その名を世界に知らしめたルーカス・ヘッジズが初主演を飾る、映画『ある少年の告白 …

新作映画ニュース

吉沢亮映画『AWAKE』あらすじ/キャスト/上映館。実話のAI将棋電王戦がモチーフの青春ムービー公開は2020年12月!

『3月のライオン』『聖の青春』に次ぐ、新たな将棋映画がここに誕生! どん底の僕を起こしてくれたのは、人間以上に独創的なAI将棋だった。 河瀨直美監督を審査員長に迎え、2017年に発表された第1回木下グ …

U-NEXT
【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学